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SNS ①What for?
ここからSNSという題名で四つの記事を書きます。
効率良く読みたいという方へは①と④のみをお勧めいたします。
初めの記事で、ゲンダイジンの用いるスマートフォンという機器について書きましたが、それに通づる内容になります。
冒頭からこの記事のテーマについて触れたいと思います。
自己顕示欲と自己承認欲求
についてです。
あなたはどの様にして自分をアピールし
どの様にして評価を得て、また評価を得ている事を把握し、満足しますか?
またいつか触れさせていただこうと思いますが、
自分も含めて、人間はかなりの欲の塊です。ただそれは決して悪いことではなく生理的な物です。
ただ、スマートフォンの普及に比例する様に、
自己顕示欲、自己承認欲求の度合い、またはそこに対する依存心が異様な程に膨れ上がってしまっているのではないかと私は思います。
というのも私と同世代や少し上の世代(私は20代前半)のヒトの
アソビや食事、趣味等のライフスタイル全般に置いて、主目的がシェアすることやヒトに見せびらかす事になってきているのではないかと感じています。
アソビも食事も趣味も洋服もライフスタイルも
全て、
あなたの為のもの
であって
他の誰かの為のものでも、誰かに見せびらかす為のものでも無いのです。
当たり前の事のようですが、それを忘れてしまっているヒトが多いのでは無いでしょうか。
友人や恋人、家族とお出掛けをして
綺麗なものや美しい物、壮大な自然や可愛い動物、美味しそうな食べ物を見て、まず第一に「キレイだね」「美しいね」と口に出してコミュニケーションを取れてますか?
一目散に写真を撮り、それを目の前にいるヒト以外にシェアする事が第一になっていませんか?
目の前にいるヒトを、ヒトとの時間や空間を大切に出来ていますか?
ヒトは言葉を通して意思疎通ができる数少ない動物です。
又、昨今はマスクの影響もあり表情も失われつつあります。
言葉や表情という人間の最高の産物を大切に出来ていますか?
いずれ「消費」というテーマについて書こうと考えていますが、
ヒトは消費を繰り返して生きています。
例えば、休みの日に恋人とレストランに行ったあなたは
体力と時間を消費してお金を稼ぎ、そのお金を消費して食べ物と時間を消費している 訳です
その消費の繰り返しの中であなたは汗水流して得た、お金という紙で、何を買っているのでしょう。
私の考えとしては「それを食べる時間」「それを食べる空間」「時間」を買っていると思います。
その“紙”が無いと何も出来ないのは確かですが、
あなたはその紙を“恋人(好きな人)と美味しい物を素敵な空間で食べるチケット”に交換している訳です。
そのチケット、果たして本当に、有意義に使えていますか?
私の考えだと、食事をしに行って、会話や感覚の共有、コミュニケーションを後回しにして
「SNSに載せないと、シェアしないと、私の食べている物みんなみてみて」
となってしまっている状況は
映画館にチケットを買って入って、薄暗い劇場内で本を読んでいるのと同じだと思います。
そしてまた、それに疑問を唱える事が時代錯誤なのかも知れませんが、とても寂しい事に思います。
もう一度考え直して見て欲しいのです。
何の為に遊んでいて、何のためにレストランに来ていて、今誰と一緒にいて、何の為の趣味で、誰が着る為の服で、何の為に写真を撮っているのかを。
我々はモアブが傲慢に語るのを聞いた。甚だしく高ぶり、誇り/傲慢で驕っていた。その自慢話はでたらめであった。
(イザヤ書 第16章6節)