大丸で自分の正しい足サイズを知る&京都満喫の日
JJGの間で話題になっていた正しい足を計測してくれる「YourFIT365」、靴難民の私も行きたかったが、関東も名古屋も子供たちのお迎えに間に合う時間に往復する事が厳しかったため(名古屋は計測だけでとんぼ返りなら可能な範囲ではあるが…)、YourFIT365以外で足の3D計測はないのか探したところ、京都の大丸で良さそうな計測サービスがあった。
↓因みに梅田大丸は計測方法(?)は同じ感じだが、サービスの内容は微妙に違う様で店舗によって個性がありそう
今回はより近い大丸京都店の「GOOD FIT LAB」にした。カウンセリングは無料です。
京セラ美術館でMUCA展と、移転前の鶴田一郎ギャラリーに行きたかったのもある。
靴について自分の要望
↓予約フォームで事前に伝えた件
◎22.5と小さいが足幅が広く靴選びが難しい
◎足の形から合いそうなハイブランドの傾向を知りたい
【探している靴】
◎冠婚葬祭用の黒いシンプルなローヒールパンプス。手持ちが壊れていて急を要する。
◎普段用のマニッシュな黒ローファーか革靴。緊急までではないが、現在スニーカー二足と雪用ブーツ一足、ハルタのローファー一足のみでハルタもそこそこの年季
セレモニー&ローファーともに必要性が高く足に合う&気に入ればそれぞれ買って帰りたかった。予算は各二万前後~二万五千円以内
(妥協するつもりはないが、コンセプトがすぐには決まらない予感のため演歌ではないという位置付け)
折角なので靴の試着チャレンジ
予約時間まで30分程時間があったため、大丸二階のハイブランドで幾つかローファーを試着。
▼サンローラン
シンプルでスマート、自分の足にも比較的合うが、貧乏性な自分は「シンプルすぎるしハルタでも良いかも」と思ってしまった。大変親切な店員さんが同じものを履いていたが、店員さんの履きこんだローファーは程よい照りが素敵で、履きこむと唯一無二の魅力が出る、永く履ける良いものなのかもと認識を改めた。
▼プラダ
目当てのシンプルめなローファーがなかったため、ややボリューミーな二足を試着。履いてきたハルタよりも全身のバランスが良くなったのが意外だった。小柄だがハチ張りエラ張りな自分のバランスを整えてくれそうな感じがした。
ブランドの顔の三角マークがネック、いや家族や子供の付き合い界隈など周りを気にしてしまう自分の心が問題かもしれない
▼グッチ
入り口前に男性定員さんがデデンと構えてらして入るのにやや緊張。ヨルダーンとホースビットを試着したが、二足とも足に合わず。思っていたより自分の足幅が広いのかもしれない。
先ほどのプラダでの経緯から、ゴールドで「GUCCI」のアクセサリーがついたボリューミーなローファーならいけるかもしれないが、プラダの三角マーク以上にハードルが高かった。
その他ミュウミュウやマルニ、ディオールなど、目当ての靴自体がなかったが、色々楽しく見させて頂いた。
合う合わないはさておき一度見たいと思っていたギャルソンとマルジェラは入る勇気が出ませんでした…そんなこんなで予約時間到来。
靴カウンセリングの流れ
予約時間に、靴売場の店員さんに予約の旨を伝えると、試着用の広いソファに座って待つように言われドキドキしながら待つ。
ほどなく担当してくださるコーディネーターさんが登場。
GOOD FIT LABサイトの写真のコーディネーターさんは制服を着ていたが、私を担当してくださった方は、マッシュボブにカジュアル×モードみたいなおしゃれな女性で嬉しい。
因みに大丸京都店靴売場のスタッフ(コーディネーターさん?)は皆さん思い思いのおしゃれな私服(制服化?)だった。前からだろうか?
