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2024.2月日記、後半

2/16(金)

みずうみ いしい しんじ著
元々は相方が図書館から借りてきた本だった。
なんでも相方が読んでいる新聞の人生案内に時おり回答する方のようで、
その回答がユニークなので読んでみたいと思ったそうだ。
その本を手に取ってみた。

一言でいうとファンタジーになるのだろう。
普段ファンタジーは読まないし、どちらかというと苦手。
しかしファンタジーと思って第一章を読み進めると、第二章ではいきなり現代に時間がワープする。水繋がりの展開だろうけれど、唐突感は否めず、話の方向性が読めない。
更に第三章では、作家と思われる人物とその妻、その友人たちの物語になる。この展開も唐突。妻の流産のこと、他の女性から生まれいずる赤子のこと。

とても難解で、時間を掛け噛みしめるように読み進んだ。
途中投げ出さなかったのは、その描写の美しさと水とのかかわり方の妙だろう。みずうみが地球と人々を結ぶ胎盤なのでは?と考えたら案外しっくり読めた。第一章だけでも素晴らしい文章力で美しい物語だと思う。

2/19(月)

会社員時代の友人から、当時直属の上司の訃報のメールがきた。
年賀状も頂いていたし、お身体が悪いことも聞いてはいたけれど、突然の知らせで言葉もなかった。

40年以上も細々とお付き合いが続いていて、とても尊敬できる方だった。
名を聞けば、誰でもああと頷く会社でその人柄から多くの方に慕われた。
退職された後も、大学で講師をされたり、アジアからの留学生の勉学の手助けをボランティアでされたりと、活躍は多岐に及んだ。

葬儀は内内で執り行われるとのこと。
コロナ禍から後、葬儀は近親者のみという形態が一般化された。
我家も父親を家族で見送ったので、家族の中ではしっかりとお見送りできたと思うし、年老いた遠くの親族を煩わせることもなくてよかったと思っていた。ところがだ。お世話にもなり、心から尊敬していた方の葬儀に参列できないことが、こんなにも寂しく、ぽっかりと心に穴が開いたような気持になるとは思いもしなかった。

合理的なことは、全てにおいて正義だ。と思っていた私は、今日のこの時になんと愚かで寂しく人間的ではないのだろうと感じてしまった。。。

元上司には心よりご冥福を祈ります。

2/24(日)

またまた雪の週末が巡ってきた。
この日は雨氷というとてもめずらしい現象が現れて目を楽しませてくれた。
一言で言うと、非常に冷えた雨が氷点下の地物に接して氷となり、岩石や植物などを覆ったもので、その氷は透明で樹氷とは異なる。
私の経験でも過去に1度しか出会ったことはなくこれが2度目。

ほんとうに美しい

そして雪のオオマシコを狙った。初のオオマシコの飛び出し写真。
これもまた2度と撮れないタイミングだったろうな。

雪のオオマシコも今期最後かもしれない。いっぱい楽しませてくれてありがとう。そろそろ北帰行だね。

オオマシコ♂の若

2/27(火)

就寝前だ、スタンドの明りを消してちょっと考え事しようと思ったのに、何を考えようとしたのか思いだせない。
そういえば、テスト前日ってこの寝付く前の時間っていっぱい覚えられた記憶がある。

2/29(木)

NHKの番組で月に一度なんだけど、「魔改造の夜」という番組がある。
既存の電気製品やおもちゃなどにありえない改造を加えてそれを競うというもの。競技者は大学、大手、中小企業がチームを組んで5万円の予算で魔改造する。そこはNHKなのでT工大、Pナソニック、Oスズと笑かしてくれる。

今回は、【キックスケーター25m綱渡り】
過去にもド肝を抜く魔改造はあったけれど、今回のは過去をもしのぐ難物。
とても狭いロープを綱渡りできる気がしない。成功したら世界初だそうだ。
いつもはいろいろな技術応用が見ものなのだけど、今回はどの競技者もジャイロ一択。ふむふむなるほど。
必ずしも成功するとは限らないし、大企業や超一流大学生が優勝するわけでもないところがこの番組の面白いところ。
そしてこのとてつもない難物には下町企業が優勝だった。70歳を超えるおじいちゃんが奮闘する姿もいいし、成功した時はこちらの視聴者も解説者も思わず感動で涙ぐんでしまう。
やはり日本には底力があると感じさせてくれる良き番組だった。

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