松本から晩秋の乗鞍高原と上高地へ②
1日目はこちら
乗鞍高原から坂巻温泉旅館に向かいます。日本秘湯を守る会会員宿です。
坂巻温泉が近づくにつれて山の斜面から湧き出る温泉の香りに包まれます。
R158を松本方面から向かうとトンネルを出てすぐが坂巻温泉なのでちょっと注意です。
こちらの旅館の一番の魅力はお湯の良さもさることながら、宿泊者には上高地へのアクセスに大変便宜を図ってもらえることです。
私たちは宿泊2日目の翌朝に上高地に向かいましたが、まず8:40の出発で宿の車にて上高地まで送っていただけます。その間車を預かってもらえ、そして帰還後の日帰り入浴料までがすべて無料という、なんとも太っ腹なサービスなんです。
駐車料金やバス代は結構な料金になるのでこれは本当にありがたいです。
(宿泊1日目にこのサービスをしてもらえるかはわかりません)
もちろん、バス停が目の前なので松本から平湯から上高地からもとても良いアクセスです。
駐車場に車を入れ、そこから垣間見える梓川の渓流と温泉成分でざれた山の斜面が圧巻です。
受付を済ませ、女将さんが部屋まで案内してくれます。
外見のイメージとは違って館内は広々していて山小屋風ないい雰囲気です。
トイレは共同で、部屋には洗面がついています。冷蔵庫はなし。
窓からの風景がやはり素晴らしい。
こちら日帰り入浴もやっているので一番風呂かどうかは分かりませんが、お風呂目指して突進です。独泉ゲットです。
こちらは透明な単純硫黄泉で湯量はばっちりです。白い湯の花が舞うややぬめりのある温泉です。41度の湯温はこの時期にはほんと丁度良くて長々と浸かります。広さも丁度いい。
この広さだからお湯が新鮮なのに、狭いって文句言う人の気が知れない。
そういう人は塩素消毒バリバリな大きなお風呂に行ってくださいと思う。
圧巻は露天風呂です。雄大な風景がすごすぎて言葉がありません。お湯は適温に調節されていて寒さは感じません。紅葉も素敵です。
十分に暖まってビール飲んで休憩して夕食です。
夕食は山の幸や飛騨牛など盛りだくさんです。
日本酒は長野の銘酒大雪渓です。鯉こくの味付けが独特で味噌味だけでしたが、どちらかというとおしょう油と砂糖の甘じょっぱい味付けのが好きかなですが、どれも美味しく頂きました。
鯉こくの器とみそ汁椀が本物の木の塗り物の器のような手触りで多分本物かなあ。
朝食もシンプルで丁度いい量です。
川魚の甘露煮や自家製お味噌のみそ汁が浸みます。
チェックアウトを済ませてまら、宿の車で上高地バスターミナルまで送ってもらいます。ほんと助かります。
北アルプスの山々には朝の光がさんさんと注ぎ、梓川まではまだ太陽の光が届かない朝のひと時です。
山小屋も文化の日の連休で小屋じまいするところが多く、ガチの登山者位しかもう見かけません。観光客もまだこの時間だとそれほど多くないので、トップシーズンよりはゆっくり散策ができます。
お勧めはやっぱり梓川の右岸で、河童橋を渡ったあちら側です。
樹林帯や本流から枝沢に流れ込んだ水辺がほんとに美しい。
こちらは7年前のGWに撮影、ルリビタキがうじゃうじゃいました。
今回会えたのはこのコガラちゃんだけでした。
イワナのオスとメスかな。水が澄んでるのと、人を恐れないのとで近くでよく観察することができます。もちろん、ここは禁漁区です。
名残惜しく最後に焼岳にさよならしてバスに乗り込みます。
カラマツの紅葉が最盛期でした。
バスを坂巻温泉で下車して、お風呂を頂いて帰路につきました。
めいっぱい観光もできたし、温泉もとってもよく暖まっていい旅になりました。最終月(11/15あたりまで)の上高地お勧めです。