【光空追跡#3】2024年の軌跡を追跡する【シャニマス】
シャニマス6周年、シャニソン1周年に加え、アニメ放映にコミカライズ、各種施策など……。
本記事では、そんな話題に事欠かなかった2024年のシャイニーカラーズの軌跡を追跡していこう!
統計から追跡する2024年
「なんだか、今年のシャニマスは新曲の数が多ければライブの回数も多かったし……限定の数も多かったし。全てが例年以上だった気がする……」、そんな体感が正しかったかどうか、まずは2024年のシャニマスを統計から追跡していこう
Enza対応版 – 追加カード数
今年Enza対応版シャイニーカラーズに実装されたカードは計218枚。内訳は以下の通りだ
……昨年より恒常率が下がっているのは語るまでもないが、特筆すべきはカードコミュの内容についてだろう
「これは共通コミュで扱うべきなんじゃないか」と思わされるような題材が、今年はいくつもカードコミュで消化された。それはカードを多くを入手出来ている人とそうでない人とでは見えてる景色が違ってくるほどで、シナリオに関しては特にユーザー先鋭化が進んだ1年だなと感じる。
その代わり今年は性能のインフレが緩やかで、特にサポートカードに関してはグレフェス性能目的でカードを引かされる数自体は減った人が多いのではないだろうか。……それでいいのか……?
キービジュアルサポートカードの数が明らかに増えているのは、アニメ放映に際してログインボーナス・有償ガシャ特典などで入手することが出来たアニメ本編の一部を切り取った記念カードが4月以降一気に追加されたからだろう。ライブスキルが一律して3.5倍かつログボで完凸可能なのが新規向け施策としてかなり偉いが、中には有償限定のものも数多くあり……全部手に入れた人は居るのだろうか。……総額いくらするんだ……?
Enza対応版 – 無料ガシャ回数
その代わりといってはなんだが、今年は無料ガシャ回数、特別ログインボーナス、特別ミッション報酬を全て計上して2073連分ものガシャが無料で引けたようだ。なんかずっと無料ガシャが置いてあるから感覚が麻痺しているが、冷静に考えてどうなってるんだこれ。
無料ガシャに至っては、【推しの子】コラボ記念と6.5th Anniversaryが重なり8月3日から11月8日まで約3ヶ月もの間ずっと開催されていたことすらあった。ほぼ年中やっているようなものなのに、ステップアップ報酬を設置したり限定を入れたりと無料ガシャ同士をちゃんと差別化してるのマジで偉いな……。
後述もするのだが、今年は28人分のpSSR・sSSRセレチケ配布を始めとしたアニメ・コラボ新規P向けの施策がいくつも実施された。それに加えて新規限定の7日間無料10連ガシャもあるし……今年シャニマスを始めたプロデューサーは一切ジュエルを使わずにログインやミッションだけこなしていたら、一体どのくらい鉱脈を貯められるんだろう……?と疑問に思ってしまう
Enza対応版 – アップデート回数
Enza対応版で今年行われたアップデートの告知画像を一覧にした画像だ。画像には全て載せきれていないが、この他パラコレ実装時のメモリアルピースアップデート(華のメモリアルピース追加)と計5回のアイドル同士の会話追加のアップデートが行われている(CoMETIK×CoMETIK以外の全アイドル、【推しの子】キャラクター×283プロのアイドル、季節専用×2、パラコレアイドル追加時順次)
振り返ってみると、今年は各種ノウハウ機能のアップデートが頻繁に行われていた。ノウハウリロード・削除・再抽選機能が追加されたのも今年だし、今年は特定ノウハウ確定キャンペーン、高レベルノウハウ発現率アップキャンペーンが初めて開催されたこともあり、Say “Halo”実装によりCe育成の敷居が下がったこともあり……グレフェス新規参入者にとって遊びやすい環境が整備されつつあるようだ
年始頃に実装されたフォイル機能だが、現状はちょっとしたやりこみ要素以上でも以下でもない。……にしてはフォイル確定に使用するオールマイティフォイルの欠片の要求数が多すぎる。【名モナキ夜ノ標ニ】【三文ノワール】【ノンセンス・プロンプ】【ア・冬優子イズム】が揃った俺の最強フォイルはどこで自慢すれば良いんだ。
せっかくエフェクトの強弱まで設定出来るのだから、ホーム画面やグレードフェスの編成・対戦結果・ランキングでも輝かせられるようになっても良いよな……。今後フォイル機能関連のアップデートは来たりするのだろうか。いや、それより先にマッチライブの施設追加を……。……アップデートに願うことはまだまだありそうだ。
シャニソン – 追加MV数
シャニソン内に今年実装された3DMVの数は41曲分だった。昨年末に実装されたMVハナムケのハナタバの時点でかなり感動した覚えがあるのに、それ以降のMVは拍車が掛かったようにクオリティが上がっており、例えばShower of lightや快盗Vを見逃すなのMVではエフェクトや風のギミックが……と、この辺りは実際に見てもらった方が早いだろう。約1年前はフォーメーション移動すら充分に出来なかった作品とは到底思えない
シャニソン – 追加衣装総数
去年11月にリリースされたシャニソンだが、なんとこの一年で375着も衣装が増えたらしい……え?
