18歳(新成人)が税理士になることはできる?

2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられます。

未成年者は税理士に登録できません。
しかし、成人になると税理士登録が可能となります(※他の要件を充足する前提)。

2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられますが、18歳で税理士登録する道はあるのでしょうか?

まず、税理士になるための方法は以下の4通りです。

(1)税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積む
(2)国税従事者として税務署に一定期間以上勤務し、税理士試験の免除を受ける
(3)弁護士資格を取得する
(4)公認会計士資格を取得する

(1)〜(4)うち、18歳での税理士登録の可能性を探ると、実現可能性がある選択肢は(1)に限られます。

詳細な登録要件は、日本税理士会連合会のHPをご覧ください。
https://www.nichizeiren.or.jp/prospects/work/

(1)の場合には2年以上の実務経験を積む必要があるため、16歳から会計事務所で働き始める必要があります。
さらに、18歳までに税理士試験5科目に合格し、18歳中に税理士登録が間に合えば、18歳での税理士登録は可能です。


しかし、税理士試験には受験資格があります。

税理士試験は、大学での単位取得、一定の職歴要件、一定の試験合格など、いずれか一つの要件を満たすことで、初めて受験できます。

18歳までに税理士試験を受験することを考えると、以下(1)〜(4)のいずれかの試験合格が必要となります。

(1)司法試験の予備試験合格
(2)公認会計士試験の短答式試験合格
(3)日商簿記検定1級合格
(4)全経簿記検定上級合格

(1)〜(4)のいずれかの試験を合格したうえで、税理士試験5科目に合格する必要があります。


以下の条件を満たせば、18歳での税理士登録は可能です。
1.16歳から2年間会計事務所で働く。
2.18歳までに日商簿記検定1級等に合格する。
3.2.の合格後に税理士試験5科目に合格する。
4.3.の合格後に税理士登録申請を行い、18歳中に登録する。

税理士試験は、実務経験を積みながら1科目ずつコツコツと合格していき、最終的に税理士資格の取得を目指す試験制度となっています。

税理士は高齢になっても活躍できるため、18歳で税理士登録をする必要は一切ありません。

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