行いを修める
修行と聞くと、厳しいことをする、苦しいことをする、といったイメージがあります。でも行いを修めると書いて修行です。別に厳しいことや苦しいことをしなくても立派な修行なのです。
今風に言うと、自分なりのルーティーンをしっかりもって毎日行うというような事も、とってもよい修行なのかもしれません。よくYoutubeなどでも有名人のモーニングルーティーンとかありますね。
朝にストレッチをするとか、少し瞑想をしてみるとか。でも実際はなかなか難しいですよね。何より毎日同じ時間に起きることが難しい。寝坊するときもあります。もちろん私もあります。
またちゃんと起きても、いつもより早く家を出ないといけない日もあったりします。個人的なお勧めは、時間がなくても決めたルーティーンをほんのちょびっとでも良いので、決まった順番で行うことです。
ストレッチするなら前屈3回でも良い、瞑想するなら3呼吸でも良い、それぞれ一分もかかりませんね、数十秒です。
決まった順番で毎日物事を行うと、心の落ち着かせ方が分かってきます。そしてどんな物事を生活に取り入れれば良いのか、行動が変わるとだんだん自然に心も変わってきます。
辛いとき、悲しいときに、明るい気持ちになれと言われてもなれませんよね。心を変えようと思っても心は変わりません。一時的に変わった気がするだけです。
だからこそ行動を変えることで、心を変えてあげる。遠回りに感じるかもしれませんが、逆にこれが近道だったりします。
このノウハウも仏様から教わった大切な智慧であり、だからこそお寺では修行を大切にしているのです。