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039_ひとり美容脱毛

前回エステサロンに行った。顔面の保湿はばっちりだ。次なるターゲットは、脱毛である。以下のフェーズごとに、感想を添えて記録する。


ムダ毛について、未婚男女はどれほど懸念しているのだろうか。
Google検索エンジンで、『ムダ毛』と検索を掛けると1320万件ヒットする。また『脱毛』と検索を掛けると、『ムダ毛』よりも多く1億1300万件であった。
美容のカテゴリーのひとつとして、脱毛市場は確立している。また脱毛利用者の低年齢化も顕著で、キッズ脱毛というワードもある。小中学生女子をターゲットとしたファッション雑誌『二コラ』のYouTubeチャンネルも、ムダ毛ケアの動画が上がっている。

脱毛サロンに行った理由

数十年前、小学生をやっていた私でさえ、当時からムダ毛はやはり気になっていた。友人や年下の女の子の口の周りが産毛が太いために黒かったり、プール授業時「意外と背中黒いね」なんて指摘されている女の子を見るとやるせない気持ちになる。思春期であれば、いらない毛ほど憎いものはない。当時は100円均一で購入した小さな剃刀で、顔だけではなく、腕や指の毛も、よく見えない背中の毛も、一生懸命剃っていた。しかし、剃っても剃っても生えてくるのが毛である。そんなイタチごっこに終止符を打とうとしたのが、脱毛であった。
社会人になって、初めて賞与をもらった。その金で、脱毛サロンに行くと決めた。当時も今も、付き合っている人間はいない。体を見せるような職業でもない。インスタグラムでモデルのまねごとをしているわけでもない。なんなら、メイクもファッションもへたくそだ。

ならなぜ、脱毛をしたがるのか。視野を広げてみてほしい。今日電車で隣り合った女性の腕には、ムダ毛は無かった。夏用の爽やかなブラウスの襟首から、ムダ毛がある背中も見えていなかった。スーパーのレジに並んだマダムもそうだった。同僚の靴下とスカートの間から覗く足もそうだった。生活の中で出会う女性たちが、皆普通に脱毛しているのだ。見たくなくても目に入ってしまう。ザイオンス効果で勝手に脱毛への親和性が高まっていたのだ。なんとお手軽ッ……。

サロンを選ぶ

そんなわけで、脱毛サロンについて調べた。大まかに分類すると、毛根をレーザーで焼く医療系と、光で毛を生えにくくする美容系がある。
参考↓

医療系は、永久脱毛とあってなるほど高額である。全身行うと(当時)200万円を超える店舗がほとんどであった。

体験でお試し施術する

体験で、5本だけレーザーで毛根を焼いたことがある。足の特に太い毛を焼いた。少し痛かった。レーザーを当てたときピリッとする痛みがあっただけで、施術後の痛みは特になかった。ダニに噛まれたような赤い点状の傷がしばらくあったが、いつの間にか消えていた。施術料金は体験プランということもあり、500円だった。

お店を決める

さすがに全身をレーザーで焼くのは現実的ではない。ということで、美容系脱毛に行った。月に1回、定期的に通わなければならないため、予定をやりくりし1年間通った。そのため、お店は駅や職場から近いほうを選んだ。
全身を選んだため、施術時間は1時間以上かかった。

しかも、来店前にムダ毛を剃っておかなければならない。すこしでも毛があると、メラニンに反応する光が、余計な皮膚まで反応させてしまうから危険、というのがスタッフの説明であった。そのため、傷跡がある皮膚やあざで黒くなっている皮膚には照射できないという。しかも、除毛するなら来店の2日前に済ませてほしいといのだから、また大変だ。曰く、剃刀で除毛すると皮膚にダメージが残ってしまう。ダメージを負った皮膚に光を当てると、危険だというのだ。
うっかり忘れかねないし、何回も忘れたことがある。
脱毛ひとつとっても、計画的でマメな人が成功する。

経過観察

ところで、口コミ通り、1年間通ったが脱毛の具合はなんとも言えない出来栄えだった。追加で半年分をさらに契約した。
脱毛サロンのスタッフ曰く、『潤っている皮膚』が一番効果があるらしい。結果としては、両脇は完全とはいえないまでも、9割がたムダ毛が生えてこなくなった。

反対に、背中や足といった常に乾燥しているところは5割と行ったところだ。ただ、毛の太さは細くなったし、生えてくるスピードも遅くなった。冬になると、ムダ毛が気にならなくなるため、気が付くと5cmのすね毛が生えていたこともあった。

一番うれしかったのは、うなじの除毛だ。なかなか手入れできないが、人目に付きやすいその部分は、サロンで処理するに限る。髪をアップで上げたとき、合わせ鏡で映るうなじが落ち着いていると、私の気分も落ち着くのである。
結果、ムダ毛処理の手間は格段に減った。それだけでも御の字であろう。


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