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エベレストトレッキング #1 まとめ

もうかれこれ、8年前(当時36歳)の話。「身体が動けるうちにエベレストを!」という一心で、当時の会社を辞めて、エベレストB.C.までの往復、エベレストトレッキングをしにネパールへ。
当時はそういう性格だったのか、細かく何があったか、メモっていた手書きのノートを発見したので、同じように考える人の参考になればと改めてまとめてみました。

実際、エベレストはどうだったのか?

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これは言葉でも写真でも上手いこと伝えるのが難しいのだけど、下山後は「しばらく海外旅行も登山もいいや」となってしまい、実際2年くらいは海外旅行も登山もしなくなってしまうというくらいに絶景でした。

行程(トレッキングのみ)

1日目:飛行機欠航
2日目:飛行機欠航
3日目:カトマンズ -> ルクラ(2,840m) -> ファクディン(2,610m)
4日目:ファクディン -> ナムチェバザール(3,440m)
5日目:ナムチェバザール(高度順応日)
6日目:ナムチェバザール -> パンボチェ(3,930m)
7日目:パンボチェ -> ディンボチェ(4,410m)
8日目:ディンボチェ-> ロブチェ(4,910m)
9日目:ロブチェ -> ゴラクシェップ(5,140m) -> カラパタール(5,550m)
10日目:ゴラクシェップ -> パンボチェ(3,939m)
11日目:パンボチェ -> ナムチェバザール(3,440m)
12日目:ナムチェバザール -> ルクラ(2,840m)
13日目:ルクラ -> カトマンズ

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ルクラへの飛行機(プロペラ機)はちょっとした曇天でも欠航してしまう。長いと1週間も飛べない人もいるようなので、運はまぁ良い方だったのかもしれない(帰りは欠航しなかったし)。

費用

①ガイド費用&往復航空券 = $600 + Rs. 55,467 = 約99,000円
②ガイドへのチップ = $100 = 8,000円
③道中の食費 = 約 Rs 5,000 = 4,600円
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計:111,600円
※2012年当時:1ドル=80円(いい時代…)、1Rs.=0.92円

ガイド費用は多分、ドルもルピーも持ち合わせててこんな支払い方をしたのかも。

ガイド/ポーターは必要か?

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結論から言うと、お金に余裕があるなら、どっちも必須。
日本に比べ、登山道はかなり整備はされているものの、それでも写真のような道なんかは、確実に一人だったら迷うだろうし、何より、毎日の宿の手配などをガイドが全て代行してくれるのは、ありがたいことこの上ない。
それに、自分は元々そんなに社交性があるほうではないので、気軽に話せる同行人が一人いるだけでも、異国の地、しかも山中ではとても心強かった。

一方、必須と言いつつ、自分は過去3回のネパールトレッキングで一回もポーターを手配したことがなくて、これはいつも下山後に後悔している。
というのも、国内のテン泊ほどとは言わずとも約15kgの荷物を背負って1週間以上も歩き続けるので、下山後は肩が炎症起こし、1週間ほど何も背負えなくなってしまうのだ(これは自分の身体の問題かもしれない)。

とはいえ、ガイドもポーターも雇わなければ、総予算はおそらく3分の1くらいで済むはずなので、判断は難しいところ。

日程はどれくらい必要か?(休みはどれくらい取ればよいのか?)

当時36歳(自称それなりには健脚)で、10日間。

東京-カトマンズの往復が行き1日、帰りに2日の計3日間。
カトマンズ - ルクラの飛行機の欠航を最長7日間で見たとしても、20日は必要。

なので、普通のサラリーマンなら仕事は辞める覚悟は必要ですね…
(自分は半年前から計画に辞める計画立てましたが)

雨季(6月~8月)に行っても問題ないか?

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こればかりは運なのかもしれないが、10日間の道中で雨に降られたのはラスト1日のみ(肝心のエベレストB.Cは写真のように曇天だったけど)。
10月~11月に登っても、雨には降られ日はあったので、雨季にしか行けないのであれば行ってしまっても問題ないと思うし、全般的に乾季より人が少ないのでのんびりできる利点は大きかった。

また、トレッキングのひとつの楽しみでもある、ロッジでの交流ってところが、オフシーズンだと皆無なので、それはなかなかさみしい。

といろいろ書いてみたものの、6〜8月辺りは、なんせ暑いので、乾季に行けるなら乾季を選びたい。

トレッキングより辛い高山病

早い人で、高度で言えば富士山クラスのナムチェバザール(3,440m)で高山病に倒れ泣く泣く引き返した人がいた。
自分も、4,000mを越えた7日目のディンボチェ以降、高山病との闘いだった。

具体的にはこんな症状
①頭痛
②食欲不振(流動食しか喉を通らず)
③ちょっとした動作での息切れ(便座にしゃがむだけでも)
④熟睡できない(最長2時間)

①は慣れればなんとかなるし、登ってるときはそっちの辛さで誤魔化せるからよかったのだけど、③と④は4日も続くとなかなかに辛い。

予防策として、ガイドに言われるがまま、なるべく水を飲むようにしていたにもかかわらず(消毒剤買ってまで)このあり様なので、なる人はなるんだろうなと。

この記憶が強くて、もう一度チャレンジする気にはなかなかなれないのだけど、高山病を乗り越えた後の景色はいまだに忘れられないので、いまだに悩むところ。

持ち物リスト

①寝袋 ※もしかしたらなくてもいいかも
②レインウェア上下
③サングラス
④帽子
⑤速乾性のシャツ×3枚
⑥長袖のワイシャツ×1枚
⑦ヒートテック下のみ×1枚
⑧タオル×3枚
⑨水筒
⑩サンダル
⑪トイレットペーパー
⑫各充電器(ロッジで数百円で充電できるのでポータブルは不要)
⑬消毒薬(現地調達)

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ここまででそれなりの重量になってしまったが、シェルパが担いでる荷物と比べると大したことないという…

一方、持っていけばよかったのは、「梅干し」と「即席の味噌汁」。

高山病で何も食えずに、ゴラクシェップのロッジで喘いでいたとき、たまたま日本から来ていた60歳前後の女性の方にいただいて、ソウルフードの偉大さをいやでも実感させられた。
なので、次回の海外トレッキングでは絶対持っていかねばならないと、持ち物リスト入りさせている。

というわけで、詳細は日別記事に(そのうち)。

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