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ミヒャエル・ハネケ監督『白いリボン』嫌ミスの最高峰



<作品情報>

「ピアニスト」「ファニーゲーム」などで知られるオーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケによるミステリー。第1次世界大戦直前の北ドイツを舞台に、教会や学校の指導でプロテスタントの教えを守って暮らしてきた小さな村の住人たちが、次々と起こる不可解な事故によって不穏な空気に包まれていく様子をモノクロ映像で描きだす。カンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデングローブ賞外国語映画賞をはじめ多数の映画賞を受賞。

2009年製作/144分/G/ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア・ドイツ合作
原題または英題:The White Ribbon
配給:ツイン
劇場公開日:2010年12月4日

https://eiga.com/movie/55299/

<作品評価>

70点(100点満点)
オススメ度 ★★☆☆☆

<短評>

おいしい水
本当に厭ミスとしか言いようがないですね。淡々と嫌なことが積み重なっていきます。まあ一連の事件の犯人は想像がつくのですが、子供も大人も本当に嫌。
唯一笑顔をみせるのは語り部の教師と恋人となる男爵家の乳母のみ。
まるで感情を失ったかのように生気のない人々が描かれます。
うーん、まだハネケ作品は『愛、アムール』しか観ていないのですが、ちょっと苦手かもしれません。なんていうか、作り込み過ぎている気がします。
もちろん完成度は高いですしパルムドールも納得なんですが、好きな嫌さじゃないです。ラース・フォン・トリアーの嫌さじゃないですね。

吉原
ハネケ作品ならではのイライラが味わえる作品ですが、もはやそのイライラに気持ちよさすら感じました。「ファニーゲーム」でテレビを蹴り飛ばしたくなったときとは違うタイプの不快感です。
ハネケは人間の嫌な部分を描くのがとても上手ですね。こんな映画ばかり観ていると、人間不信になり、映画に籠るようになってしまいそうです。
これまで観てきたハネケ作品はすべてカラーでしたが、本作はモノクロでした。これからナチスの時代に入っていくドイツを象徴するような不安感が漂っています。ただお洒落に見せるためにモノクロにしたのではなく、それ以上の意味が込められていると感じました。

<おわりに>

 ハネケならではの鬱屈したヒューマンドラマです。その作風故に好みは分かれそうです。

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