見出し画像

ヘリポートは調整いるの?ドローン飛行通報や地理院地図で気になりますよね



国土地理院地図で表示されるヘリポートは必ず調整が必要です。

1、事前調整が必要なヘリポート

地理院地図 福岡市街

地理院地図に掲載されている緑のリボンの形で表示されるヘリポート周辺でドローン飛行させるには事前調整が必要です。

これらはの範囲は空港と同じように飛行禁止空域になっています。

例ですが、上記の地図の中で一番左にあるリボンはNHKのヘリポートです。写真中央あたりにあるのが済生会福岡総合病院です。一番右側にあるのが九州大学大学病院です。また紫色は福岡空港です。

このように国土地理院に掲載されるヘリポートは調整が必要です。

2,飛行通報の際だけ表示されるヘリポート

DIPS飛行通報 画面

基本的に調整は不要です。

長野県松本市でのDIPS飛行通報の画像です。これには地理院地図では表示されないヘリポート範囲が表示されています。

松本市の文字を含むオレンジ色の丸円があります。この中心は信州大学病院のヘリポートです。

この丸円の範囲内で飛行通報しようとしたら「カテゴリーⅡA」です。違反していないですか?と確認が表示されます。

そこで無人航空機ヘルプデスクに電話して下記の回答を得ました。

無人航空機ヘルプデスクの回答
ここは事前調整が義務付けられていません。しかしこの範囲内で長時間ドローン飛行するとか高い高度で飛行する、あるいはヘリポートにとても近いところで飛行するなどドクターヘリが飛行する際に障害になる可能性があるなと感じたら自主的に大学病院に連絡を入れて飛行させるなど事前調整をしてください

また、私が飛行通報した飛行予定日の前日には、国交省航空局無人航空機飛行計画通報担当から「翌日の飛行に関する注意喚起」というメールがきました。

メールの内容
翌日に飛行を予定されている空域が、・有人機離発着エリアと重複しています。有人機離発着エリアを飛行する場合は、付近を有人機が飛行する可能性がありますので、周囲をよく確認し、航空機を確認した場合は直ちに回避行動を取ってください。
【対象となる飛行計画】
1.飛行計画名称:FlightPlan-202410310〇〇〇
(飛行予定日時:2024/11/05 08:00 - 2024/11/05 09:00、出発地:松本市沢村私有地、目的地:同上)→有人機離発着エリア(エリア名称:信州大学医学部附属病院)と重複しています。
国土交通省航空局 無人航空機飛行計画通報担当

3、飛行通報でも地理院地図にも表示されないヘリポート

地理院地図に表示されていないヘリポートがあります。かつ飛行通報でも表示されないヘリポートがあります。このようなヘリポートは調整不要です。

福岡県の限界島を例に説明します。

福岡県玄海島 Googleマップより引用

画面の左にヘリポートがあるのが確認されます。島で病人が発生しヘリコプターで病院などに緊急輸送する場合に使用されます。

福岡県玄海島 地理院地図より引用

地理院地図で見てもヘリポートの表示はされていません。

ちなみに大きく緑色がかぶさっているのは福岡空港の緑色の規制範囲です。

福岡県玄海島 DIPS飛行通報より引用

飛行通報でも表示されません。

このようなヘリポートは事前調整は必要ありません。ヘリポートがあることは認識しながら万一ドクターヘリの飛行が確認されたらドローンの飛行を中止したりヘリを避けたりしながら危険回避をしてください。補助者の役割が重要です。

4私が経験したヘリとの事

1,ドクターヘリ稼働を連絡くれる自治体
自治体に連絡した際に「ドクターヘリが飛行する際に連絡をしますので携帯連絡先を教えてください」と言われたことがありました。(北海道礼文町)

2,米軍機
沖縄で経験しましたが本島北部のやんばるの森あたりは「米軍ヘリが高度150M以下で飛行するのを住民が目撃することがあるので注意して飛行させてください」と那覇空港管制に言われたことあります。那覇空港管制から見えない場所が北部には多々あるそうです。また沖縄では防衛局経由で米軍に届け出調整が必要です。とは言っても義務では無いようですが・・

3、海上保安庁
北海道の網走にある能取湖で高度500M飛行をしていた時のこと、海上保安庁のヘリが近づいて来ました。危険なのでMavia3の高度を下げ能取岬の地上先端の海上まで下ろしてホバリングさせました。
ところがヘリは私のドローンの後を追うように降下してきてドローンの近くで10分程度ホバリングしてました。ぶつかるかと思ってヒヤヒヤしました。
ドローン操作位置から能取岬までは200Mほど離れていたのでヘリとの距離感が掴めず接触の恐怖があった10分でした。

女満別空港と連絡取り合いながらのドローン飛行でしたので着陸後すぐに電話しましたが「海上保安庁のヘリは私らに連絡無しに飛びますからね…」という返事でした」。さらに海上保安庁に問い合わせしましたが「確かにその時間にヘリはそこに飛んで行ったがドローンに回避義務がある」という返事が数日後に返ってきました。またそこに行った業務上の理由は言えないというお答えでした。

4、山岳ヘリ-上高地
山小屋に物資を運んだり遭難者を救助したりするヘリですが上高地で梓川スレスレを爆音たてて飛行するヘリを見たことあります。本来は飛行禁止の行為だと思われますが・・

このようにイレギュラーなことは良くあるので常に周辺に中止してドローンを飛行させることが必要です。

5、注意事項

この情報は2024/10/31に記載しました。ドローンに対する状況は年々刻一刻変化しますのでご自身でドローン飛行する際には再度確認しながら飛行させてください。

@zephyrus

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?