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禅 × ビジネス

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このマガジン「禅×ビジネス」では、20年になる禅の修行の経験を踏まえて、禅とビジネスに関する学びについて、つづっていきます。10,000時間以上のメンタルトレーニングやコーチング…
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#苦しみ

苦しみはあたたかい フラットでいる禅コーチング

食堂のオープンからもうすぐ半年。おかげさまで濃い日々を過ごしています。 そんな中、先日、心揺さぶられる出来事がありました。でも、そのとき、出来事に関係のあることに対して何かをするのではなく、苦しさという流れの中に身を任せながら、プカプカと浮かんでいました。 そのうち、周りの人のあたたかさが私の心とつながりました。 それまで感じていた冷たい苦しみとは、まったく別の感覚でした。 苦しさにあるもの。それは温かさであり、つながり。 イキイキと躍動している今がありました。 楽

苦しみの正体2 苦しみさんこんにちは

前回に引き続いて、苦しみについてお伝えします。 苦しみは誰もが感じます。しかし、ありのままには見えていないのです。 人のせいにするときがあります。 これは、苦しみから逃げているのです。 自分のせいにするときがあります。 これは、自分にこだわりすぎているのです。 これらの苦しみは、エゴが生み出している「いのちの影」です。 エゴが生み出すいのちの影に、私たちは怯え苦しみます。苦しみを大きくしたり、小さくしたり。苦しみを自分のせいにしたり、人のせいにしたり。 苦しみには

苦しみの正体 転換期をどう生きるか

今年もあと僅かになってきましたね。私自身が今年の一字を上げるとすれば「苦」です。 クライアントさんとのセッションでも、いろいろな苦しみに出会った一年でした。コロナというのは、社会や経済という目に見える影響ではなく、私たち1人1人にも目に見えない影響を与えています。 大きな問題が起こった。今まで感じたことがない葛藤や疑問が湧いてくる。それは、表面的には歓迎できないものも多いです。ただ、苦しみというのは決して悪いものではありません。サインなのです。 苦しみというのは、大きな

禅を仕事に取り入れる 苦しみとどう向き合うか 人は傷つくから優しくなれる

人生における大きな2つのテーマ。 「幸せ」と「苦しみ」 幸せになりたいという願い。 若い頃は、幸せになりたいと思って生きていました。 どうすれば幸せになれるのか? 様々な本を読みましたし、幸せになるためにいろいろチャレンジしてみました。しかし、どうも私には不自然な感じがするのです。 そして、仏教に出会い、「苦しみ」とどう向き合うかという生き方があることを知りました。 仏教には「一切皆苦」という言葉があります。 シンプルにいえば「すべてが苦しみである」という意味

均等に感じましょう 一点にこだわると苦しみになる

先日、坐禅で息の出入りを感じていたときでした。 なぜか呼吸が苦しく感じました。 呼吸を観察すると、息が苦しくなることがあります。 このとき、一点を見る力が強いことに気づきました。 呼吸の出入りへの意識が強すぎたのです。 空気の出入りをただ感じるというのは坐禅の基本でもありますが、 ただ、そこへ焦点を合わせすぎると、 息をするのが逆に苦しくなります。 一点を見すぎる。 坐っていると、自分のあり方があらわれてきます。 最近、苦しみや葛藤が多いなと思っていたら、 何か一