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禅 × ビジネス

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このマガジン「禅×ビジネス」では、20年になる禅の修行の経験を踏まえて、禅とビジネスに関する学びについて、つづっていきます。10,000時間以上のメンタルトレーニングやコーチング…
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#修行

【禅をビジネスにいかす】 魂の修行とエゴに出会う旅

食堂のオープンから二週間が経ちました。 いろいろなことがありましたが、あっという間の二週間でした。 毎日、分からないことの連続。傷つくことの連続。不安と緊張でいっぱいの日々。 ご飯も喉を通らず、気がつけば3キロ痩せました。 なんでこんなに苦しいのだろう。 予想以上のお客様も来てくれていますし、スタッフの皆さんも協力して頑張ってくれています。私が成すべきことはやれているのでは・・・ もともと楽しむことが大の苦手なのですが、今回の試練は私の課題を浮き彫りにしてくれまし

苦しみの正体2 苦しみさんこんにちは

前回に引き続いて、苦しみについてお伝えします。 苦しみは誰もが感じます。しかし、ありのままには見えていないのです。 人のせいにするときがあります。 これは、苦しみから逃げているのです。 自分のせいにするときがあります。 これは、自分にこだわりすぎているのです。 これらの苦しみは、エゴが生み出している「いのちの影」です。 エゴが生み出すいのちの影に、私たちは怯え苦しみます。苦しみを大きくしたり、小さくしたり。苦しみを自分のせいにしたり、人のせいにしたり。 苦しみには

【禅を仕事に活かす】 挑戦という人生と修行という人生

皆さんは、今挑戦をしてますか? それとも、今修行していますか? 挑戦と修行。 何が違うのだろうと思われた方も多いと思います。 一言がいえば、挑戦とはなにかをGETすること。目標に向かって駆け上がっていくイメージでしょうか。 これで充実感を感じられている方は、そのまま突き進めばよいと思います。 一方で、挑戦することが見つからない方がおられると思います。 あるいは、挑戦することに疲れているかもしれません。思うような結果が出ず、挑戦を諦めようとしているかもしれません。

禅を仕事に活かす 自分が裸になるところから本当の対話ははじまる

前回の記事で、皆さんに頬をぶたれて(実際は愛ある言葉)目が覚めたという話をお伝えしました。 あの話には続きがあります。 アメリカでは、ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明ご住職から禅をご指導いただいています。 懇親会の席で、ある参加者が「このグループはどのように見えていましたか?」とご住職に質問したのです。 それに対して、「皆さん、非常に真面目ですね」と答えられたように覚えています。 彼はもっと率直な会話をすることを望んでいたようです。 だから、もの足りなかったのだと

【泥沼に咲く蓮の花】 正解なんてない 人生は挑戦?それとも修行?

アメリカ出張から帰ってきました。 上手く言葉では言えませんが、いろいろな出会いがありました。 ただ、これからアメリカでの活動をどうするのかという大きな課題を与えられました。 行きたい、でも現実は厳しい。 自分の中で引いてきたデッドラインは何度も超えてきました。 目に見える成果はなくても続けてきました。 何かに心惹かれる自分がいたから。 これまでやってきたことに、まったく後悔はない。 よくやったと褒めてあげたい。 しかし、ここから先に進むのか。 ここからは、さらに一線

生きることは坐禅 アメリカ挑戦の挫折で見えてきたこと

おかげさまで今回もアメリカでのすべての予定を無事終えることが出来ました。 禅の老師から「坐ることだけが坐禅ではない。生きることそのものが坐禅だ。」という話をよくお聴きします。 その時は良く分かりませんでしたが、最近は特にアメリカに行ったときに、 坐禅の心を感じています。 日本にいると、朝眠たくて坐禅をさぼったりすることもあるのですが、 アメリカでは、なぜか毎朝坐禅を組みたくなります。 心の静けさが気持ちよいのです。 また、アメリカ滞在中は 日本よりも規則正しくシンプル

人生を徒労に賭ける 寄り道をしましょう

今頃は、アメリカでの挑戦の真っ最中だと思いますが、 その模様はまた後日あらためてお伝えしますね。 先日、禅の師匠である藤田一照さんからお聞きした一言が 心に残りました。 「人生を徒労に賭ける」 一照さんが高校時代の同級生に会ったときに、 「おまえは高校のとき、『この人生を徒労に賭ける』と言った。 高校のときのお前のままで生きているのが素晴らしい」 と言われたそうです。 藤田一照老師の紹介はこちら http://fujitaissho.info/ 愛媛県出身の一照さん