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【海外移住】引越しはスーツケース3つで
ごあいさつ
こんにちは、馨です。
連日SNSでは「バンコクの空気オワコン」という投稿を目にするようになりました。
実際、外出すると息苦しいと感じるようになり、自宅にしているコンドミニアムから見える景色は、霧がかかったように白く濁っていて、遠くの方のビルが霞んで見えます。
なんだか目もゴロゴロするようになり、結膜炎かな?と心配になりました。
日本から持ってきている抗菌目薬をさしたらマシになりましたが、ただマスクをしているだけでは防ぎきれないなと実感しています。
それでも、ずっと絶望しているわけではありません。
先週の週明けは2日間くらい風が吹いて空気が澄み、気温もそこまで高くなかったので、外で思いっきりスポーツを楽しむことができました。
青空の下、気の合う仲間たちと体を動かす時間はとても気持ちよく、心と体をリセットしてくれるようでした。
移住する時、何を持ってきたか
さて、今日は「バンコクに引っ越してきたときの荷物」について書いてみようと思います。
私たちは2024年8月、娘の教育移住のためにバンコクへ引っ越して来ました。
移住が決まり、まず悩んだのが「何を持っていくべきか?」ということ。
元々たくさんの物を持たず、なるべくシンプルな生活を心がけていたのと、日本の家はそのままキープすると決めていたので、飛行機で持ってこれる分だけ、「スーツケース3つ+手荷物」という軽装で引っ越してきました。
限られたスペースの中で、何を優先して詰めるべきなのか。
現地で手に入るものは何か。
あれこれと考え、詰め込んでは出し、また詰め直す。
そんなことを何度も繰り返しました。
実際にバンコクで暮らし始めてみると、「持ってきてよかった!」と思うものもあれば、「これは不要だったな…」と感じたものもありました。
そして「持ってこなかったことを後悔しているもの」もあります。
これから海外移住を考えている人にとって少しでも参考になればと思い、私の経験をシェアします。
持ってきてよかったもの
最初に、「これは持ってきて本当に正解だった!」と思うものについて書いてみます。
1つ目: 最初の1週間ほどをやり過ごせるくらいの日本の食材(調味料含む)
バンコクには日本食材店があり、基本的なものは手に入るけれど、それでも引っ越してきてすぐは色々とバタつくものです。
銀行の開設、携帯回線の契約、家のWi-Fiの契約、日用品の買い出し、家の掃除(←衛生観念が違うから自分でやり直す)、枕やベッドシーツなど生活に必要なものを揃える・・・などなど、やらないといけないことがてんこ盛りです。
そんな中、自宅コンドの近くには大型スーパーはあるものの日本のものはそこまで多く売っていません。
毎日疲労する中で、「お気に入りの味」があると、やっぱり違います。
バンコクで生活していくにうちにこちらの味にも慣れるけど、はじめはやっぱり出汁や味噌、醤油は現地で手に入るものよりも、日本から持参したもののほうがしっくりきました。
娘の大好きなふりかけのゆかりも、日本の味そのままです。
あと、何気に大活躍だったのが、チンご飯と割り箸です。
炊飯器を買うまではとても便利で、持ってきてよかったと思いました。
海外で暮らすと、食べ慣れた味がどれだけ心の支えになるかを実感した1週間でした。
2つ目: 娘のお気に入りのおもちゃや絵本
移住直後は環境の変化に戸惑い、娘も不安を感じるかもしれないと思い、いつも寝る前に読み聞かせに使っていたお気に入りの本を10冊程度持ってきました。
日本で遊んでいたおもちゃや、大好きな絵本で1日を締めくくることができるだけで、家が「安心できる場所」になったようにも感じました。
新しい国、新しい家、新しい学校——すべてが変わる中で、変わらない何かがあることは、子どもにとってちょっとした心の拠り所にもなったかなと思います。
3つ目: 日本の日焼け止め
我が家では、顔用は別のメーカーを使用していますが、体用の日焼け止めは全員ビオレのチューブタイプ(手残りが嫌な感じがしないもの)を使っています。
同じものがバンコクにも売っていますが、これがすっごく高い!
日本で1本700-800円で買えるものが、こちらでは1本2500円くらいにもなります。
日焼けをすると、黒く焼けずに真っ赤になってヒリヒリしてまた色は戻る・・・という性質を持っている私は、ケチって使わなくていいように、次の帰国までもつように何本か持ってきて正解でした。
持ってくればよかったもの
次に、「持ってこなくて後悔したもの」について書いてみます。
1つ目: 厚手のカーディガン
タイは暑いので、長袖は基本的には不要です。
でも、ショッピングモールの中は冷房が効きすぎていることもあるので、薄手の長袖は持ってきていました。
しかし、それだけでは足りませんでした。
私はカフェで仕事をすることがあります。
このカフェの中が、極寒・・・!
