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042_ひとりNISA口座開設

コロナ禍が始まる2020年2月、私は京都旅行をしていた。今では考えられないが、北野天満宮にも伏見稲荷大社にも日本人しかいなかった。道路はスムーズに車両が通行しており、両手を広げても、だれにもぶつからないくらい人通りが少なかった。

北野天満宮の近くだろうか、お茶屋さんがあり、お茶と団子を楽しみながら休憩していたが、梅のかぐわしい香りがまだ冷たい冬の空気に乗っていたことをよく覚えている。
休日の晴れた日中だった。とっても静かで、安らかな時間だった。

これから数年はインバウンドは望めない。3次産業はどこも停滞するだろうと踏んで、私は京都から帰った後にNISAを開設した。理由は3つある。
・コロナで旅行やイベントが規制されるため、貯金が増えそう。
・時間もそれなりにできるだろうから、経済の勉強をしてみたい。
・コロナが終われば、反動で経済が活発になりそう。

そんなわけで、私はNISAを開設した。今回は、経済ド素人がNISA口座を開設してから運用するまでの独自ポイントをまとめる。
ちなみに、参考にしたのは、日経ウーマンや日経BPである。


ポイント1:まずはちゃんと勉強しよう

口座を開設するにあたり、私は並行して経済について勉強を始めた。ざっくり”経済”と一言に表しても、様々な意味がある。とりあえず、個人が経済活動に参加する最低限のルールや法律を知りたかったため、ファイナンシャルプランナー2級の取得を目指した。
ファイナンシャルプランナーの概要については以下をご参考に。

ちなみに、私は金融関係の仕事に就いていないため、2級の受験資格が何一つ満たせていない。そのため、『日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者』を満たすべく通信講座を受けた。
(通信講座費用約7万円でした教育訓練給付制度を受けてもこの程度の値段だったので、合格への意欲が湧きました)。

FPの良いところは、金融商品の性質や種類を学べるだけでなく、税金や年金など、一生のマネーフローを近似値で想定できる技能が身に着くところだと考える。
FPを取得したおかげで、今までブラックボックスだった年金や税金が、少しだけ理解できるようになり、行政からの通知も読めるようになった(個人的体験談です)。

ポイント2:メリットとデメリットをそれぞれ10個集めてみよう

なにごとも、メリットデメリットがある。7万円を掛けて勉強した結果、NISA制度の概要や特徴とメリットデメリットが見えてきた。私はメリットデメリットを10個挙げ、それぞれ比較して、口座を開設するか否かを決定した。
ちなみに、10個という目標値は、取りこぼしが無いように少し多めに設定しただけだ。実際、10個も集まらなかった。

ポイント3:NISAに関するYoutubeチャンネルをとにかく見る

経済の専門用語は読んでいるだけで疲れてくる。一通り勉強した(と自負している)が、やはり見慣れないものは疲れる。
そんなときは、解説動画に限る。特に、登録者が多いチャンネル、公式チャンネル、著書がたくさんある先生チャンネルは、その時点で情報価値が高いと判断する。

ブログ界隈では、『YMYL(your Money or Your Life)』という概念があり、幸福や健康、お金など人々の安全に潜在的に影響を与える記事の内容は、高い信頼性が必要と言う考え方だ。
その考え方はYoutubeチャンネルも同様で、偏った知識や誤った認識のまま、動画を公開してしまうこともある。前提として、経済や金融商品をきちんと勉強してほしい。そのうえで、副教材としてYoutubeチャンネルを用いるとより良いと思う。

ポイント4:いざ、NISA口座開設。入力は1時間もかからなかったが、審査はちゃんとある。

クレジットカードと同じで、きちんと審査はあった。私はスマートフォンで解説したが、個人情報を入力後、顔写真の撮影があった。当時、真夏でエアコンを付けていない部屋の中、擦り切れたTシャツにノーメイクの脂ぎった顔だったが後回しにすると面倒なので撮影し、見事審査を通過した。

ポイント5:NISAに費やす金額は、給料の1割。

言わずと知れたNISAだが、必ず元本が増えるわけではない。というか、元本保証など無い。コロナ禍だった3年間は、あのS&P500も年利がマイナスだった。しかも毎日、毎月マイナスだった。
お金が減るのは、私にとって大きなストレスだった。それが、数100円だとしても、コントロールができない減少は、ままならないほどストレスになるのだ。お金の増減にストレスを感じるようであれば、無理は禁物である。

無理せず、自分のペースでNISA口座を育てた結果、現在はプラス38万くらいになった。一昔前に流行ったFIREや、SNSで自己アピールしている投資家の足元にも及ばない金額ではあるが、ここ数年で習得した知識やNISA運用の経験は、さまざまな場所で応用できた。

まとめ

昔から、お金で苦労した家庭だったため、女性だろうが子どもだろうが、当たり前のように働いてきた。『働かざる者食うべからず』とは、我が家の暗黙の家訓だろう。しかしながら、家族一のぐうたらものである私には、どうにかして働かないで暮らしていけるかを考えた。そこで出会ったのが、”投資”である。
最初は、ギャンブルの類だと思った。しかし、勉強していくにつれ、チャレンジしてみてもいいのではないかと思うようになった。投資について知識を得て、正体不明のギャンブルではなくなったからだ。面白そうなものであれば、損をしても許せる範囲で遊ぶのも、ひとりだからこそできることだと考える。


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