『チャンス』 宗教的意味合いの強い映画。神が死んだ世界に降臨したアダムの行く末は?
割引あり
評価 ☆☆☆
あらすじ
初老のチャンスは庭師。巨大な屋敷で育ち、屋敷の外に出たことがない。庭の草花の手入れとテレビが何よりも好きだった。いつも通りの朝、テレビを見ながら起き上がり、草花に水をやり、乗ったことがない車を磨き、朝食のテーブルにつく。そこに使用人のルイーズがやってくる。
「ツァラストゥラはかく語りき」という曲がある。スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』で使われ大ヒットした。いまや、お葬式と線香くらい、結婚式と退屈なスピーチくらい切っても切れない関係と言ってもいいかもしれない。だから、他の映画でこの曲が使われている時は「監督は『2001年~』を意識しているんだ」という暗黙の約束みたいなものができている。
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