住宅ローンの金利と利息
今回から3回に渡って住宅ローンについてお届けしていきます。人生で一番大きな買い物の住宅。購入の際に大体の人がお世話になる住宅ローンです。
世間一般で言われているセオリーとは少し外れるかもしれませんが、その分面白いかもしれません。楽しんでお読み下さい。
そもそも住宅を買うべきか?
そもそも論として、住宅を買うべきか否か?が問題になってくるかもしれません。私は昔は「賃貸派」でした。
独立を目指したり、資産形成、資産運用、自分の生活を豊かにしたいと思う人の必読書「金持ち父さん、貧乏父さん」に影響されていた(本では自分が住む家は負債以外の何物でもない、とされています)ことと、当時勤めていた会社(外資の大手製薬メーカーでした)から高額の「住宅手当」が支給されていて、その住宅手当が持ち家になると同時に半額ほどに減額されてしまったからです。そんな私が現在は持ち家(笑)。家を買った経緯はどこかでお話できれば…
賃貸派➝持ち家派になった私がどちらがいいかを問われれば…
「住みたい方でしょ」です(元も子もない…)
ただ、高額の住宅手当や、実家住まいで家賃が発生しない、社宅の家賃がめちゃくちゃ安い等、現在の住宅費が安くおさえられてる人以外は持ち家派か賃貸派、早めに決めたほうがよろしいでしょう。ちなみに住宅手当は課税対象ですから、税金がかかってることもお忘れなく。高額所得者はかなり割り引いた金額でしかもらってないことを計算に入れましょう。
(単純に、所得税・住民税合わせて30%の税率であれば、10万円の住宅手当をもらっていても、手取りは7万円)
金利と利息
では住宅ローンです。住宅ローン金利はここ十数年下がりっぱなしです。私が住宅ローンを組んだのは14年前。30年の固定金利でローンを借りました(この頃はなんもわかってない時でしたね〜笑)
その金利は3%。高いですね〜。現在最安金利で0.45%(全期間変動金利)前後。めちゃ安ですね。
実際に利息はどのくらい払うのでしょうか。実際にシミュレーションしてみるとよくわかります。住宅ローンを組む人は必ずシュミレーションで「総額」どのくらい払うのかを確認しましょう。月々の支払いだけでなく、全体像が見えると違った景色がみえるはずです。
・5,000万円
・頭金無し
・35年
・0.5%
で設定すると
・月々の支払い 129,793円
・総支払い額 54,512,928円
となります。超低金利の為せるワザですね。5,000万円を35年も借りて利息は約450万円です。銀行はこれだけ貸してもそこそこの国産車位の利益しか得られないのです。
これが金利2%になると
・月々の支払い 165,631円
・総支払い額 69,565,182円
です。大分変わってきますね。
逆算すると、今5,000万円で買える物件は金利が2%になってしまうと約3,900万円に下がってしまいます。
つまり、現在は物件価格が1,100万円値上がりしても金利が下がった分だけ、支払い総額は同じなのです。
次回第二回目は金利タイプや頭金の考え方等をお届けします。