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世界一うまいケンタッキーに挑戦
前回はこちらhttps://note.com/zeikin3/n/nf1890e6f4b15
クアラルンプール2日目の宿は街の中心部、ブキットビンタンの辺りにとっている。
ブキットビンタンへ向かう前に、もうちょいチャイナタウン周辺を散策。
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土産物屋が集まるセントラルマーケット。
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Tシャツが10RM(320円)からありめちゃんこ安い。財布や雑貨小物、貴金属もお手頃価格ではないか。
残念ながら電子マネーやカードは使えないのでウインドウショッピングで済ませた。財布とか欲しかったなあ。
さて次の目的地へ向かおう。
クアラルンプールにはGO KLなるバスが走っている。
数種類の路線があり、街の主要スポットまで無料で乗せてくれる便利な交通機関である。
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税金を有効活用してるなーと思いつつ乗車。ブキットビンタンを目指す。
バスはドアを開けたまま発車。
「ほう、開けっ放しがこの国のスタイルなのか」と文化の違いに関心を示してると、運転手のおっさんが閉め忘れただけのようで、走行中にドアが閉じた。
乗っていて気づいたのだが、バスは停車場所の名前を知らせてくれない。どこで降りればブキットビンタンなのかまったくわからん。
ある地点で、前の席にいたアジア系の観光客が降りたので着いていく。この路線で観光客が降りそうな地点といえばチャイナタウン付近かブキットビンタンしかない。
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降りるて辺りを見回すと、マレーシア最強の超高級デパートでありブキットビンタンのシンボルであるPAVILIONが見えた。
おそらくわたあめみたいな小汚ないトラベラーが足を踏み入れれば一瞬で警備員から追い出されるだろう格式高いデパート。
入店できたとしても「あいつ何も買えないのに何の用だよwww」と周囲から後ろ指さされること間違いなし。
絶対あのデパートには近寄らないぞと固く誓った。
この辺りは超高層ビルが乱立していて空が全然見えない。
建設なうの高層ビルも多数で、絶賛発展中で超好景気ですよというのが伝わってくる。一年後には更に都会的になってるんだろうな。そのうち日本は完全に追い越されてしまうんだろうか。
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スイーツ屋さんで柚子ソフトクリームを買ってみる。GLAB PAY使えるか尋ねると「はぁ?」みたいな顔をされる。
使えるわけねーじゃん、と言いたいのかGLAB PAYって何?という意味なのかわからんが、画面を見せると理解してくれて、無事に支払い完了。
単純にわたあめの英語力がカスなだけだったようだ。
いくらだったか失念したが、100円くらい?あんまおいしくなかった。
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宿に向かいつつ適当に町歩き。この南国感、好き。
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地下フードコートを発見したので潜入。中華系の店がほとんど。
ガチ中華料理なのか中華系マレー料理なのか知らんが、ともかく初マレーシア飯を食ってみよう。
カウンターの丸メガネのねーちゃんにGLAB PAYが使えるか聞くと、またも「はぁ?」と言われてしまう。
画面を見せて理解してもらう。
GLAB PAYを使う時毎回こんなやり取りしなきゃならんのか?
GLAB PAYの名前出したら理解してほしいものだが。そんなにわたあめの発音ってやばいの?
数分後、丸メガネのねーちゃんが「できたアルよ~」と教えてくれる。
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このセットで500円くらい。
1食500円は少々予算オーバーだったが、ボリューミーかつ、うまかったので良しとする。
マレーシアに来て思ったのは、飯が思いの外高い。不衛生で小汚ない屋台飯ですらある程度はする。
これだと予算の限られた旅では未知の食べ物を見かけても「ためしに食ってみよう」とはならないな。
それなりの値段するんだから、口に合う確信がなければ頼めない。
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食事を終えて宿へ。
チェックインすると、デポジットと宿泊税を徴収された。
デポジットは返ってくるからいい。しかし宿泊税…?
