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いくつもある中国人の呼び名:華夏族➡漢人➡︎漢民族

投げ銭制 3180文字

華夏族(かかぞく)

(赤くなっているところが中原⤵︎)

華夏族(かかぞく)は、漢の時代以前に中原の黄河流域に暮らす部族で、漢民族を構成する主体でもあるとされる概念。「華夏」の言葉がもっとも早く見られるのは、『春秋左氏伝』(紀元前546年)の「楚 華夏を失う」であり、唐の儒学者の孔穎達はこれに「華夏は中国なり」と説明している。

左:孔穎達=孔子の32世の孫と称している。
右:
楚の伝説的英雄の庄蹻が雲南に入り建国した滇国が漢に侵略されたんだったね。リンク

概要

漢民族はその昔、漢民族ではなく、華夏族と称していた。漢民族という言葉は漢王朝(紀元前206年–紀元220年)から使われるようになった。今でも中国人は中国を「華夏」と呼び、中華文明を「華夏文明」と呼ぶことがある。

学者によると、周王朝(紀元前1066年 - 256年)の創立者である武王(商)王朝(紀元前16世紀 - 紀元前1066年)の末代の帝辛(紂王)を討ち取った後、中原に定住し、その一族を中国の伝説上の先聖王である神農黄帝堯・舜に因んで「華族」と称した。また、夏王朝(紀元前21世紀 - 紀元前16世紀)の創立者の禹の末裔が「夏族」と称されていたことから、中原に居住していた族群を「華夏族」と称するようになったと言われている。

殷(商)王朝の末代の帝辛(紂王)
イラストのイメージはだいぶ違うが同一人物!(^_^;)

民族とは?

第1に、同じ文化を共有し、生活様態を一にする人間集団。起源・文化的伝統・歴史をともにすると信ずることから強い連帯感をもつ。形質を主とする人種とは別。人種が身体形質を基準とした分類であるのに対して、民族は文化にもとづいて他と区別される集団。

第2は、民族は、伝統的文化の共有という客観的基準のほかに、「われわれ意識」という主観的基準が加わっていることが特徴になっている。つまり「われわれは日本人(日本民族)であって朝鮮人・中国人(漢民族)ではない」という「われわれ意識」である。
第3は、民族とはけっして固定したものでなく、歴史的に生成され、変化をとげていくもの。


漢民族

漢民族は、主に中華人民共和国および中華民国台湾)にいる民族。

注意すべきは、「漢民族」という言葉が近代になって現れたことである。以前は「漢」と呼ばれていた。「漢民族」とは、近代になって西洋の概念をを取り入れて一般的な言葉になったものであり、古代中国から「漢人」という言葉は”ずっと文化共同体の名称”のようなものだった。

漢民族の形成

漢人の起源は、反秦連合に参加した劉邦が、秦の都の咸陽を陥落させ、一時は関中を支配下に入れた。その後、項羽によって西方の漢中へ左遷され、漢朝を建国し漢王となるも、東進して「垓下の戦い」で項羽を討った。この漢朝を建国したことが漢人の起源である。

シンガポール日本文化協会会長 顔尚強によれば、「漢民族はその昔、漢民族とは称されておらず、華夏族と称されていた。漢民族という名称は漢王朝(BC 206~AD 220)の時代から今日まで使われてきてはいるが、今でも本土の中国人は中国のことを華夏、中華文明を華夏文明と呼ぶことがある。


なぜか被害者の設定の漢民族

しかし、漢民族は鮮卑やモンゴルなどの異民族や朝鮮の王朝の高句麗の侵略と和人の海賊の侵略などを長い時間受けて、漢民族は異民族と混血されて形成された。

火消し歴史修正の嘘

当時の彼らの文化は華夏文化あるいは華夏文明として近隣の東夷族や北狄族、西戎族、南蛮族に賞され、模倣され、ついに中国大陸の東西南北へと拡大していった。このように数千年間に渡るプロセスにより、華夏系は他の民族系を吸収したり影響されたりしながら今日の漢民族を形成してきたのである。➡シンガポール日本文化協会会長 顔尚強の嘘

生贄にされてカウンターでコロシアイをしているのに、賞され、模倣され、ジャねーワ!( ̄▽ ̄;)

紀元前221年、秦の始皇帝が中国を統一した。秦の支配から楚が独立し、その後、劉邦が紀元前206年西部、漢中に左遷され、漢王になった。 その後、左遷された漢中という単語を起源とし、漢を建国した。これが漢族の由来である。➡中国の人口移動と民工 by 厳善平 [9]これは本当臭いな

林惠祥は著書『中国民族史』で漢民族は華夏族を中心として東夷系、荊呉系、百越系および及び東胡系、匈奴系などの民族を吸収し形成した民族であると論じている。黄河の上・中流を中心に居住していた華夏系は黄河の下流の東夷系、長江の中流の荊呉系及び珠江を中心とした百越系と融合および統合のプロセスを通して漢民族に生まれ変わったわけである。

中国共産党の大本営

漢族は周辺の異民族の中国征服王朝の支配を受け、混血され形成された民族概念である[11]。ゆえに、異民族の出身であっても漢族の文化伝統を受け入れれば、漢族とみなされる。