まずは足の計測
独自の3D計測機に片足ずつ足を入れ、それぞれの足のサイズ(長さや足幅、足囲まで)を計測。
まずこんなに左右差があるものだとは思っていなかった。22.5だと思い込んでいた私の足は左右共に22.0相当で縦は短い(小さい)が幅広。但し踵が薄く小さめで、幅に合わせると踵が脱げやすい事があるかもしれない。
確かに幅がキツイはあっても踵はむしろゆとりがあるパターンが多く、先ほどのハイブランド試着でも踵は全てゆとりがあった。
更に私は扁平足の傾向があるそうな。
ここで私にとって残念なお知らせが…
コーディネーターさん「ハイブランドは基本的に欧米人に合わせているため足幅と踵の差がそこまで広がっていないパターンが多い、革靴系をハイブランドで見つけるのは難しいかもしれませんね」そうなのか。
「スニーカーやサンダルなど、かっちりしたものに拘らずに探した方が良いかも」という有難い助言を頂き、目的の①冠婚葬祭靴②ローファーの試着タイムになった。
試着タイム
ソファーで待つ自分にコーディネーターさんが沢山の箱を抱えて試着させてくださる。①冠婚葬祭靴②ローファー各々10足ずつくらい履き、今日1日で試着チャレンジ30足くらいの経験値を積むことができた。
担当してくださったコーディネーターさんは知識やセンスがあり、自分の服のテイストや好きな感じを細かく汲み取ってくださったので、①は勿論②の満足度が大変高かった。
▼①冠婚葬祭靴
足の形から日本製のものが適しているとのアドバイスと共に沢山試着させて頂く。
シンプルで安定した3~6cmヒールのパンプスの中から、卑弥呼の本革5cm(足がきれいに見える)とサクセスウォーク(ワコールが開発した歩きやすい靴のシリーズ)の合革の3.5cmヒールの一騎討ちに。
・合革は型崩れしにくい(幅広のため)
・3.5cmの方が歩きやすく、ヒールも太く溝などにハマる失敗もしなさそう(昔ハイヒールでやりがちだった)
・ヒールの音がカツカツしにくい仕様
これらが決め手になり、サクセスウォークに決めた。
▼②黒ローファーか革靴
まずマーガレット・ハウエル アイデアから幾つかおすすめ頂いた。数年前にこのブランドのモンクストラップの靴を愛用していたのもあり履きやすくまとまるのだが、今の自分にはスッキリ端正すぎる気がして少し物足りない気がする…が顔に出ていたのか、コーディネーターさんはさっと察して「もう少し捻りが必要ですよね」と更に探してきてくださった…プロ!!
人気のファビオルスコーニも私の新サイズがない。
その時コーディネーターさんが持って来られた「STACCATO」というブランドのローファー。
SLYでお馴染みバロックジャパンリミテッドが日本で販売する香港のシューズブランドらしく、かなり昔SLYやマウジーが好きだった自分の好きな感じのデザインだった。
その中でもベルト部分のさりげないコインチャームが他と被らなさそう&着てきたボリュームあるアウターとのバランスも良かった一足のローファーが強く印象に残る。自分のサイズ(22cm)もちょうどあり、「ヨシ!」と心の現場猫がオッケーを出したので無事購入した。
予約時間~購入して売場を出るまでおよそ一時間半弱(この辺は探し物や人により差があると思います)。
※私は緊急性が比較的高くある程度決めていたので購入に至りましたが、その場で購入されないお客様もいらっしゃるとの事で、無理に購入を促される事はないと思います。
芸術の秋というか既に冬
その後は行きたかった京セラ美術館でMUCA展と移動して鶴田一郎ギャラリーで、全く違うタイプのアートに触れて大満足(語彙力)。
バンクシーやKAWSも代表作位しか知らないレベルだが、弱い者の味方であったり我々に警告してくれたり、毒気の中にも優しさを感じる作品が沢山あった。
木村昴さんの音声ガイドも良かったので、今後音声ガイドがあれば積極的に利用しようと思った。
鶴田一郎ギャラリーは隣のアトリエにちょうど先生がいらしており、購入した画集にサインまで頂く事が出来て感激。「NOEVIR」でお馴染みだが、様々な作風の作品を観ることができた。
美術鑑賞そのものも良かったが、そこを訪れる人の佇まいも素敵な副産物だった。
地方住まいで時間にもお金にも限りはあるが、生きているうちに美術や建物を沢山観に足を運びたいと思う。
とても良い弾丸京都旅だった。
(心残りは全くグルメやカフェを楽しむ時間がなく、行き帰りの電車でキオスクのおにぎりを頬張る残念パターンだった事くらいだ)