『COVID-19』が教えてくれたこと (第2回)
昨日(5月22日)、日本のマスコミ各社は、イギリスの大手製薬会社が新型コロナウイルスのワクチン開発に成功し、9月から供給が開始される見通しである事を報じました。
まさに朗報と言って良いのだと思うのですが、私が少し意外に感じた事は、その扱いが比較的短く、地味だった事です。
ウイルスに対抗する『ワクチン』は、まさに人間にとっての「最終兵器」であり、これによって人類すべてが新型コロナウイルスの免疫を獲得する事ができれば、正しく『ウイルスとの闘い』に勝利したと言っても過言ではないのです!
そこで今回は『ワクチン開発の現状』について、少し整理してみましょう。
『ワープ・スピード作戦』
皆さんは『マンハッタン計画』という言葉を聞いた事がありますでしょうか
『マンハッタン計画』とは、第二次世界大戦中にアメリカが原子爆弾を開発することに成功したプロジェクトに名付けられていた名称です。
アメリカのトランプ大統領は、今アメリカで進められている新型コロナウイルスのワクチン開発プロジェクトの事を、この第二次世界大戦を終わらせた最終兵器に例えて、そう呼んだのです。
正確には、このワクチン開発プロジェクトの方は『ワープ・スピード作戦』と呼んでいる様です。
私も以前、自身のブログ『ブロブロガー@くつログ』の中でこのマンハッタン計画を記事にしたことがあります。
私の場合は、ビジネス上のアイデアを感染爆発させようとして、この記事をその説明のために書いたのですが、この時は残念ながら不発でした。。。
実験は未だ諦めてはいないのですが、それはともかく、核爆発のすごいところは、核連鎖反応の連鎖爆発の効果です。
『新型コロナウイルス』の場合でも、その『実効再生産数』が感染爆発の重要な指標になっていますが、核連鎖反応の場合でも考え方は同じ事です。
しかし、今回の『ワープ・スピード作戦』では、この感染爆発を阻止するために、ワクチンを開発するのですから、事情は少し異なります。
ウイルスに対抗するワクチンについては免疫学の基礎知識が必要になりますので、それは次回までとっておく事にして、日本のマスコミが何故この画期的な開発にあまり大袈裟な期待をしないのか、について考えてみます。
ニュースを見てお分かりのとおり、「ワクチン開発には臨床試験を重ねる必要があり、年内の開発は非現実的」との見解を示している点です。
如何にも「責任に臆病な日本の専門家」が述べそうな意見なのですが、もう一つ重要な点は「年内の開発」が可能か否か、これによって日本でのオリンピックの開催に大きく影響を及ぼすからです。
言うまでもなく、今年は日本でオリンピックが開催される予定の年でした。
春夏の甲子園が開催中止となって、大いに悲しむ球児達の姿も可哀想なのですが、さらに来年に延期されたオリンピック・パラリンピックまでもが中止になっては、世界中のアスリート達や、これまで万全の準備を整えてきた、事業者や関係者達の努力も水泡に帰してしまいます。
なので、ここは日本人こそが、積極的に前向きにワクチン開発に取り組むべきなのです!
それが無理なのであれば、ワクチンの普及拡大に取り組む事でも良いと思います。
この闘いの真の勝利は、『ウイルスとの共生』などではなく、人類が怖れる事無く『COVID-19』に対して免疫を獲得する事なのです。
私の亡母は、60年ほどの永きに渡って、自身のDNAの中で『ウイルスとの共生』を実現しておりました。
言うならば、『サイレントキャリア』と呼ばれる状態です。
その大人しいウイルスが突然に牙を剥き出し、母の命を奪ったのです。
勿論、ウイルスの中には善玉も居る様ですから、一概には言えないのですが少なくとも『COVID-19』は明らかな悪玉です。
これと共生するとは、即ち人間が奴隷化する事だと感じます。
注意しておく事は、ウイルスの変異、そしてワクチンの効果と副反応についてだと考えます。
次回は、この点を明らかにする準備として、まず「ウイルス学」の基本をおさらいしておきましょう。
また是非読んで下さいネ♥
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