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禅 × ビジネス

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このマガジン「禅×ビジネス」では、20年になる禅の修行の経験を踏まえて、禅とビジネスに関する学びについて、つづっていきます。10,000時間以上のメンタルトレーニングやコーチング…
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#禅

「中道」をいく禅コーチング講座【第2回】 周囲の力を借りるコーチングコミュニケーション

「中道」をいく禅コーチング講座をオンラインで開催します。 2回目のテーマは「周囲の力を借りるコーチングコミュニケーション」です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 開催日時・・・2021年10月2日(土) 19:30〜21:30 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私たちは、仕事中も、家庭でも、いつでも、自分の心や頭に浮かんだ言葉でコミュニケーションしたり、考えたりしています。 言葉は力があるだけに、どう使うかによって、人を癒やすこともできます。その一方で、たと

信仰とコーチング あなたの人生のテーマは?

前回に続き、「信仰」についてお伝えします。 ↓ 前回の記事はこちら「お皿が洗ってくれるのを待っている」 これまで、さまざまなクライアントさんに出会ってきましたが、軸がないという方が多くおられます。 仕事は頑張っているけど、空っぽな気がする。 忙しいだけで日々が過ぎていて、虚しさを感じることがよくある。 本当は何がしたいのか分からない。 これはどういう状態なのでしょうか? あるクライアントさんと6年以上セッションを続けています。その方は、多くの方から頼りにされて、仕事を

世界が止まっていませんか? 仕事をしないから新発見がある

私は日々を平穏に送りたいと思っています。誰にも傷つけられず、周りに心を乱されず、いつも安定した幸せな世界に安心して暮らしたいのです。 だから、何か突発的な出来事が起こるのがとても嫌です。何かが起こるのが怖いのです。怖いから、自分の求める安心できる形に外の世界を合わせてもらおうとします。これは「世の中が動いていない」状態です。 世の中が動いていないというのは聞き慣れない言葉でしょう。どういうことなのだろうと思いながら、ぜひ最後まで読んでみてください。 安心していたい。これ

気が小さくても大胆に生きられる?

「アメリカに挑戦したり、コロナ禍の中で食堂をはじめたり、赤野さんは大胆な決断をするね」と、ある方に言われました。 大胆??? 自分の中には、まったくない言葉でした。 私はとても気が小さいです。 食堂の経営をしてみて、あらためて無茶苦茶細かいことが気になる自分がいることに気付かされました。 お金のこと、SNSでの評価、スタッフとの人間関係・・・あげればキリがありません。 こうしたことは、気にしても仕方がないことは分かっているのです。でも、心配なのです。とても楽しむど

苦しみはあたたかい フラットでいる禅コーチング

食堂のオープンからもうすぐ半年。おかげさまで濃い日々を過ごしています。 そんな中、先日、心揺さぶられる出来事がありました。でも、そのとき、出来事に関係のあることに対して何かをするのではなく、苦しさという流れの中に身を任せながら、プカプカと浮かんでいました。 そのうち、周りの人のあたたかさが私の心とつながりました。 それまで感じていた冷たい苦しみとは、まったく別の感覚でした。 苦しさにあるもの。それは温かさであり、つながり。 イキイキと躍動している今がありました。 楽

人が「シンプル」に惹かれる理由とは?

シンプルに生きたいという願いを持っている人は多いですが、つい複雑になってしまうものです。 シンプルな生き方を始めるには、まず複雑にしないことが大事です。 複雑にしないためのポイントは「もの」と「人間関係」にあります。 「もの」が増えると複雑になるたとえば服を選ぶのは、面倒に感じることがある反面、楽しみでもあります。服以外にも時計、アクセサリー、部屋に置く雑貨など、さまざまな「もの」は、生活を彩ってくれます。 あなたの生活で増えすぎているものはありませんか。捨てたいけど捨

油断と隙から見えてきた新しいこと 今をサーフィンする禅コーチング

これまでの人生では、「種を蒔いて水をやる。芽が出るまでじっと待つ」ことを大事にして生きてきました。 石の上にも3年。3年で芽が出なければ5年。5年でダメなら、もう1年。 日々出来る努力を続けること。 コーチとして独立したときも、「とにかく10年やり続けることができればプロになれる」という先輩の言葉を胸に、コツコツと日々頑張ってきました。そして、気がつけば15年が経ちました。 このnoteの記事もなんとか続けられています。 周りから「粘り強いですね」と言われることもあり

