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『乱れ雲』 加山雄三と司葉子。男女のよくあるドラマと侮ってはいけない。映画的純度が極めて高い。
割引あり
評価 ☆☆☆
あらすじ
妊娠中の由美子は通産省に務める夫のワシントン派遣が決定するなど、幸せの絶頂にいた。ところが、ある日、夫は交通事故で死亡してしまった。夫を轢いたのは三島史郎という男だった。
成瀬巳喜男監督特集をやっていたので『乱れ雲』を観てしまう。『乱れ雲』は1967年公開の成瀬巳喜男監督の遺作。出演は司葉子、加山雄三。やはりいい。司葉子と加山雄三が少しずつ惹かれあうところがたまらない。加山雄三は明るく振舞うとすぐ“若大将”になってしまうけれど、それでもこの映画では意外と落ち着いているし、ストイックな感じがする。
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