就活何すればええねん!て人へ。(後編)
こんにちは。中編では、選考について詳しくご説明しました。
正直前編と中編でほぼ内容は終わっているので、そこで締めても良かったのですが、せっかくなので就活で役立つ情報サイトとかアドバイスなんかをしとこうかなと思います。
■ 就活で役立つ情報サイト
1.リクナビとマイナビ
知らない人はいませんね。
謎に不安を煽ってきたりノイズも多いですが、検索サイトとしてはまあまあ優秀です。
細かな条件で絞り込むことが出来ますし、掲載企業数が桁違いです。
あと、重要なのはナビサイトが何で儲けているかということです。
学生側はお金を一切払わないですよね。
じゃあどこから金取るかというと企業からです。つまり、企業はわざわざリクナビやマイナビにお金を払って求人を掲載して人を集めようとしているわけです。
このことから考えると、傾向的には「新卒の就活に金をかける体力があり、他の金をかけている企業と比べられても良いと思っている」企業が多くなります。
ちなみに、ハローワークは掲載無料です。
載っている企業も玉石混交だとは思いますが、石が多めです。
石で済めばいいですけど、マジでウラン鉱石みたいな求人勧められたりしますからね。
基本的に使うナビサイトはリクナビかマイナビで構わないと思います。
2.就職四季報総合版
マジで就活のバイブルです。
定量情報と定性情報の話はどこかでしたと思いますが、就職四季報には知りたい定量情報がほぼまとめられています。
個別企業の選考スケジュール、残業時間、平均年収、ウェブテストの種類、採用数、離職率、男女比…etc.
これらが嘘偽りなく掲載されています。(開示度が低い会社もあるけど)
同業他社で数字を比較するのにもお勧めです。
欠点はクソぶ厚いこと。電子版もあります。
3.業界地図
四季報と同じところが出しています。
就職四季報が個別企業の情報に絞っているのに対して、こっちは業界とそこに属する会社の位置づけが網羅的に記されています。
例えば、「メーカー志望です!」なんて言う人は結構多いと思いますけど、メーカーってこの世にいくつあるんだよって感じですから。
上場企業のお菓子メーカーだけに絞っても、多分就活生が平均して受ける企業数くらいありますよ。
あとは、資本関係とかもわかったりします。
「まじ?ここってあそこの子会社なんだ。」とか、「え、この会社あそこに出資しているんだ。」なんてことも3000回くらいありますからね。
面接でなんでウチなの?って聞かれて、「あそこの会社まじでカスだわ。その点御社まじ神。」みたいなこと言ったら実は出資していたとか合弁会社作っていたりしたらどうします?って話ですよほんと。
・中期経営計画
下にも書いていますが、株式会社は人からお金を集めて会社を運営します。
したがって、集めたお金を何に使うか説明して、お金を出してくれた人に利益があるよってことをアピールしなければなりません。
つまり、集めた金をこういう事業に使って儲けていきまっせということが書かれたプレゼン資料が中期経営計画です。
株主には一般人もたくさんいますから、グラフや表なども使って、そういう人にもなるべく分かりやすいように説明してくれているのが中期経営計画の良いところです。
中期経営計画を見ておくことで、その会社が何をしてきたのか、これから何をしたいのか、立てた目標を達成しているのかなどを知ることができます。
その会社の80%はお菓子事業で稼いでいて、これからもそこを強化しようとしているのに、1%未満しか稼いでいない農業事業をやりたいって目をキラキラさせて面接でアピールしても仕方ないですから。
(もしできたら)
・有価証券報告書
有価証券ってのは株のことです。(性格には手形とか小切手もだけど。)
高校生くらいで習うと思いますが、株式会社は株主からお金を集めて会社を運営します。
特に、上場している会社なら株を一般に公開していて、誰でもその会社の株主になることができます。
つまり、人様からお金を集めておいて事業をやるわけですから説明責任が生じるわけです。
集めた金を何に使って、どれだけ稼いでどれだけ損したかを株主に説明する資料が有価証券報告書です。
数字ばっかりで嫌になりますが、全部見なくてもいいです。
その会社がどんな事業をやっていて、何で儲けていて、何故儲けたか、何故損したかだけ見ていれば基本的には大丈夫です。
