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若者こそ住むべき街 巣鴨


はじめに


2022年の夏、2年ほど住んだ埼玉県浦和区の借上社宅に心底嫌気がさし、自腹で家を借りようと決意しました。

浦和区でも低価格層である、家賃65,000円 の狭小1K。

築年数が浅く、内装はそれなりに綺麗なものの、木造で壁がとんでもなく薄い。

よく、壁が薄い家あるあるとして、隣人カップルがセッションしている時の合いの手が聞こえてくるというものがあります。

僕の家では、「隣に聞こえちゃうよ……」みたいな女の人の声すら聞こえてきて、もはや限界でした。

隣室のインターホンを押して、「俺も混ぜてよw」と言える肝っ玉が僕にはなかったのです。

これ以上ここにいると、僕は気が狂ってしまう。

血眼になって新たな物件を探しはじめました。

さあ、家を探そう

◾️地域を選ぶ

僕は大学時代を関西で過ごし、就職と同時に関東に出てきました。
したがって、こっちの地理が全くわかりませんでした。

会社の人事に言われた、「東京駅まで1本の京浜東北線沿いで良い家探しとくよw」という言葉を丸呑みにしてしまったのです。

別に会社の最最寄は東京駅じゃありませんでした。(歩いて15分くらい)
人事部のやつも、東京出身ではなかったのです。

普通に、家のドアから会社のドアまで片道1時間30分以上かかっていました。

引っ越しにあたって、

・通勤を少しでも楽にしたい
(せめてドアtoドア1時間以内)

・最寄りに複数路線欲しい

この辺りは、次に住む地域選びの必須条件にあがりました。

◾️物件の最低条件を決める

絶対にRC造(鉄筋コンクリート)のマンションにする

学生時代、関西で一番と言われる私立大学の目の前に住んでいました。僕はそこの大学生ではありませんでしたが。

もちろん入居者は全員イキり大学生です。
ベランダでコンガ?を叩くバルバロイ(訳:蛮人)すらいました。

しかしながら、家の中に入って窓を閉めれば、物音や話し声は全く聞こえませんでした。隣では毎晩酒盛りが行われていたはずなのに。

もちろんRC造というだけで防音性を断じてはいけませんが、木造で防音性能がある家を見たことがありません。

RC造から選ぶのが無難だと思いました。

最低限の広さを確保する

一人暮らしにおいて、健康的で文化的な生活を営める最低限度の床面積は決まっています。25m2以上です。(理想は30m2)

間取り1Kであれば、風呂トイレ洗面台を別にすると、キッチン・廊下・玄関・収納のどこかで相当無理をしない限り25m2未満には絶対収まりません。

どれが欠けても、普通に生活しているだけで毎日ほんの少しずつストレスがたまるという呪いを負います。

「あるのが普通」が無いのだから。

条件に合うところを見つけよう

前置きが長くなりましたが、条件出しは大事です。これらを整理して、理想の家を探しはじめました。

家賃は会社から補助が半額出るので、奮発して上限を10万円 としました。




マジで無い

以上。



最初は上野に住もうと思いました。
路線も多くて会社にも行きやすいし、周りには国立科学博物館や動物園もあって暇つぶしには困らない……

無理でした。家賃高すぎ。

一本外れた入谷駅ですらめっちゃ高い。
鶯谷は流石にあの治安なので無し。

足立区も考えましたが、流石にあの街に住むのは最終手段だと思いました。
僕の友人がひったくりに遭ったからです。
あと、足立区も思っていたより家賃高いし会社が遠い。

こんな感じで、なかなか条件に合うところは見つからずに焦れる毎日。

そんな中、親が昔言っていた、ある言葉を思い出しました。

「ジジババ多い街って若者も住みやすいよ。」

これは金言でした。
体力もなくなってきて、仕事も引退してのんびり過ごす老人にすら優しい街。
こんな僕にもきっと優しいはず。

東京でジジババの街ってどこだろう?
巣鴨って聞いたことあるな…

上野で懲りてから、山手線沿いは高い高いと思い込んでいたので、巣鴨は盲点でした。

ですが、いざ見てみると

巣鴨めっちゃ良い街やん


巣鴨のいいところ

◾️意外な立地の良さ


最寄りに山手線も地下鉄もあるんですよ。
山手線の便利さは言うまでもなくですが、
無視できないのが地下鉄の存在です。

三田線と山手線があれば、都内の大体のところは乗り換え1回以内で スムーズに行けます。

休日に買い物行ったり、遊びに行くのも困りません。

あと、僕は実家が四国なので、帰省の際は飛行機によく乗るのですが、家から羽田空港まで1時間なのもかなりありがたい。

お勧めは、山手線の巣鴨駅とその次の大塚駅と、三田線の西巣鴨駅の三角形の真ん中に住むことです。

◾️家賃が安い

僕が住んでいた家の条件は以下です。
・2K鉄筋マンション (36.5m2)
・山手線最寄り徒歩12分、地下鉄最寄り徒歩7分
・風呂トイレ別 独立洗面台付き
・家賃98,000円(家賃補助45,000円)
・築23年

これで10万円切っています。
都内でこれは本当に破格と言っていいと思います。

もちろん、良い物件に巡り会えるかは運も絡みますが…

◾️歯医者、整体などが充実


やっぱりお年寄りの街だから。
競争が激しいので、どこに行ってもそれなりにサービス良い気がします。

個人的には、家の近くに良い歯医者あるのってすごくありがたいです。
大体虫歯とか歯周病って放置してから行くと治療めっちゃだるいんで、定期検診に気軽に行けるのはありがたい。

◾️飲食に困らない


ときわ食堂という独り暮らしの強い味方がありまして、安い、うまい、量多いの3拍子揃っていて、頻繁にお世話になりました。


くそでかエビフライ

商店街の中には食べ歩きスポットもあるし、大塚まですこし歩けば良い飲み屋がいっぱいあります。日本酒の「十四代」を全国に広めた串駒という名店もあって、ちょっと値は張るものの、日本酒好きなら絶対行きつけにしたいお店です。


◾️銭湯が近くにある


巣鴨商店街からすこし入ったところに、
巣鴨湯という銭湯があります。
僕は銭湯が好きなので、週1回くらいは
通っているのですが、リニューアルされて綺麗だし最高です。

ここで風呂入って、伊良コーラをイッキするのが僕のルーティン。


リニューアルされたばかりで綺麗



手軽に飲めるのに本格的なクラフトコーラ



そんなこんなで、巣鴨に住んでた。

めっちゃ良い街だったなぁ。
なんで過去形かって?

会社から事例が出て、10月2日から福岡に転勤になったからです。
まだ巣鴨に1年ちょっとしか住んでいないのに……

今、博多行きの飛行機の中でこのnote書いています。

巣鴨、すごい良い街なので、気になった方は遊びに行ってみてください。

昼飯食って、巣鴨湯で風呂とサウナ入って、湯上がりにちょっと散歩して夕方から大塚で酒を飲む。

最高の休日がそこにはあるので。

おわり

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