無理に溶け込もうとしていませんか? 試練があなたを待っている

先日、妻から言われた一言が衝撃的でした。 「あなたが話す讃岐弁に違和感がある。」 私も妻も、出身は岡山県です。普段、家では岡山弁、コーチングのクライアントさんとは標準語(のつもり???)で会話しています。一方で、私が経営している食堂では、岡山弁でも標準語でもなく、讃岐地方の方言を話していたのです。 ところが、私の讃岐弁は、イントネーションも言葉遣いもおかしいとのこと。「そんな言い方をしている香川県の人はいない」と言われました。 この一言は、ものすごくショックでした。努

なぜ一言多いのか 沈黙を味わう禅コーチング

一言多い人がいます。 私もその1人です。 良かれと思っていった一言が相手を傷つけてしまったり、怒らせてしまったり、思わぬトラブルを招いたり。 言わなければいいのに、なんで言ってしまっただろうと後から後悔します。でも、また言ってしまうのです。 なぜ一言多いのでしょうか? 沈黙が苦手な人が多いです。あなたはいかがですか? 人には、空間を埋めようとする本能があります。 沈黙を「言葉がない空間」と頭は理解します。何もないと思うと、何か言葉で埋めようとするのです。 こう

あなたの話は相手との間で切れていませんか? エゴが消える禅コーチング

以前、noteの記事で「言葉を減らす」大事さについて、お伝えしました。 ↓ 「無心とゾーンに入るための表現を知ろう 言葉を減らすメンタルトレーニング」の記事はこちらから 今回はビジネスにおいて、言葉を減らすポイントについてです。 ビジネスパーソンのクライアントさんで部下とうまくつながれている方は、相手が理解しやすい表現を使っています。しかも言葉の数は少ないです。 その一方で、話せば話すほど、部下とつながれなくなり、切れていく方がいます。 「切れている」というのは、説得

見抜かれるのが怖い方へ 「裸の自分」になるには?

私は、子どもの頃から、人に見抜かれるのが怖いという気持ちがありました。どんなに取り繕っても、自分の中にある悪が見抜かれるのではないかと、いつも隠すことに懸命でした。 社会人になっても、それは変わりませんでした。人からどう思われるかばかりを気にしていました。軽薄で偽善的な自分が嫌いでした。 先日、ある経営者とのセッションで、リーダーシップをとるときに「覚悟」を大事にされているという話になりました。 そして、「赤野さんがリーダーシップで大事にされていることは何ですか?」と聞

今にチューニングしましょう 「考える幸せ」と「体験する幸せ」は違う

食堂のオープンから2ヶ月が経ちました。 先日、ご飯が途中で終わってしまいました。食堂でご飯がなくなるのは致命的ですね。スタッフみんなで落ち込みました。 食材をいかに無駄なく使えるか。日々来店数が変動する中で、どれだけ仕込みをするかは本当に難しいです。 試行錯誤の日々ですが、少しずつお馴染みさんが増えてきました。いつも朝一番に来店される男性は、杖を使いながらなんと30分かけて歩いてきてくれていました。 スタッフの女性陣も男性を待っているようで、来店されたらすかさず駆け寄

京都からだ研究室 KyotoKarada Labがスタートします

コロナ禍の中で、今あなたは何を感じているでしょうか。社会や環境が大きく変化する中で、私たち個人も変化を迫られていると感じている方も少なくないのではないでしょうか。 私もその一人です。 ただ、いきなり「どう生きるか?」という問いは難しすぎます。 これまでの延長線ではない新たな世界を生きる上で、まずは「まっさらに」戻ること。 このたび、禅をともに学ぶ仲間とともに"京都からだ研究室"を立ち上げました。 からだ研究室という名前の通り、まさに「身体(からだ)とともに生きる」が

【ビジネスに禅を活かす】 禅は儲からない道

今から7年前のことです。禅の師匠である藤田一照老師に初めてお会いしたとき、「コーチをしています」と自己紹介しました。 そのとき、一照さんが「禅を使ってしっかりお金を稼いでくださいね」と笑顔でおっしゃいました。 その言葉は衝撃的でした。そんなにお金に執着があるように見えたのだろうか。今も問いとして残っています。 おかげさまで、コーチとしては、食べていけるようになりました。そういう意味では、禅を使って、お金を稼がせていただいています。 noteの記事でも今年食堂をオープン