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『ナインハーフ』 ミッキー・ロークの出世作。エイドリアン・ラインによる鏡像と反射の向こう側世界。

割引あり

評価 ☆☆☆



あらすじ
離婚したエリザベスはある画廊に務めている。彼女が社会復帰したお祝いのため、自宅で食事会を開くことに。料理の材料を中華街で購入する途中、サラリーマン風の男性と出会った。後日、街角の市場で彼と再会し、声をかけられ、食事をすることになった。



アンドレイ・タルコフスキーの映画には犬が登場する。『ストーカー』では黒い犬が「ゾーン」をすり抜け、『ノスタルジア』ではシェパード犬が記憶の中の女性と共にいる。記号としての犬、隠喩としての犬たちは映像の中に潜り込んでいる。


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2,582字

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