ただの高校生がesportsにのめり込むまでの話。【インターン備忘録外伝】
ちょっと時系列遡ったりしますが、
外伝なのでご愛嬌。
現在のインターンに関わるまでの
経緯を簡単にご紹介。
羨望
esportsに関わりたいと言っていながら、僕はそもそも親にゲームを禁止されていました。友達の家に行った時くらいしかできないゲームは僕にとって羨ましくて仕方ない、輝きすぎて眩しい羨望の対象でした。
最高に欲に忠実だった少年は、ある日親の目を盗んで3DSを友達から買ってしまいます。学校で友達から渡してもらって、通学用のエナメルバッグに詰めて帰った時は、テストより緊張してました。(笑)
明らかにソワソワしている息子。3DSの非公式所持がバレないはずもなく、「今まで何のために禁止にしてきたのか」と飛んでくる親の怒号を友達の家に亡命したりして躱しながら、モンスターハンター4Gを400時間くらい夢中でやったのが中学2年生、僕のゲームとの出会いです。
中だるみの極致で出会ったゲーム①
そんなこんなで3DSやスマホゲームと触れ合うことができた僕ですが、当初全く競技としてのゲームなんて頭の中にありませんでした。友達が持っててゲーム持ってないと一緒に遊べなくて仲間外れにされてしまうから、そうならないための手段として使っていた感じすらしますね笑
つまりは友達と一緒に楽しむもの、くらいの認識だったわけです。(もちろんそれはゲームの大切な一側面だと思いますが)
競技的な側面に気づいたのは高校生。親の言うがまま県内の進学校に進んだ僕ですが、中学の頃まともにテスト勉強などしたことがなかったせいで成績ガタ落ち。しかしどこ吹く風だった僕(17)、高校2年生で最高に中だるみしながら人生のターニングポイントともいえるゲームと出会います。
「攻殻機動隊 S.A.C. ONLINE」
学校終わり、即帰宅、PC起動
ご飯食べ、即、PC起動
風呂上り、即、PC起動
みたいな生活を、どハマり期はしてましたね(友達減るので真似しないほうがいいです)
中だるみの極致で出会ったゲーム②
しかし攻殻機動隊 S.A.C. ONLINEはあまりに周りにやっている人がいなさすぎて話題にならなかったので、学校のゲーマーにいいFPSない?と聞いてみたら、友達が一つゲームを紹介してくれました。
Rainbow Six Siege
壁を鉄のパーツで補強できたり、その壁を爆薬で破壊するなど攻防に脳みそ使う要素いっぱいのゲームに完全にしてやられ、周りに一緒にプレイする友達がいたのも後押しになって見事どハマりします(3ヶ月ぶり2回目)。
上に書いてる「即、PC起動」が復活した上に夜の2時とかまでやっていたので、親には本当に何回も怒られましたね。(本当にごめんなさい)
プロゲーマーとの出会い
結構本気でシージをやり込んでいた中で、もちろん日本大会とかには目が行きます。そこで戦っていた父の背中というプロチームの存在を知って僕は
ゲームの世界にもプロがあるのか!!
と衝撃を受けました。
この大会は僕の中でトップクラスに熱い試合。当時のメンバー(ロスター)にはesports業界で今も第一線でご活躍なさっている人もいます。
この試合を機に、プロや世界大会、esportsという単語に関してとても興味を持ち始めました。そんな矢先に、「Six invitational」という世界大会が開かれたんです。
動画を見ていただければ分かりますが、ギャラリーは超満員です。熱気溢れるこの大会を見て画面の前なのに「うおー」とか「すげー」とか吠えていました。(8:07:00あたりから見ていただけるとわかるかも。)
こんなに応援されて、熱気があって、選手が本気でゲームと向き合っているesportsは普通のスポーツと遜色ないと、そう感じました。
“ゲームはゲーム”の違和感
こんなに熱い競技で熱狂的なファンや素晴らしいプレイヤーがいるのに、高校ではこの話を話せる人がいない。
サッカーやプロ野球の有名選手は誰でも知っているのに、esportsの選手だけ知られていないなんてもったいない。
ゲームをゲームとしてしか見られていない今のこの環境をどうにかして変えたい。
その気持ちが僕の感じた違和感であり、今の道を選ぶに至った原体験でした。
DONUTS USGとの出会いと決意
その違和感を解消するにはesportsの業界を盛り上げなければならないことは、高校生ながらにわかっていましたが、簡単に壁にぶち当たります。
じゃあ、どうやって?
当然の疑問です。プロゲーマーになって世界を獲るとか、難易度的にはプロ野球選手になるのと似たぐらい苦労するだろうし、何しろゲームは好きだけどプロになるほどの才能はなかった。それならチームの経営や、イベント運営など業界を回すサイドに立って、
ゲームの世界で力を持つより、ゲームの力を世界に伝えられる人間になりたい
と思いました。
その思いから、esportsチームのインターンを探しまくりました。とは言ってもやはり即戦力を求めている企業、インターンはおろか新卒を採用して育成する余裕のある企業すら少ない状態ではやっぱり難しいのかな…と思っていたその時…
あった。しかも長期インターン。
即応募しました。今こうして採用していただき働けているこの幸運に感謝していますし、このチャンスを絶対に物にしてやる、全部吸収してやるぞ、と決意しています。
自分のやりたいは、日常に潜んでいる
僕はたまたまゲームと出会い、競技としての側面を見て、
この業界を最高にしたいと本気で願うようになりました。
やりたいことが見つからない人は多いと思います。
でも意外とやりたいことは「あれ、何で?」と思った時に出てくる物だったりします。日常にさらっと落ちている「やりたい」を「どうやる」に変換したときに何をしたいのか見つかるかもしれませんね。
今回はただの自分語りみたいになってしまいましたが、esportsに対して思っていることが少しでも伝われば良いなと思っています。
それではまた!