この膨大な総数の大きなウェイトを占めているのは星2衣装の存在だ。……冷静に考えて、1ヶ月に2曲程ユニットMVが実装され、その度にユニットメンバー人数分の星2衣装が別個展開される(それも星3衣装と遜色無いクオリティで)ゲーム、正気の沙汰じゃない。現在ガシャから排出される星2衣装は96着もあるようだ
後述もするのだが、8月21日にドレスオーダー機能が実装されたことによりアイドル毎に着せ替えられる衣装の数がせいぜい十数着程から数百着程にまで拡がった。ここから更に髪型、眼鏡などのアクセサリー類にメイクまで自由に組み合わせて好きな曲、好きなポジションで踊らすことが出来るのだから……”組み合わせは無限大”という言葉が既に現実味を帯び始めている。
シャニソン – アップデート回数
シャニソンで今年行われたアップデートも一覧にしてみた。本命である2025年2月の大型改修を控えているのにも関わらず、細かい改修は止まらない。おかげで3Dモデルを駆使したゲームであるにも関わらずロード時間が異様に短いし、グラフィック面の強化などもこだわりが細かすぎて素人目にはわからない境地にまで達している
とにかく、節々からシャニソン制作班のとんでもない熱量が伝わってきて嬉しい限りだ
追加楽曲総数
2024年に発表された曲は全部で57曲。今年は恒例のEchoesシリーズ24曲に加え、シャニソン(ユニット12曲+全体3曲)とシャニアニの新曲(12曲)、PRオファー楽曲(3曲)、CoMETIKのソロ曲(3曲)が一斉に降り注いできたのでとんでもない数になっているが、特筆すべきなのはそれら全ての完成度だ。……という話は長くなるので後述しよう
ライブ公演数
新曲も多ければ当然それを披露する場であるライブの回数も多い。今年行われたライブは全部で13公演。加えて既に来年1月、3月のライブと以降始まるライブツアーの告知までされている
余談だが、自分は声優さんが演者としてパフォーマンスをするライブを見ない側の人間なので、シャニソンのMVやシャニアニライブ回、スクリーン投影形式のリアルライブであるTHE CUBEなどを通じて、アイドルが歌い踊っている姿を観測する機会があったのがすごく嬉しかった。来月には[liminal;marginal;eternal]も予定されているし、今後もこの流れが続いてくれると嬉しい限りだ
コラボ回数
今年行われた外部コラボは42回。その内特に話題を攫ったのは【推しの子】コラボと雀魂コラボだろうか
雀魂コラボに関しては283プロのアイドルたちが他のゲームに出張するという非常に珍しい形式のコラボで、(恐らく雀魂側のライターが考えた)Enza対応版・シャニソンとはまた味付けの違うノクチルの4人が見れて面白かった印象がある。思い返せば異世界転移ネタは既にハロウィンイベコミュで何度かやっているし、どれだけ世界線が離れているコンテンツ相手でも意外とコラボ出来るのかもしれない
他にはよみうりランドやJR東日本、茨城県筑西市、八景島シーパラダイス、東京都町田市などの直接プロデューサーが施設や地域に赴く系のコラボはかなり良い雰囲気に終わった感触があった。それもこれも全てはコラボ先の理解があって初めて実現することなので、これだけの色んな仕事がアイドルたちに任せられているのはなんだか感慨深いことだ
施策から追跡する2024年
シャニマス6周年、シャニソン1周年にアニメ放映に……とにかく話題に事欠かなかった2024年のシャニマスだが、実はそれだけじゃなかった。次は2024年のシャニマスを施策に着目して追跡していこう
