意外と知らない脳に悪い習慣
今回は、脳神経外科医の林成之さんの「脳に悪い7つの習慣」をもとに記事を書きます。
みなさんは、脳トレなどで脳のパフォーマンスを上げようとしたっことはありますか?
また、勉強や仕事の効率を上げるために脳のパフォーマンスを上げたいとは思いませんか?
林成之さんによると、脳のパフォーマンスを上げるためには大変な努力をする必要はなく、悪い習慣をやめるだけだそうです。
この記事では、そんな脳に悪い習慣を7つ紹介していきます。
脳に悪い習慣その1
1つ目の脳に悪い習慣は、「興味がない」と物事を避けることです。
脳には「知りたい」という本能があります。そして、脳は本質的に本能に逆らわないことを求めています。
なので、興味があることには脳の考える仕組みがよく働き、興味がないことには脳の考える仕組みは機能しません。
そのため、興味がないと思ったり口にせずに、常に新しいことを知ろうと前向きな姿勢でいることが大切です。
また、脳は自分を守ろうとするクセや統一性・一貫性を好むクセがあり、そのくせにより間違いを犯したりパフォーマンスを低下させたりすることを知っておくことも重要です。
脳に悪い習慣その2
2つ目の脳に悪い習慣は、「嫌だ」「疲れた」とグチを言うことです。
脳は情報を理解、記憶するときに感情のレッテルを貼ります。そして、マイナスのレッテルを貼ってしまった情報に対しては脳は働きにくくなってしまいます。
なので、理解力や記憶力、思考力を高めるためには好きになる力が重要です。
みなさんの中には子供の頃に嫌いな先生の科目の成績が悪かったという経験はありますか?
このようなことは、一つ目の悪い習慣で紹介した脳の悪いクセと二つ目の悪い習慣が合わさることで引き起こされます。
先生に抱いた「嫌い」という感情が脳の統一性・一貫性を好むくせにより、先生の発言などに対しても「嫌い」というレッテルを貼ってしまうのです。
また、否定的な言葉は口にするだけでも脳に悪影響を与えます。一方で、気持ちが動くと、判断力と理解力が高まるので、「すごい」「面白い」と言った言葉を口に出して素直に感動する姿勢は重要です。
他にも、顔の表情筋と脳の神経は密接に関連しているため、笑顔を作ると否定的な感情は生まれにくくなります。
脳に悪い習慣その3
3つ目の脳に悪い習慣は、言われたことをコツコツとやることです。
脳内の情報が考える仕組みに行く時の通路である自己報酬神経群は、「ご褒美が得られるから頑張ろう」という主体性を伴うことで働きます。なので、上司や先生に言われたことでも自分からやろうという気持ちを持つことは大切です。
また、一般的には良いとされているコツコツとやることは、「失敗するかも」という自分を守ろうとするクセが働きやすくなってしまう上に、集中力も落ちてしまいます。また、完成に近づいたときには「そろそろ終わりだな」と考えてしまい自己報酬神経群が働かなくなってしまいます。
なので、自己報酬神経群をよく働かせるためには決断・実行を早くし一気に駆け上がることが重要です。
脳に悪い習慣その4
4つ目の脳に悪い習慣は、常に効率を考えていることです。
人間は脳内で繰り返し考えて、緻密に理論の隙間を埋めることで独創的思考が生まれます。なので、効率を重視して繰り返し考えないことは必ずしも正しくありません。
また、無闇に繰り返し考えても、統一性・一貫性を好む脳のクセによりアイデアがまったく浮かばなくなってしまいます。
なので、統一性・一貫性をなくすためには、4日ごとに考えると良いです。
脳に悪い習慣その5
5つ目の脳に悪い習慣は、やりたくないのに我慢して勉強することです。
人の記憶には、作業記憶・体験記憶・学習記憶・運動記憶の4つがあります。そのうちの体験記憶・学習記憶・運動記憶の3つは脳の考える仕組みが働くことで生まれ、思考力を発揮した情報ほど強く記憶に残ります。
なので、我慢している状態で勉強をしても、思考に入る段階で情報が強くインプットされない上に、主体的に取り組んでいないので深い思考もできずなかなか記憶できません。
よって、記憶する際には自ら興味を持って学ぶことが大切です。
また、記憶する際に良い方法としては、情報を複数重ねることや完璧に覚えることがあります。
なぜなら、脳はさまざまな情報を重ねることで、より強く記憶する仕組みを持っていて、また、記憶する際に「大体でいいや」と思っていると自己報酬神経群の働きを阻害してしまうからです。
脳に悪い習慣その6
6つ目の脳に悪い習慣は、スポーツや絵などの趣味がないことです。
なぜ、スポーツや絵などの趣味があった方が良いかというと、空間認知能が鍛えられるからです。
空間認知能は脳全体の機能に関わっており、とても重要な役割を担っています。
スポーツや絵以外に空間認知能を鍛える方法としては姿勢を正しく保つ方法もあります。一方で、字を雑に書くことは空間認知能の低下に繋がってしまいます。
脳に悪い習慣その7
7つ目の脳に悪い習慣は、滅多に人を褒めないことです。
脳には、気持ちや心などを含んだ考えをまとめ上げる力があります。また、脳内の情報がまとまるのは「同期発火」の連鎖が起きることによります。
また、脳神経細胞の同期発火が人と人の意思疎通を可能にして、気持ちを共有するには、物事への興味を一致させることが重要です。
コミュニケーションをスムーズにするためには同期発火が大切です。そして、同期発火を置きやすくさせるためには嬉しそうに相手を褒めることが大切です。
相手を褒めるときのポイントとしては、相手のことを素直に認めて褒めること・嬉しそうに思いっきり褒めること・相手の方を見て笑顔で褒めること・具体的に褒めることがあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?