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親父に似てきた。
宿泊室に泊まった朝は必ず風呂に入る。
コロナ禍のせいで湯槽の水は抜かれてしまいシャワーしか使えないが
それでも入る。風呂上り髭も剃る。鏡の前で顎を突き出し鼻の穴まで見える。
ジョリジョリ…どこかで見た顔だ。
「こぶる、これでいいか?」
親父が病院に通っている時のことだ。
久しぶりに外出する親父は、茫々と生えてきている鼻毛が気になるようだ。
90歳を超えても身だしなみは気にするんだなと思った。
長く伸びた鼻毛をハサミで切る。
その時親父の顔を初めて間近に見た気がした。
子供頃から父親の顔などまじまじ見たことなどないから、あーこんな顔をしているんだなぁ…と、その時の記憶が焼き付いてしまったみたいだ。
鏡に映る口元、そして大きな鼻の形、最近、親父にそっくりになってきている。当たり前だが、親父の子供なんだと改めて思った。
今日、親父が生きていれば102歳の誕生日。
2020年8月5日
※こぶる⇨私のあだ名
※写真は幼少時代
※去年書いたのだが、なんだかSNSにあげるのを忘れていてタイミングを逸してしまった。今年、アップしようと思っていたが、また親父の誕生日を過ぎてしまった。
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