この中では優先度的には一番低いかなと。
もしも会計の知識があるなら、その会社が安定しているかどうかもある程度わかったりもします。
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正直、スマホとか本でわかる就活に必要な情報って上だけで事足ります。
掲示板だとか、意味わからんサイトの情報を鵜呑みにしないように。
■アドバイス
まあ、大切なことはほぼ書いたのでここからは僕からのアドバイスです。
適当に読んでください。
1.色んな人の意見を聞こう
お菓子メーカーに絞って就職した人はお菓子メーカーの情報に詳しいけど、車の部品メーカーのことはあんまり知らないです。銀行とSIの就活の仕方は全く違うでしょう。
1人のアドバイスだけを全部受け入れるのではなく、色んな人の意見を取り入れてください。
2.不安をカモにしようとする奴がいる
就活がうまくいっていないと不安ですよね。何かを変えなきゃ、そう思うはずです。
そんな人に付け込むダニの様な奴がこの世にはごまんといます。
やれ資格だの投資だのネットワークビジネスだのと散々勧めてきますが、そんなもので劇的に状況が良くなるわけがありません。
別にあなた自身は変わらなくて良いんです。
ただ、足りない知識をつけて身だしなみや話し方を見直すという地道な行動が結局一番の近道です。
3.別に貴方が何者でもいい
就活をしていると、何者かに為らなければいけないような気がしてきます。
自分に付加価値を付けるだの、セルフブランディングだの、他人との違いだのとほざいてくる奴らがいますがクソ食らえです。
「自己分析」という言葉が完全に一人歩きをしていると思います。
自分の特性を知ることは大切ですが、人間には自分も他人も知らない特性があります。(ジョハリの4つの窓)
多分、死ぬまで自分が何者かなんて分からないです。人生に幕が閉じた時、歩いてきた軌跡を見て結果論で自分はこんな奴だったと言うしかないからです。
就活においてすべきことは、自分が何者であるかを探ることなどでは決してありません。
「自分が行動する時どのように考えてきたか」や、「金を儲けるために存在する、会社という組織において自分はどのように利益をもたらすことができるか」を見つめ直すことです。
これらは貴方の片鱗ではあるかもしれませんが、貴方そのものである訳がありません。
それらが会社にマッチしていれば採用されますし、落ちても考え方が違うだけです。決して貴方が否定されているのではありません。
採用してその人が会社にずっといる場合、かかるお金は1人3億円プラス退職金ですから。そりゃ会社も慎重になりますよ。
4.就活で終わりじゃない
そこで働きますから。長けりゃ40年。
就職先に不満があっても、就活を正しく戦ったという経験は残ります。
最高ではないけど結構良い、良くはないけど悪くはない、悪いけど最悪じゃないというように様々な妥協もあるでしょうが、少しでも上を目指そうとする姿勢があれば大丈夫だと思います。
鎌倉時代なら失敗したり負けたら死んでますからね。
また戦えるんですから、就活の経験は生きると思います。
最後に
日本式就活、散々文句言われますけど僕はめちゃくちゃ平等なシステムだと思います。
海外のいいところばっかり見えますけど、アメリカの所謂Fラン大学の現状ちゃんと調べたことありますか?
おんなじ髪型して、おんなじスーツ着ているのも極力格差をなくすためとも言えます。
嫌でしょ?一張羅で来てくださいって言われて行ったら隣の奴がブリオーニのスーツだったら。
身嗜みに気を遣えるかを見るってだけなら、条件をある程度揃えるほど効率的なやり方ないですから。
日本だと、少なくとも機会は平等です。(裏スタートがあったりの情報戦みたいなところはありますが。)
大手企業の採用実績見てみたら、意外とどこそれ?みたいな大学も載っていたりします。
字が書けない、人前に出せないくらい小汚い、会話ができない、すぐキレて議論をぶっ壊すみたいなヤベー奴が弾かれるだけです。
3億もかける買い物なんだからそりゃあ慎重にもなるし、見てすぐヤバイってわかる奴を弾きたくもなるって。
多分これを読んでいる人は不安ではあるものの、やべー人ではないと思いますけどね。
貴方の頑張りを私がこうして文章を書くことでほんの少しでも応援できたのなら幸いです。
読んでいただきありがとうございました。