毎月分配型の巧妙な罠
毎月分配型の投資信託はやめたほうが良い。少し聞いたことがありませんか?
今日はその訳を書いていこうと思います。
毎月分配型とは?
定期的に分配金がもらえる投資信託です。もらえる頻度は毎月や毎年等投資信託によって変わります。毎月(毎年)もらえるので年金のような感覚でシルバー世代を中心に一世を風靡しました。
しかし将来への「資産形成」が主眼に置かれ、長期的な投資が流行りの中完全な逆風の中にあると言って良いでしょう。
私も全くお勧めしません。たとえシルバー世代だとしても、です。それはなぜでしょうか。
①複利効果が得にくい
単利と複利についてはこちら
利子に例えて考えるとわかりやすいかもしれません。
元本に利息が付く➝利息も元本に組み入れてまた利息が付く、が複利でした。
利息が付く➝利息を引き出す、にしてしまうといつまで経っても単利にしかなりません。投資信託も同じことが言えるのです。
②税金が取られる
投資信託は利益を確定しないと税金がかかりません。その点分配型は分配する度に税金を取られているわけです。①の複利効果と合わせて、長期的な投資であればあるほどパフォーマンスの脚を引っ張ります。
③配当は投資信託の「価値」を削りだしているだけ
購入時に高利回りで配当されるように錯覚させられて購入しますが、全くの勘違いです。もしその配当利回りまで届かなければ(資産が増えていなければ)、投資をしている本体を取り崩して配当の原資にするのです。「タコ足」(タコは空腹時に自分の足を食うと言われます)と言われる所以です。
例えば、10,000円の価値の投資信託を購入。配当として毎年10%の配当、といった場合は、10,000円が11,000円の価値になって、10%=1,000円の配当が出せるのです。
もし、10,000円の価値が変わらなければ1,000円分削り出して投資信託の価値が9,000円に目減りしているだけ、です。
結論
毎月分配型(たとえ毎月でなくとも、定期的に分配金が出るタイプ)は買ってはいけません。シルバー世代で使いながら運用したい!と言う場合は普通の投資信託を購入し運用しながら、自分の好きな時に好きなだけ解約しましょう。金融商品にルールを決められる必要はないのです。
せっかく限りある資産を資産形成に投じるのですから、効率よく増やしていきましょう!
効率よく
お金に旅をさせよう。