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人物③:板挟ミストか潤滑ザイヤーか
「バブル世代」というフレーズを誉め言葉として使われることはほとんどない。ましてや「最後のバブル世代」となるとより顕著だ。“旧世代の遺物”というニュアンスが含まれているのだと思う。
今回の登場人物はまさに「最後のバブル世代」という言葉がぴったりの男性である。つまりは、今から(まずは)彼の紹介を兼ねてdisることになるのだ。
と思ったが、やめておこう。「最後のバブル世代」というだけで伝わった気がする。(ノリで、ざっくりで、どんぶりで、良い感じ、がキーワードでしょうか。。。)(あと、オムツパーティー、裸パーティーとかも彼を表すキーワードだ。。。)
その代わり、少し微調整をする。(この点こそが彼を評するうえでとても重要なことだ)
彼は悪者ではない。
気の良い人で、決して怒らず、フランクでフラット、楽しいことを重要視する。そして基本的には真面目だ。誰かの為に自ら手間や苦労を買って出ることもある。
つまり、“良い人“である。(“良い人”もdisり気味ではあるが・・・。)
想像に難くないと思うが、ビジネスシーンにおいては、良い時にはとても重宝される人材だが、何か問題が起こった時には弱く、頼りにならず、そして“人が良い”ゆえに利用され、標的にされ、批判の対象に(それも集中的に)なりがちだ・・・。
今回はそんな登場人物の話なのです。
なんだかんだ、disっただけになってしまった人物評の冒頭になってしまったが、それも仕方ない。
僕にとっては、第1回目の登場人物と共に、蕁麻疹が発症してしまった要因となった人物なのだ。
ある時を境に、彼の仕事がうまくいかなくなって(上記に述べた特徴が結局は要因である)、うちの会社を辞めることになった。
そして、当然ながら『引継ぎ』が生じるのだが、それがまぁずさんで・・・。しかもこれまでやってきた業務も独自ルールのオンパレードで系統化されず、ざっくりな感じ・・・。自ら引き継ぎにくい状況をどんどん作っていったといえる。
当然、同じ部署で働いている1回目の登場人物は怒り狂うわけで・・・。
仕方なく、彼から彼女へと引継ぎをする際に彼らの上司(形式上)である僕が間に入り、やり取りをしている最中に蕁麻疹が発症したのだ・・・(涙)。
そういう意味では、一生忘れえぬ人物でもある。
そして、肝心な要素として、
僕はある程度彼の人柄を好んでおり、シンパシーを感じる部分もある。
(僕もよく“良い人”と言われてしまう・・・。だからこその蕁麻疹だと自覚もしている・・・。)
だから、彼の良い面・悪い面をしっかり分析し、今後の自分に活かしていくというのが今回の文章の主旨でもある。
彼は「悪いパターンの八方美人」だと思う。
「八方美人」は基本的には悪い評価に使われる。周りの人誰にでも良い顔をして、結果的に関係性にひびが入ってしまうイメージだ。
でも実は「良いパターンの八方美人」もあり得るのではないかと思うのだ。周りの皆が気持ちよく、喜べる結果を生み出せたらそれはとても良い事だと。
この違いはどこで生じるのか・・・。
ここで今回のタイトルに話がいくのだが、「悪いパターンの八方美人」は結果として、誰かと誰かの思惑の“板挟み”となってしまい、調整がつかずに破綻していく。
一方で、同じ状況でも“潤滑剤”として機能すれば皆にとって良い結果を得られると思うのだ。
「板挟ミスト」になってしまうか、「潤滑ザイヤー」になれるか、それが問題だ。
「板挟ミスト」の場合、周りの人々が「対抗し、反発しあう板」となってしまうのだろう。
「潤滑ザイヤー」の場合、(たとえ反対を向いていたとしても)しっかり噛合う歯車となるのだ。
両者の違いは何なのか・・・。
それは“ルールの策定”だろうと思っている。
これについては、今回の彼に対する人物評から得た考察なので、今後、検証していこうと思う。
だって彼は、何一つ自分の意思で決めごとをせず、なるようになるでしょ?というスタンスなんだもの・・・。
「バブル世代」のイメージともここで重なってくるのだけれど、
つまり、彼は「楽(ラク)して、楽しく過ごす」に憧れている人なのだ。
でも、ルールをつくらず楽をした結果、様々な方面への調整(尻ぬぐい)に追われ、普通よりあくせく頑張らないといけないタイプだったのだ。
そして、それは決して努力とは異なるのだ。
僕にもそういうところがある。あるにはある。いや、残念ながら確実にある。。。
だからこそ、強く思う。彼のようにはなるまいと。
そして、彼の良い面を知っているからこそ、彼の存在が多くの人の喜びになっていくことを願う。
ポテンシャルはあるのだ。あとは、しっかりとそして地道にルールづくりをしていくこと。
今回、彼は会社を退職し、僕の日常世界から去って行った。
(※厳密にはまだ色々と、バタバタと引継ぎが残っており、連絡は取り合っているが・・・。)
あまり説得力はないかもしれないが、彼に感謝している。(散々disってるし笑)
彼のようにならず、でも彼のように朗らかに楽しく生きて行けるように、
努力を怠らないでおこうと。
僕の座右の銘をここで披露する。
「楽(ラク)するな、楽しめ!」
まさにそうだ、と気持ちを新たにした。
彼に出会ったことで、僕の座右の銘に対して益々自信を深めた、という感謝もある(笑)。
あともう1つ大事な要素がある。
八方美人が成立する範囲には限りがあるという点だ。
当たり前だが、全てを解決できることは無いのだ。八方美人や潤滑ザイヤーが成立するのは、あくまで自分のルールが策定できる範囲内なのだ。
文化が異なる民族同士の争いを八方美人で解決することは出来ない。新たな大きなルール(文化?経済?)を基盤とした世界をつくるしかないのだ。
だから、自分の美人っぷりを過信しないこと。出来ることは限られていること、を強く意識すべきだ。
そして、八方美人が成立しないからといって、般若の顔をする必要はないと思っているが、時には能面づらや微笑みモードも必要なのだということ。
改めて、彼は生粋の、そして無限の八方美人であり、板挟ミスト・・・いや、板挟みスター☆だったなぁと思う。
彼が次の会社で今回の教訓を活かしてくれることを願う。
いつか、「潤滑ザイヤー」同士として再会し、良い感じで、でも実直にお仕事をご一緒出来れば嬉しいし、またこのnoteで再登場して貰いたいと願っている。
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