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⑥拘留5日目 警察取り調べ

11/8(火) 拘留5日目

毎日睡眠薬飲むのもどうかなと思い、寝る前に処方してもらえる睡眠薬を半錠にしたら夜中4回程、目が覚めました。戸塚署の留置所は21時消灯で6時起床なのですが、そもそも9時間寝ることの難しさに気付き始める。

このnoteは留置中に書き留めていた日記?をベースに書いています。
釈放されて日常を取り戻しつつある今の浅野からすると、留置所での生活は制約も多く出来ることが限られているので自分にとって睡眠は超重要トピックスだったんだなぁって。毎回昨日の睡眠報告から始まるメモを見返しながら感じています。

毎日少しでもいいコンディションを保とうって必死だったなぁ。
普段がのんびりしているので、しみじみそう思います。

朝夕の洗面時は、共用の大きな洗面所にMAX4人位になるように順次呼ばれます。

4~5人の留置所の担当さん達に後ろから監視されながらハミガキと洗面をするのですが、これだけでも結構シュール。

規律を作る為に、日々ルールを守らせることで容疑者達との関係性をハッキリさせてを教育(調教)していくというのは理解は出来るのですが理由に共感出来ないルールがたくさんあります。

この日、浅野は歯磨きしている最中にポケットに手を入れるなっ!と注意されました。

無意識にやっていたのですが、ハイわかりましたっ!の返事で即時適応。

ルールを守らせることが目的になっているし理由もわかるのですが、都度身体検査されているのでポケットに誰かを攻撃するような武器は入れてないんですけどね。これが日常です。

他にも洗面中に蛇口からの水でタオルを濡らすなと隣の人も注意されてました。ここまでくると理由もよく分からないのですが、受け入れるしかありません。

さて、この日のメインは警察の取り調べ。

警察の聴取が(警察にとって都合のいい)ストーリーありきで押してきて、取り調べの記録になる供述調書にこれだけは書いてくれって言っても書けないと拒絶されるので意図的に反抗期突入。

意図的に抽出された2~3割の真実で作られたストーリーは本人にとって最早フィクションでしかない。

とにかく浅野をスカウト会社の社長にしたいことは伝わってくる。
スカウトへの関与度の指標になるし、思い出しやすくなるので税理士経由で自分と部下の給与明細を証拠として出してくださいとお願いするも拒絶される。

こちらとしては数年間給料の支払いもなく営業実態のない会社の代表としてスカウト事業をバリバリやっているストーリーは絶対に受け入れられません。

これだけ伝えれば少しは取り調べの仕方を変えてくれるかなと少し期待はしていたのですが、この日の午前中の取り調べが始まった時に、
「録音はしてくれますか?」
「供述の証拠に使いたいと言った給与明細は問い合わせてくれましたか?」
と、聞くも、

担当の刑事さんは、
「それについては俺が決めれることじゃないんだよね。班長には言ったんだけどさ、とりあえず・・・」「じゃあ、でもさ・・・」
と、なし崩し狙いで警察の基本方針に変更がないことを知る。エグイ。

取り調べは基本、警察が集めた証拠に基づいて供述調書を作成します。
その供述調書を基に、検察が裁判時に求める量刑を判断する流れ。
容疑者の供述調書サインがなかった場合、供述証拠としての意味はなくなるし、その取り調べの価値も下がります。

ただ、こちらが客観証拠としてあげたい内容の供述も同時にカットされるのでバランスが重要だと認識。

ここまで頑なにパワープレイされると、ゴールへの道筋が見えないし、この取り調べのスタイル受け入れたら起訴されかねないと感じたので崩し方を考えることにする。

午前と午後で、計8時間位取り調べがあるも話すだけ話して今日は一切サインせず。

最期サインしないかなと粘られるも、
「実刑かかってるし、気分で言ってることは絶対に変えません」
「明日から録音しないと話さない、こんなの創作じゃん」と伝えて終了。

威圧やパワープレイで心を折りたいなら、せめて拷問位しないと無理だからって頭の中でイキってました。笑

怒りでもなんでもエネルギーに変換していく。

ちょっとやりすぎな気もしたので、弁護士接見時に教えてもらうことにする。

空き時間は差し入れしてもらったビジネス書を読む。
意地でも時間を無駄にしたくない。(なぜ。笑)
ビジョナリーカンパニーはやっぱ好き。
情報処理は取り柄なんだからもっと勉強しようと思いました。


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