数年前からマレーシアでは観光客に宿泊税が課されるようになったとは聞いていた。だがそれは宿泊料金に含まれているものだと思ってた。
宿泊税は一泊につき10RMなのでたかが知れてるが、現金が入手できない今これは結構痛い。この先も現金で支払いを求められたらちょっと厳しいな。
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部屋は思ったよりボロい。いかにも東南アジアの安宿といった風情だ。
最低限エアコンが機能していればわたあめは満足だ。
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荷物を置いて外に出て5秒後、マッサージの客引きに声をかけられた。
この辺りは安いマッサージ屋が集まっている。
わたあめが東南アジアを訪れる目的の1つがマッサージなのだが、安い店は大抵オンリーキャッシュである。
一応、電子マネーが使えるか聞いてみた。
ババア「おう、大丈夫やで。さあ入りな、今日はディスカウントして一時間50RM(1600円)だよ」
安いじゃないか。じゃあ一時間フットを揉み揉みしてもらおうか。
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ここは中国式マッサージの店。中国式って初めてだな。
ババアに足をいじくられる。ちょうどいい痛気持ち良さ。これは良い!
中国式マッサージ、ハマりそうだ。
時おり、男性従業員が近くを通過していく。肌にピチピチに張り付いた衣服、なよっとした身振り手振り、言葉のイントネーション、すべてがモロにオカマだった。
すごいと思ったのはマレー語なのに日本のオカマっぽい話し方をしてるとこ。オカマのイントネーションは万国共通なのか。
マッサージを終えて支払いへ。GLAB PAYの画面を見せるとババアが「それは使えないよ」と言うではないか。
ふざけんなババア!ちゃんと確認したじゃねえか!!
じゃあこれならとカードを見せるとこれは使えた。
なんせこんな状況だ。できるだけ現金の支出は抑えたい。
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マッサージ屋を出て、次は晩飯を求めてブキットビンタンを散策する。
マレーシアって何がうまいんだろう。とネットで調べてみると、マレーシアのケンタッキーは世界一うまいという情報を得る。
ケンタッキーならカードや電子マネーに対応してるだろうし、ちょっと行ってみるか。
近くにあった店舗を訪れてメニューを見る。マレーシアのケンタッキーはごはんものがあるようだがスルー。わしゃ肉が食いたいんじゃ。
4 ピース欲しかったのだが、チキン単品を任意の数オーダーできないらしい。
わたあめは5本のセットとフライドポテトをオーダーした。
わたあめ「チキン5本、クリスピーフライMサイズ1つ、持ち帰りで」
バイトのあんちゃん「え!?ちょっとまって、英語で頼む!!(゜ロ゜ノ)ノ」
なんだこいつ。英語でオーダーしとるやろがい。
わたあめの発音ってそんなにダメ?
バイトのあんちゃん「おいババア、こっちきてくれ!ババア!助けてよ、中国語わかんねえよ!ババア!」
と、バイトのあんちゃんは店の奥にいるババアバイトを呼びに行った。
中国語っぽく聞こえてしまったのだろうか。
ババアがやってきて中国語で何かを聞かれた。この状況だと「何を注文するんだい」以外の質問は飛んでこないはずなので、英語でオーダーを繰り返した。
ババア「……チキン5本とフライドポテトだってよ」
あんちゃん「おしきた!b」
今度は普通に通じた。
今から鶏を揚げるからちょっと待ってくれとのこと。
ほう、世界一うまいと評判のチキンを揚げたてで提供してくれるのか。これは楽しみだ。
GLAB PAYで支払いを済ませる。チキン一本あたり5RM(約150円)。日本と比べれば安いな。
数分後、商品が渡されるもフライドポテトが入ってない。
そのことを指摘すると、あんちゃんは「おし待ってろb」と親指を立ててポテトを用意してくれた。
Mサイズをオーダーしたのに明らかにSサイズだったが、もう店員とやり取りするのは疲れたので撤収。
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KKマートでコーラとカップ麺を買い宿に帰還。今日は食べきれないくらいのご馳走だ。
さすが揚げたてのチキン。油で箱がすごいことになっている。
マレーシアのケンタッキーはケチャップがついてくるようだ。
ケンタッキーは味が濃いのでケチャップをつけるという発想は今までなかった。
ケチャップをつけて、チキンにかぶりつく。
……これは!!