『白昼の通り魔』 映画文法としては最高レベル。ベルトリッチの『暗殺の森』が凡庸に思えるほどだ。
割引あり
評価 ☆☆☆
あらすじ
ある夏の信州の農村、川の氾濫によって畑を駄目にした篠崎の娘であるシノは、ホップ栽培とニジマス養殖を計画する。資金を村長の息子である源治から借りた。代償に彼女は彼に身をまかせる。
大島渚監督の作品を多くは観ていない。『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』『夏の妹』『東京戦争戦後秘話』『青春残酷物語』くらい。面白いし、才能があるとはもちろん思うけれど、いま一歩踏み込めない。「大島渚という映画監督はどう評価していいのかわからないな」というのが正直なところだった。
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