今日8月17日、2020年4〜6月期のGDPが年率換算で27.8%減と速報が発表されました。

リーマンショック時の17.8%を大きく上回るマイナス幅で、戦後最悪の落ち込みを記録しました。

今日はこのGDPを見て、僕らが日頃勘違いしてる事を考えてみようと思います。

GDPとは?

ではそもそもGDPとは何でしょうか?
Gross Domestic Productの略で
国内総生産の事です。
では国内総生産とは何でしょうか?
国内で生み出された付加価値の総額」の事で、国の経済力の目安の一つとしてよく用いられる統計数字です。
簡単に言うと「どれだけ稼いだか」「どれだけ経済的価値を生み出したか」と捉えればいいでしょうか。

今日(2020年8月17日)の数値は前期(1〜3月)比7.8%減。このペースで推移すると仮定して年率に換算すると27.8%減という事です。

世界の国のGDP

さて、前期比は27.8%と戦後最悪の下げ幅を記録しましたが、世界もまぁこんなもんです。何せコロナ禍でどこもボロボロ。いい数字が出ている国なんてありません。あまり悲観的な感じに見えないのはそんな理由もあるかもしれません。

それとは別に国別のGDPの大きさを比べるとどうなるでしょうか?

引用:Yahooニュース

上記のように1位米国、2位中国、3位日本。
一時期大きく報道されましたね、日本が中国にGDPで追い抜かれたと。
まぁ、それでも世界の中では3位だし。ヨーロッパ各国と比べればドイツにも勝ってるし、フランスは6位、イギリス7位、イタリア8位だし。日本、まあまあじゃん?
そう思ったあなた、次をご覧下さい。

世界の人口

引用:GLOBAL NOTE

これを見ると先進国のGDPは大体人口の多い順番に並んでいるのがわかるでしょうか?ドイツ、イギリス、フランス、イタリア…

GDPとは何だったでしょうか?
国内で生み出した経済価値=付加価値の総計」です。
それならば人口が多い方がGDPの大きさは大きくなるわけです。
一人当たり 10万円の価値を生み出すならば、 人口100万人と1,000万人とでは 10倍の数値の開きになります。考えてみれば簡単な事です。
日本の人口は世界的に見ても実は多い。先進国の中ではアメリカの次。世界的にも11番目。島国で国土がそれほど広くない(61番目)わりに人口は多いのです。

一人当たりのGDP

では一人当たりのGDPのランキングはどうでしょうか?これが真の経済価値を生み出している指標ではないでしょうか?
これを見ると日本は…
26位
_| ̄|○

国別で見て、一人一人がどれだけ経済価値を生み出しているかを並べると26位!!
もはや経済大国と言えるのか?というレベルです。

日本のGDPは世界第3位、これに惑わされてはいけません。「世界三位の経済大国」というフレーズに何となく安心感を抱いてはいないでしょうか?

実態を見るともはや世界の先端をいく国ではなくなりつつあるのです。

人口が多く、経済規模が大きく見えるので、今は存在感がありますが、前回記事にしたように日本の趨勢は人口減少。当然国別のGDP順位は下降線を描くでしょう。どんどん順位を下げていくのです。
経済大国と言う幻想から早く抜け出し、日本だけではない世界に自分の資産を旅に出すことが急務なのです。

お金に旅をさせよう。

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