薄手のカーディガンではまだ、寒いのです。
ユニクロでもZARAでももちろん売っているのですが、日本の値段を知っていると、どうしても買うのをためらってしまいます。
年末帰国したときに厚手のカーディガンを持ってきたので、今は快適に過ごせるようになりました。
2つ目: こだわりのある調味料
上でも書いたとおり、バンコクは日本食材が簡単に手に入ります。
値段はさておき、大手の企業さんたちが売ってくれているから、とても便利で助かります。
しかし、もし自分がいつも使っていたお気に入りの調味料がある場合、それは持参したほうがよさそうです。
我が家はゆるい無添加を心がけていて(本当にゆるーく、です)、選択肢があれば、有機のものを選んでいました。
バンコクでは、日本よりは和の調味料の選択肢は少なくなりますので、そういうこだわりがあれば持ってきたほうが良いのかなと思います。
我が家は次回、京都のおちゃのこさいさいのだしパックを持ってくると決めています!
3つ目: 娘のサンダル(足首までマジックテープでガシっと留められるもの)
私が実店舗を探した限り、スケッチャーズのサンダルしか、このタイプは見かけませんでした。
クロックスタイプやつっかけタイプはたくさん売られていますが、歩くときはガシッと固定したいものです。
今回は二足こちらで買いましたが、スケッチャーズでも種類があまりなく、値段も一足8000円くらいします。
日本では3000円程度でもたくさんの種類がありますし、バンコクで歩いているとすぐ黒く汚れてくるので、夏場に次のサイズまで買ってくるのがいいかなと思いました。
持ってこなくてもよかったもの
最後に、「持ってきたけど不要だったもの」について書いてみます。
1つ目: パンプス
かしこまったときに履くかな?と思い、一足持ってきたのですが、まったく履く機会がありません。
学校のオリエンテーションではキレイめなフラットシューズで十分でした。
そもそも暑い国な上に、日本よりも服装はカジュアルダウンしているような雰囲気があるため、黒い5cmヒールパンプスは必要ありませんでした。
授業参観日はカジュアルな方もいますし、ワンピ&キレイめなサンダルで十分でした。
(タイは道も悪いですしね・・)
すごくかしこまったところに頻繁に行くわけでもありませんし、アフタヌーンティに一度行ったときもキレイめワンピ&キレイめサンダルで大丈夫でした。
振り返ってみると、「持ってこなくてよかったな」と思うものは、意外とありませんでした。
なにせスーツケースだけで来ているので、余分なものを詰められなかっただけかもしれません。
服は結局現地でも調達することになるので、ミニマリストの量でちょうどいい気がします。
番外編 どうしても持ってきたかったもの
別になくても困らないけれど、「これだけは持っていきたかった!」というものもあります。
Agフットスプレー!
日本で小学生を1年生の1学期しかやっていない娘ですが、幼稚園の頃とは比べ物にならないほど、足が臭くなりました・・・
(言うと怒るので内緒です)
靴下を頻繁に変えるとよい、という記事を読んだので、ハーフターム毎に総入れ替えをしていきますが、それプラス、毎朝靴下を履く前にAgフットスプレーを足(指の間)にシュッとするだけで、臭わなくなります。
タイでも液体スプレータイプが売られていて試しましたが、効果は、うーん・・・イマイチ。Agの勝ちです。
これは娘のため、というより私の鼻を保護するための必需品となりました。
余談ですが、夫の足のほうがよほどひどいだろうと思う方もみえるかもしれませんが、夫は毎日サンダルで過ごしているため危険ではなくなりました。
まとめ
海外移住の荷物選びは、その人の価値観やライフスタイルを映し出すものだと思います。
「これは絶対必要!」と思って持ってきたものでも、現地では意外と使わなかったり、逆に「なくても生きていける」と思っていたものが、実はすごく大事だったり。
でも、結局 人はどこに行っても慣れていくもの です。
何も持ってこなくても生きていけるし、現地のものを受け入れて楽しむことも、また移住の醍醐味です。
そして今、改めて思うのは—— 「必要なもの」は、物だけじゃない ということ。
それは 環境に適応する力 だったり、心の拠り所になる習慣 だったりします。
新しい国に来ても、「自分のリズム」を持てること。
それが、何よりも大切なのかもしれません。
これから移住を考えている方がいましたら、「おはよう」と朝起きて、どんな1日、どんな1週間を過ごすのか を想像しながら荷物を選ぶのがいいかなと思います。
大切なのは、持っていく物の数ではなく、新しい環境でどう自分らしく暮らしていくか かな?
私は、タイのものを使うのも、とても楽しいです。
みなさまは、何を持っていきますか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。