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立論と応答が上手くなるためには

分速600で読んで、ジャッジがフローに落とせるように、沢山読み練をする
 もう一枚追加された立論を突然渡された時にも対応できるようにしましょう。計算練習みたいなものなので、特に王道はないと思います。

・受け取った立論のクレームを自分なりに直して立論への理解を深める
 直したら、立論作成者にコメントを返してもらいましょう。主体的にクレームを直す過程でエビデンスへの理解が深まると、応答が良くなります。立論が読みやすくなって、もう一枚読めるかもしれません。

・受け取った立論のエビデンスで削れる箇所がないか考える
 削れる箇所がないか考える過程で、エビデンスのロジックの骨格が理解できると思います。もっと短いエビデンスがないか自分で探すのも有益です。3センテンスくらい短くなれば、もう一枚読めるかもしれません。

・応答で立論を明示的に引用する
 「その点については、固有性2の2枚目の資料で述べていて〜」「エビデンス内で〜と言っていると思っていて〜」みたいなイメージです。個人的に応答の巧拙は割とそれで決まる気がします。それに続けて、エビデンスのキーフレーズやコアのロジックに言及できれば素晴らしいです。

・立証責任を意識する
 「立論でこういうロジックと実例を示しているのだから、反証はあなた方の責任だと思います」みたいなイメージです。よくわからん質疑が来ても、そもそも自分たちが立証すべき事項ではないのではないか?と疑いましょう。また、立論の趣旨から、こう推測するのが自然だと思いますとまで言えれば、相手方の質疑や一反がだるくなるので良いでしょう。

・応答で焦らない
 ヒートアップしている質疑はだいたいそんな上手くいっていないので、落ち着きましょう。コミ点を気にする必要はないので、焦って余計なことを言うくらいなら、黙秘しましょう。ジャッジも首を傾げていれば、次の質問に行ってくれます。

他のパートの人がすべきこと

・立論の構成を意図的にわかりやすく作る
 特に経験の浅い人に立論を任せるときに意識しています。応答で上手く答えられなくても、ジャッジから見れば流石に立論の趣旨が明らかなのであんまり影響ないこともあります。
 例えば、abは独立したストーリーですと明示したり、ロジックごとにナンバリングを変えたり、ロジック→実証の順に並んでることがわかるようなクレームをつけたりします。普段よりクレームも丁寧につける気がします。いつもやったほうがいい気もしますが、あんまり丁寧に作るよりもう一枚読んだ方がいい気もします。

・立論者に積極的にコメントを求める
 先に述べた通り、クレームやエビデンスのチェックを立論者に任せてみましょう。応答が良くなるほか、意外な説明不足が立論に発見されて立論がわかりやすくなることもあります。
 立論・応答は、自分が初心者のときの印象より、裁量があるパートだと思います。読み方やクレーム・エビデンスを自分なりに工夫することができた方が、モチベーションも保てて、チームビルディング的にも良いと思います。チームについてはこちらの記事も参考になります。


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