[11] 中央日報(日本語WEB版)『中国に純粋血統の‘漢族’は存在しない』2007年2月15日  大丈夫だと思うが、面白い嘘なので証拠の魚拓を取っておく。

火消しに学ぶ:
中国に純粋血統の‘漢族’は存在しない

13億人の中国人の92%を占めるという漢族が、実際には‘遺伝学的には現存しない血統’だという調査結果が出てきた。 「漢族は血統概念ではなく文化的な概念」という通説が学術研究で明らかになったという点で、注目されている。

これはそう、

中国甘粛省蘭州大学生命科学学院の謝小東教授が「純粋な血統の漢族は現在いない」という研究結果を最近発表したと、中国メディアが15日報じた。 謝教授の研究結果は、中国西北地域の少数民族の血液サンプルDNA研究などから出された。

謝教授は「DNA調査の結果、現代の中国人はさまざまな民族の特質が混ざったもので、いかなる特定民族の特質も顕著には表れなかった」と説明した。 また「かなり以前から『漢族は中原に暮らしている』と考えられてきたが、これは特定時代の漢族を周辺の他の種族と区別するために作った地域的区分にすぎない」とし、「漢族をこのように地域的に特定して定義することはできない」と指摘した。

もう、地域ではないかも知れないね。日本にも多く支配層にいるしね。

例えばBC12世紀の陝西省西安を首都とした西周は漢族政権に属するが、その後の春秋戦国時代に同じ地域に建てられた秦は少数民族の‘西戎’が主流だったということだ。 また中国の歴史に表れる中原の範囲は、主に現在の山西南部と江蘇西部および安徽西北部などの少数地方を含む河南省一帯だったが、ここに居住する人々を漢族だと規定するのも歴史的事実とは合わないという主張だ。

始皇帝が西戎で生まれただけだ。イスラエル で生まれていないユダヤ人は沢山いる。

さらに、中国人は自らを「炎帝と黄帝の子孫(炎黄子孫)」と主張するが、研究の結果、黄帝と炎帝の発源地も‘北狄’地域だったことが研究の結果から分かった。 黄帝と炎帝の発源地はともに現在の甘粛省と陝西省にまたがる黄土高原地域で、ともに漢族の本拠地ではなく、居住地域でもなかったということだ。

中国の古代神話は、夷の神と漢人の神でグチャグチャになっていると思う。

神農=炎帝神農
黄帝=まず漢人の神

謝教授は「研究の結果、むしろ中国北部から南部に移住した客家族が古代中原人の文化伝統を継承したことが分かった」とし「彼らの古語、風俗および習慣からして、客家族こそが本当の中原人」と強調した。

謝教授は、中国に純粋な血統の漢族がもはや存在しないのは大規模な民族移動と関係があるとし、「長い歴史の中で周辺少数民族、さらには周辺国家が漢族と絶えず融合してきた結果でもある」と付け加えた。

⭕️ワシ:嘘だな。⤵︎

滅満興漢

滅満興漢(めつまんこうかん)とは中国の歴史の用語の一つ。清朝末期に唱えられたスローガンである。

満洲人王朝である清朝は1644年明朝李自成によって滅ぼされると、万里の長城を越えて侵攻し、華北華南を含む漢人の居住地を征服した。以来、中国では少数の満洲人が多数の漢人を支配する征服王朝が300年近くにわたって続くことになる。

1840年に清朝は阿片戦争で英国に敗北し、さらに1856年のアロー号事件でも敗北すると清朝の衰退が顕在化した。その結果、「満洲人を滅ぼし漢人を復興する」運動が高まり、1850年からの「太平天国の乱」などでは「滅満興漢」のスローガンが唱えられた。しかし1884年の清仏戦争および1895年の日清戦争の頃には、「西洋列強による中国の侵略」によって清朝は半植民地になった。このように「滿洲人か漢人か」の国内の民族紛争より重大な「外国からの侵略」という危機にさらされると、「滅満興漢」のスローガンに代わって、「扶清滅洋(清朝を扶け(助け)、西洋を滅ぼす)」がスローガンとして叫ばれる義和団の乱が起きた。

中国の近代の歴史において「満洲人の清朝を滅ぼす」という「漢人の民族主義」が国内に興る一方で、国外に対しては「西洋列強の侵略」を撃退する「中国の民族主義」が興り、この2つの流れが、歴史を形成していくことになる。なお「滅満興漢」を叫んだ「太平天国の乱」を平定した頃の清朝における、「中体西用」「洋務運動」という「清朝の建て直し(同治の中興)」を担った官僚たち(例:曽国藩李鴻章左宗棠)も漢人が多かった。また清朝打倒運動を展開した孫文宋教仁黄興秋瑾などの革命家も漢族が多く、彼らは辮髪を切るなどして、清朝への反逆を表明した。

1912年の辛亥革命で清朝が滅亡し中華民国が成立するが、これは「(大多数の)漢人主導による新しい中国」といえ、「滅満興漢」の「興漢」は達成されたといえる。

おわり

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