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おすすめのお香/「香文化と保守」

はじめに

 今日はいつも難しい話題ばかりなので軽い話題を。
筆者はここ最近、「お香」を趣味としている。
おすすめのお香を紹介しつつ、日本の香文化と保守について考えてみる。

筆者が愛用している香炉

きっかけ

 筆者は元々アロマが好きで、冬にはアロマオイルを加湿器に入れていたが、お香に出会ったのは増上寺で毎年年末に祈願する際に賜った線香からだった。普段は線香を焚かないし面倒だと思って放置していたが、コロナ禍で外出ができない時に気分転換に焚いてみた。するとお寺らしい荘厳で落ち着く良い香りがし、これがきっかけでお香が趣味になった。ちなみに賜ったお香は非売品とのことで、増上寺では別のものが市販されている。(尚、増上寺のお香は日本香堂製)

増上寺 安国殿
ここで祈願が行われる
賜り物の線香

 その後、銀座や丸の内のお香屋さんやお寺に参拝に行った時に買い求めて随分お香が増えてきた。

筆者が持ってるお香
筆者が持ってるお香

おすすめ4選

日本香堂 伽羅金剛
 日本香堂は「毎日香」や「青雲」で有名な線香の最大手メーカーで、これ以外にも多種多様な線香を製造している。香木の最高峰「伽羅」を使った手頃な製品が「伽羅金剛」で、人気の「伽羅大観」より控えめな香りが特徴。
 筆者は伽羅の香りが微かに香る控えめなものが好みで、「伽羅金剛」を勧めている。派手さはないが重厚感と落ち着きがあると感じている。筆者は特別な時に焚いている。

伽羅金剛

薫玉堂 堺町101
 天正年間創業の京都のお香屋さん薫玉堂の「堺町101」は、西本願寺門前町の香りと店内の香りを融合させたシグネチャー香で香木、生薬、花が複雑に調和し、甘さはなくリフレッシュやリラックスに最適。筆者はお風呂上がりや就寝前に愛用している。

堺町101

松栄堂 銘香芳輪 二条
 京都の香舗松栄堂は創業300年以上の老舗で、銘香芳輪シリーズは香木「白檀」をベースにした和の伝統的な香りのお香で、「二条」は松栄堂のシグネチャーである「堀川」より控えめな甘さと控えめな派手さが特徴で、穏やかでありながら高貴で雅な香りで、高級料亭や旅館の雰囲気を彷彿とさせ、筆者は夜帰宅後に愛用している。

銘香芳輪 二条

無印良品 お香・白檀の香り
 無印良品の「お香・白檀の香り」は、白檀をイメージした香木の穏やかな香りで、現代的でバランスが良く、誰にでも好まれる香りである。実際の白檀の香りは少ないものの、嫌味がなくリラックスや瞑想に最適です。筆者は毎朝、これを焚いて一度落ち着いている。
 無印良品では季節限定を含め10種類くらいのお香のバリエーションがあり、お香立てや受け皿も買えるので手軽に始められる。

お香・白檀の香り

余談

 最大手の日本香堂は、1942年に大阪の孔官堂東京の拠点「東京孔官堂」として設立されたが、親会社と揉めて独立して日本香堂となっている。
孔官堂は筆者が子供の頃、昼のニュースのCMでよく見た懐かしいものである。

 日本香堂の「毎日香」が有名だが、これは元々は鎌倉の「鬼頭天薫堂」という会社で作られたもので、廃業に伴い譲り受けたものである。後に日本香堂は鎌倉に「鬼頭天薫堂」を再興した。
 現在日本香堂は創業は1942年ではなく、1575年としているが、これは京都の「香十」を傘下に収めたことによる

 日本香堂と鬼頭天薫堂の一部のお香には陶器製のお香立てがついており、これを集めるのも楽しい。

お香に付属のお香立て

香文化と保守主義

 香木が日本で確認されたのは595年、淡路島に漂流した流木から得も言われぬ芳香が立ち上ったことがきっかけだと言われている。香木とは、菌や傷による樹液が固まり熟成されたもので、特に「白檀」、「沈香」、「伽羅」は非常に貴重なものである。
 香文化は鑑真和上の来日で広まり、平安時代には貴族たちが香を楽んだと言われている。また、志野流香道は室町時代から500年以上続き、1988年に名古屋市の無形文化財に指定されている。
 香道は日本独自の伝統文化で、香りを聞き分ける「聞香」や、文学や季節を楽しむ「組香」があり、香りを「聞く」ことで心を落ち着け、現代社会での瞑想に近いひと時を提供される。
 香道も保守も日本の古来の伝統文化を守り、継承することを目的としており、歴史の中で培われてきたものであり、その伝統を大切にしているという点では共通点があると考える。また、香りを楽しむものだけではなく、精神的な修養や内省を促すものだったり、自然と人間の調和を重んじている所も保守と共通性があると考える。

まとめ

 香文化は日本独自の伝統文化で、保守的な価値観と共通し、精神的修養や内省を促し、自然との調和を重んる。
 お香には多種多様な種類があり、試して好みの香りや生活シーンに合ったお気に入りを見つける楽しさがあるので、皆さんもぜひお香を試してみていただきたい。

 都知事選も終わり、日本保守党もいよいよ国政に向けて動き出そうとしている。
皆さんも、前のめりにになって分断したりせず、お香で一旦落ち着いたり、モヤモヤをリフレッシュして保守が一丸となり、大事なものを守り、政治を変え、「日本を豊かに強く」していくために頑張っていきましょう。


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