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専門家やマスコミが陥り易い罠?

皆さんは、日常、テレビのニュース番組は見ておられるでしょうか?

筆者の世代では、毎日、新聞で世の中の動きを知っておく事が、社会人としての常識とされていましたが、残業が無く、自宅でテレビを見る時間がある時には、テレビのニュース番組を見る事が私の習慣でした。

時代が変わって、新聞も電子版をインターネットで見る様になり、テレビのニュース番組も録画しておけば、いつでも見られる時代になりました。

こんにちでは、YouTubeがメインで、あまりテレビを見ない若者が増えている様子ですが、多様化の反面で、世の中の常識も薄れてきました。。。

多くの知識人が、昔から「マスコミの弊害」を唱えてきましたが、実際にはその様な発言をする場もまた、マスコミであった事も事実です。
それ程、私たちの日常生活にとって「マスコミの影響」は絶大だったのです

アメリカのトランプ大統領は、多くの非難を浴びる人ですが、そんな彼にも評価して良い実績がいくつかあります。

まず、政治の世界でツイートを始めたのは、トランプ大統領でした。
良し悪しはありますが、今や日本の政治家の多くは、これを有効に活用しています。
マスコミの『フェイクニュース』にも、政治家は有効に対処可能な手段を持ったのです!
これまで、マスコミに潰された政治家は何人居る事でしょう!!

今回のコロナ禍を通じて明確に認識できた事ですが、「日本人の同調圧力」の強さについても、これも今では国際比較で明白な事実です。
アメリカを見て下さい。彼らは、良きにせよ悪しきにせよ、「同調圧力」は遥かに希薄です。

常識」とは何か?そして「客観性」とは何なのか?
日本人は、その本質をもっと真剣に考えてみるべきなのです!

自由で柔らかな頭と異端のすすめ

「何故、日本には Google の様な突出した企業ができないのか?」
もう20年も昔の話ですが、偉い上司にそう問われた事があります。
移動中の突拍子もない質問に、私は答えに窮して、
「はぁ???」と返事しただけだったのですが、その上司はさらに
「お前、真剣に考えてみろ」と問うたのです。
「そんな突拍子もない事、なんで俺に問う?」
私はそう感じて、その時はそれでお座なりにしてしまったのですが、還暦を過ぎた今では、その時の上司(県の工業技術センターの所長)の気持ちが、少しは解かる気がするのです。

日本人の専門家は、困った事態に直面すると、よく『想定外の事象』と言い訳します。
マスコミでは、その様な専門家の意見を『客観的な意見』あるいは『常識』として採用します。

それで問題は対策に移り、思考はそこで停止してしまって、『有り得ない事が起きる理由』までは追求しません。
マスコミは、公共の電波を使用して放送しているので、できるだけ客観性を重視しようと、そうするのでしょうが、環境や外部要因の変化が激しい時には通用しないのです。

実例として、『ワープ・スピード作戦』を挙げましょう。

これは今年5月15日のニュースですが、その半年後の11月17日には、ご存じのとおり、この様に変化しています。

この事態の変化では、「mRNAを使ったワクチン開発」という新手法の開発が高速開発の鍵だったとされているのですが、これは日本の『アンジェス』が「DNAを使ったワクチン開発」を行っている事との比較として結論づけているのでしょう。

米国と日本とでは患者の数も異なっており、従って治験のやり易さも異なります。その他にも無視できない数々の要因が考えられます。

勿論、安全性には未だ充分な留意が必要な点は、今も変わりませんが、科学的かつ常識的な専門家の意見が「想定外」だった事は事実でしょう。

医学的な立場からは、良い方向で「想定外」だった訳だから、問題は無いと言う事ができますが、経済・社会的な影響まで含めて考えると、問題が全く無しで終わってはいけないのです!

次回は、『論理的な真理の限界について』少しお話してみたいと思います。
また、読んで下さいネ♥


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