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GWの東北、越後、長野を旅する-11最終回【別所温泉】
肥沃な土地の広がる塩田平から別所線の終点駅別所
間近に山が迫り、額を突き合せた狭い土地に仏教寺院と温泉施設が軒を連ねる。古くは日本武尊が東征の際に見つけた七つの湯が起源とされる。
「七久里(ななくり)の湯」として古くは後拾遺和歌集にも歌われた。
その別所という地名だが、今人気絶頂大河ドラマ、鎌倉幕府と深い関係にある。鎌倉中期、第6代連署という役職にあった北条義政が病のためにこの地に隠居し別院となったことから、別所の名がついたということらしい。
鎌倉時代は一大仏教学問の地といて栄えたという。
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それは別所温泉に着いてみると、そちこちに古い由緒ある寺院が立ち並び、
いわゆる湯治場とは一線を画しているように思う。
トップ画像の北向観音堂が北向きに建立されているのは、お祀りされている観世音菩薩出現の際、「北斗七星が世界の依怙(よりどころ)となっているためらしい。
丁度北向きのため七草の湯とは向かい合わせになっていることもなにかのご縁でしょうか。
玄関に車を寄せると、係りの方がさっとやってきて早速荷物を持ってくれ、そして車は駐車場へと回してくれてと、のっけから至れり尽くせり。。。。
今回わが家にとっては贅沢すぎるクラスの宿でして、まあ野宿が多かったからいいかということです。
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すぐにお部屋に案内されてお部屋で手続き終了
お茶うけの種類が多くて仰天、「これだけで酒飲めるね」的な。。。
実際これで、風呂上がりのビールを飲むわけです。
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お部屋はベットの部屋をチョイス、これが翌朝どんなに助かったか。。。
この椅子も可愛くて、テーブルも高く、もちろんwifiバリバリなので、ワーケーションにも最適。でもこんなお高い所でワーケーションする人いるのかな?仕事するのに高い部屋でわざわざってもったいない気がしてしまう。
値段の張るところは、それなりに目いっぱい満喫した方がいいよね。
(あくまで持論です)
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タオル類も入れも可愛い
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いざ鎌倉、ならぬいざ浴室へ4階の部屋から6階にある浴室は特に男女に入れ替えはなし。内湯から露天が併設のホテルとしてはこじんまりとした造り。
他のお客様とバッティングすることはほとんどなくて、ほぼ独泉できてうれしい。
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内湯は湯口の上部が源泉かけ流しで下部が循環の2つに分かれていて、上部の源泉は飲泉もできる。(おいしい)露天は循環のみです。
36L/分のお湯が一つの浴槽に掛け流されているので、目視で計算すると、50分でほぼ入れ替わる雰囲気です。なのでほぼ塩素臭は感じない。
泉質は、単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)ほのかな硫黄臭がよき
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更衣スペースとは別にパウダースペースもあって、かなりゆったりできるし
浴室の外には、各種無料の飲み物もあってうれしい。
なんか贅沢だよなっていちいち噛みしめてしまうのは、慣れてないっていうのもあるけど貧乏性なのでしょう。
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部屋に帰れば、お茶うけでビールが待っている。至福
だらだら過ごしているとあっという間に夕食の時間
一つ下の階の3階は食事スペースで、部屋ごとの個室です。
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これに土瓶蒸しと留椀までありました。かなりのボリュームは粗食に慣れた身にはかなり重たい。味が濃い目なので出来たら白飯が欲しかった。。。
途中女将さんが着物姿の正装で挨拶に回られていて丁寧だなと。
高級旅館では、まだそういうご挨拶があるのかなあ?
なんというかタイムスリップした気分!
その後も何度も温泉に浸かりに行って、飽きないお湯だし湯量もあって気持ちがいい。
そして悲劇は翌朝に。。。
まったく心当たりがないのだけど、腰に違和感を感じて起きようとしたら激痛が。。。
うう。。。思わず唸る。
起きるとき、立ったり座ったり、諸々のシーンでぐきっという激痛。
じっとしていてもジンジンという痛み。。。
それでも朝、根性で温泉に浸かり何とか帰路につく。
翌週は歩けたので、歯科医に行ったり仕事したりだったのだけど、
2週目には無理し過ぎたのか、全く歩けなくなってしまった。
さすがに整形外科に行ってブロック注射とか痛み止めを飲んだりだけどしばらくは効果なし。
3週目にして、やっと薄皮が剝がれるように、痛みが引いてきて寝返りも何とか打てるまでに快復。
ただ、腰をひねったりするとまた元に戻りそうで怖いので、だましだまし生活している。
人生初のぎっくり腰だったので、どう対処していいかわからなかったけれど
無理してストレッチして動けなくなったので、痛みが取れるまでは絶対無理はしない方が治りが早かったかも。
ということで、まだまだ無理しませんw
長々お付き合いいただきありがとうございました。