紅茶2

むすびに

まだ、「第9章. 『AI時代の錬金学』実践編」の執筆の途中なのですが、
第8章. ポスト資本主義と『Society5.0』」を脱稿した今、先にこの文章
を書いておきたくなりました。

まず、この本を書こうと考えた動機については、「はじめに」で述べたとお
りなのですが、「第8章. 」を脱稿した今から振り返ると、結局「この本の
目的」についてまで考えが至ります。

実際的な問題として、この本では、かなり大胆な意見を書きました。
大学で経済学を専攻していた筆者としては、従来の正統な経済学理論をまっ
たく無視して、日頃感じているとおりの意見を遠慮なく書いたのです。

『ベーシックインカム』をはじめとして、『法定デジタル通貨』や、
『現代貨幣理論(MMT)』、『トークンエコノミー』まではまだ可愛い方
として、さらに『財政学の陳腐化』、『資本主義の終焉』とまで書きました

とても近代経済学をひととおり学んだ人間が主張する意見とは思えない内容
であるため、ここで一言、筆者の想いを説明しておきます。

筆者は日頃、gooブログ上で『ブロブロガー@くつログ』と名付けたブログ
記事を書いています。
内容はエッセイ記事なので、日々のニュースで見て感じた事柄を、ブログに
書いているだけなのですが、やはり経済および経済学関連の記事が多い。

特にリーマンショック前の記事では、新自由主義的な世の中の風潮を批判す
る内容が多くて、2012年の衆院総選挙以降では、全力でアベノミクスを
支援する内容の記事を書いています。

そして、2019年1月20日に、【「デフレ脱却宣言」は、いつ? 】
書いて以降は『経済』カテゴリーの記事が無くなっています。
これは決して『経済』や『経済学』に関心が無くなった訳ではなくて、
『キャッシュレス社会』や『AI時代の錬金学』のカテゴリーに、経済関連
の内容の記事が移っているのです。

要するに、『あたらしい経済』が始まったと、無意識の自分が感じているの
だと思うのです。

最近、人々が口々に「時代が急速に変化している」と言っています。
筆者の荒唐無稽な意見も、或いは、すんなりと受け入れられるのかも知れま
せん。。。

『AI時代』の影響は、人々のライフスタイルをも変化させる、それならば
『近代経済学』も当然『現代経済学』へと進化する時を迎えているのでしょう。
AI時代の錬金学』とは、実は『あたらしい経済学』なのかも知れません

この様に考えてみると、筆者がこの本を無性に書きたくなった理由は、それは自分自身でも気づいていなかったのですが、『あたらしい経済学』の入門
書が書きたい、と言う想いだったのです。
その内容があまりに荒唐無稽なために、『経済学』とは書けなかったのです

とするならば、この本は「この本の目的」を未だ達成できていません。
この本は、あくまで「序説」として締めくくりたいと思います。

令和二年二月三日
Office善蔵にて記す


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