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足は必要(映画パラサイト 半地下の家族)

去年映画館で見た映画が「翔んで埼玉」のみだったというじーずーです。文化的にやばすぎww 一人ライブは全然平気だけど一人映画館はしないのが原因です。

そんな私が「パラサイト 半地下の家族」を見てきました。日本のポスターから死体っぽい足がなくなっていて、「それなくしたらあかんやろ」って騒ぎになったやつです。たしかにあの足ないとダメだわ。

監督は殺人の追憶のホン・ジュノ氏。韓国映画って怖いとか救いがないとかのイメージがあると思うのですが、私は韓国映画にはエグみを求めているので求めていた球が直球できたかんじ。最高に面白かった。

最初の始まりから最後まで無駄なカットが一切なくて、映り込んでるもの全部に意味があるところにカタルシスを感じました。

超高級住宅街と場末の半地下の家を行き来することで、格差社会を描写しているのですが、じわじわと上がる、じわじわと下がる、みたいな感じのカメラワークで気分がエレベーターみたいになるのがすごく面白かった。トンネル?の壁沿いに階段を下りるシーンと、高級住宅地の家の庭から玄関に降りていくシーンの上からぐるぐるカメラを回すシーンのカメラワークが特によかった。

あとライティングも工夫されてた。画面を暗くすれば気分も暗くなるし、陰気くさい感じもすぐ出せるとは思うのですが、あえてちゃんと半地下の家の中もごちゃついた感じをたくさん映すことで、高級住宅街との生活の差を描写してるんだなあと思いました。

そして恵まれた家族と半地下の人の間の越えられない壁を、映像で映らないもので表現することで「差が絶対的もので、取り繕ってもだめだよ」ということを表現していて、ほんと上手いなぁと思いました。

正直一切のネタバレを摂取せずに行ったので、恵まれた方の家族を全員殺して、成りすまして生活する話かと思ってたけど、全然ちがった。

あと日本の映画と何がちがうんだろうって思ってたんだけど、日本の映画だと1回後頭部殴られたり、胸を刺されたりしたら、結構すぐ死ぬけど韓国映画だと1回くらいだと全然死なないよね。とどめを刺してもあんまり死なないので、人間って生命力があるよねって思う。

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