オリックスと小林化工

小林化工の薬が問題になっている。投資元のオリックスも大きな損害をこむったと思う。元々のオリックスの事業とヘルスケアとはいえ、殆ど関係ない領域だ。オリックスのヘルスケアは個人への高級健康診断だったり、病院への機器のリースやファイナンシャルサービスであったので。

なので、ここは純粋な投資ビジネスということで、しかもしっかりと単体ではなく、道仁医薬化工にも出資している。

医薬の製造やジェネリックは一旦はキャッシュフローも安定しているので目処が立ちやすいのと、経営が個人経営でいわゆるマネージメントの近代化をすればバリューアップしやすい、と考えやすいのでしょう。創業者を説得すればDealもビットにならないし、Valuationも低く抑えられるかもしれない。

なのだが、やはり業界の専門家がいない?とKSFが分からずこのような事故に巻き込まれることは起きてしまう。過去数年に一度ジェネリック会社でこのようなこと起きているが、10年前の大洋薬品とか、この辺りの品質管理というか品質保証は本当に大事である。

先発品メーカーは設備を全自動なのでミスがないように構築するが、それはそれで人件費はかからないが、投資は多額。ジェネリックやAPIメーカーは場合によっては全部手作業で、タンクなどを人で洗う、みたいなことをやっている。これはこれはでマニュアルを作成しているので、それに従えば大丈夫なはずだが。

いずれにしろ医薬品の隠れKSFが品質保証であることが世の中に知れ渡った、というところか。

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