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『犬神家の一族』(1976年版) 大野雄二作曲の「愛のバラード」で綴られる連続殺人。市川崑の演出が冴える。

割引あり

評価 ☆☆



あらすじ
昭和22年9月、那須市。地元の名士「犬神製薬」の創始者である犬神佐兵衛の死から7ヶ月が経過した頃、私立探偵の金田一耕助がやってくる。ところが金田一が到着してまもなく湖で溺れかけていた女性、野々宮珠世を救出する。また依頼人であった若林が何者かに毒殺されてしまう。



市川崑の映画を語れるほど、彼の映画を観ているわけではないけれど『犬神家の一族』がリメイクされると聞いて違和感を感じている。市川崑監督はすでに80本以上を作り上げているいわば映画職人である。簡単に80本というけれど、黒澤やヒッチコックを完全に抜いている(日本で作品数が最も多い監督って誰なんでしょう?)。ジョン・フォードまではいかないけど。


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