日本に原子力潜水艦は必要か?
防衛力を考える時、島国である我が国を守るには潜水艦は必須だ。
日本の潜水艦は、神戸で建造されているが、川崎重工と三菱重工が交互に担当している。
日本の潜水艦の性能は世界一だと言われている。
何が優れているのか?
先ず、深い海に潜ることができる通常航行可能深度は、500Mを超える。
魚雷発射可能深度は900Mにも及ぶ、設計上は1000Mでも潜れるらしい。
アメリカの原子力潜水艦でも、この深度へ潜れない。
400M程が世界の潜水艦の限界深度なのである。
次に静粛性能、日本の通常型潜水艦は最新鋭艦「たいげい」シリーズに代表されるようにバッテリーの性能も更に向上し、ディーゼルエンジンを停止して航行するとほぼ無音で海中を移動できる。
とにかく音はしない。
原子力潜水艦は、原子炉を止めることはできない、その動力音は静粛性から掛け離れたものだ。
潜水艦で音がするかしないかは、海の中では致命傷。
長期間海中に潜り、長い距離を移動するには適している原子力潜水艦。
しかし、専守防衛である我が国には適さないもので、深く静かに待ち伏せる日本の潜水艦の真の能力を日本国民は理解するべき。
次に建造費用を考えると、アメリカの原子力潜水艦は一隻あたり約8000億円〜1兆円となる、日本の潜水艦は700億円〜800億円。
であるなら、海洋国家日本の領海を守るのにどちらが適しているのか明らかだ。
現在、日本は22隻体制でこの広い領海を守っている。
原潜一隻つくるより、日本タイプの潜水艦を10隻増やし30隻以上体制の方が国土防衛には適しているはずだ。
日本の防衛能力で忘れてはいけないものの一つに、哨戒能力がある。
P3C哨戒機は100機以上あり、更に哨戒ヘリや国産のP1ジェット哨戒機の数を増やしている。
哨戒とは偵察など発見能力と、魚雷や爆雷などで艦艇や潜水艦を攻撃することを言うが、この能力も高く、アメリカに次ぎ2位の実力。
もちろん、太平洋ではNo. 1
専門家の中でも、原潜を推奨する方が居られるが、海洋国家日本の領海を守るためには、哨戒機との連携などを考えても現体制で数を増やすべきだと考える。
日本国は領海を含めると、世界第7位の国土を持つ広い国なので、数の少ない原子力潜水艦では防衛に適さない。
以上!( ´∀`)v