ヒモトレ×メントレやってみよう!! 自然に整う「しないトレーニング」とは
週刊ゴルフダイジェスト誌に小関勲さん(バランストレーナー)との対談が特集されました。
小関さんは、ヒモトレというトレーニング法を編み出された方です。
みなさんはヒモトレをご存知でしょうか。ヒモトレのポイントは「巻くだけ」。ヒモをゆるーく巻くだけで、身体が自ずと整っていきます。
オリンピック選手、プロスポーツ選手、音楽家、俳優…など高いパフォーマンスを求める人たちをはじめ、障害のある子ども達や高齢者介護の現場など、本当に多くの方がヒモトレを実践されています。
今回の対談のテーマは「心と身体、整え直す ヒモトレ×メントレやってみよう」です。
私自身、小関さんからヒモトレを学び、もう数ヶ月間巻いていますが、不思議なことによく眠れるようになりました。なぜか身体との付き合い方が変わったように感じています。
この「なぜかよく分からないまま自然に整っていく」というのが、ヒモトレの肝だそうです。
ヒモトレについてこちらから
ホームページ https://www.m-bbb.com/products/himotore/
紹介動画 https://www.youtube.com/channel/UCfWI9blzvhKwaVzoA0hY88w
一般的な、コーチングやメンタルトレーニングにおいては、目標を達成するために原因や結果を分析し、悪いところを修正するか、良いところを伸ばそうとします。
もちろん、心身を鍛えることで、パフォーマンス向上をはかることは可能です。特に若い年齢の選手には、心理学や脳科学をもとにしたトレーニングが有効です。
若い選手たちは、もともと心身の柔軟性があるので、鍛えるトレーニングと相性がよいのです。
一方で、心身を鍛えようとするアプローチが、うまく機能しないアスリートもいます。特にベテランになってくると、逆効果になる場合があります。
鍛えるというアプローチは、すべて「する」トレーニングです。「する」というのは、何かを「足す」というアプローチです。ただ、「する」ことには副作用もあります。することで頭の力みを生み出すのです。
以下のような選手は、するトレーニングによって、頭の力みが発生している状態かもしれません。
・以前のように身体が動かない
・試合で身体が動かなくなることがある
・特定の部位が固まっているように感じる
・若い時のような直感がなくなっている
こうした状態で、さらに「するトレーニング」を重ねていくと、状態はさらに悪化します。一度、逆方向のトレーニングを体験する時期かもしれません。
「するトレーニング」と逆のアプローチとは、「しないトレーニング」です。
するトレーニングの特徴は、部分を鍛えます。もっと伸ばしたいところ、直したいところ、部分にアプローチすることで、心身を整えていきます。
ヒモトレもそうですが、しないメンタルトレーニングとは、全体からのアプローチです。
心も身体も、本来は自然に整おうとしているのです。いかに、整おうとしている働きを引き出してあげるか。そのために、全体性に働きかけることで、心身の調和を取り戻すのです。
私自身コーチングやメンタルトレーニングにおいては、「自然に整う」ことを邪魔しないことをベースにしています。
頭は分ける働きを持っています。「頭が分かる」というのは、「言葉で分ける」というのが語源になっていると小関さんが話されていました。
言葉にした瞬間に、身体が本来もっている全体の働きが部分に分けられてしまうのです。
緊張している時ほど言葉が多いですよね。すると、身体は重くバラバラなります。どのスポーツでもスランプに陥っているときは、言葉が多くなっています。
言葉の働きには、本来言葉にしてはダメなものまで言葉にするという罠があるのです。体が本来の動きができなくなるというのは、部分に切り取られた状態になっているからです。
しないトレーニングの肝は、「身体という全体性」を頭で分けないということになります。言葉を減らすことで、頭と身体は自然にチューニングしていきます。
私自身、禅を学ぶ中で、頭と身体がどう調和するのが、もっとも自然なのか模索し続けています。
そのヒントが、ヒモトレにあることにあらためて気付かされました。
ご興味のある方は、週刊ゴルフダイジェスト36号をお読みくださいね。
私も運営メンバーとして参画している京都からだ研究室の後期講座で、小関さんが講師として登場されます。
テーマは『韓氏意拳から学ぶ~自然観~』です。
韓氏意拳は自己の「整」に注目した中国武術であり、ヒモトレの土台にもなっているそうです。
講座は10月15日スタートですが、まだ2席ほど残席あります。
詳しくは下記をご覧ください。