アニメ アイドルマスターシャイニーカラーズ
今年一番大きかった出来事といえばシャイニーカラーズのアニメ作品がテレビ放映されたことだろう。2023年から先行上映が開始されていた1st Seasonに加え、6th LIVEでは更に2nd Seasonの制作決定が発表され、2024年12月21日に無事全てのテレビ放映が終了された
……良くも悪くも大きな反響を呼んだこのシャニアニだが、「アニメのおかげで新たにシャニマスに興味を持った」という方はSNS上で何人も観測出来たので、アニメ化の意義は充分にあったのではないだろうか。個人的な感想は以下の記事に大抵を記しているが、とにかく俺は2期4話が最高に楽しめたのでもうそれでいいかという気すらしている
プロモーション、新規Pに向けた施策
シャイニーカラーズ2024年のテーマ「Join us!」に相応しく、今年はプロモーションにおいて様々な角度からのアプローチを試していたり、シャニマスの世界に興味を持ってくれた人に向けた施策が沢山行われた一年だった
プロモーションに関して、一際取り沙汰されたのがふゆミームと夏コミの柱水着広告だったように思う。個人的には、黛冬優子が猫ミーム風の動画を撮ることに解釈不一致を感じることも無ければ、「アイドルがネットミームに乗っかる動画で注目を浴びようとする」というTik Tokにありふれる光景の動画に違和感を感じることも無いし、夏コミの柱水着広告に関しても最低限のゾーニングは為されていたため寄って集って腐すようなものでも無いと思っているのだが……。やけに否定的な意見ばかりを目にしたのを覚えている
そしてそんな広告仕掛け手の思惑に反し、特にプロモーションとして効果的だったものは #シャニマス流行語大賞 にも選ばれた「月曜が近いよ」「エビ揉め」「【連綿と、桜】郁田はるき の台詞」、そして【推しの子】コラボ、雀魂コラボだった印象がある(これは完全に主観だ)。前者3つに関してはユーザー間から偶発的に起こったブームメントで、プロモーションというものの難しさを感じる一年だった
また、今年は新規Pに向けた施策も存分に行われていた。前述した無料ガシャなんかもその一部だが、特筆すべきなのは28人分の初期pSSR・sSSR・アイドルピース20個配布キャンペーンだろう
この施策は新規PがW.I.N.G.編を攻略する上での一助となった他、画像にも記載してある通りこれは新規Pにとって実質的に168,000ジュエル配布とも同義で、「グレ7を目指したい新規Pはとにかく直近開催のトワコレ・パラコレを凸ってそれを軸に編成を組め」という現環境の需要にも合致していたし、この施策が【推しの子】コラボ開催中に復刻したことによって【推しの子】コラボカードが目当てで参入した新規Pがコラボカードを全種類入手出来たり【推しの子】トワコレアイドルを完凸することだって可能なわけで……とにかく、とんでもない大盤振る舞いだったわけだ
他にも、アイドルの魅力が手軽に楽しめるTwesta、CHAIN、電話、OurSTREAM等シャニソン内コンテンツの充実や、全属性において汎用的なノウハウが複数含まれた283プロのノウハウブックの配布・販売、ノウハウブック関連の各種改善・施策実施(後述)、遊ぶ毎にW.I.N.G.編の攻略を有利に進めることが出来るミニゲーム(大富豪)機能の実装など……。今年は新規参入者向け施策においても充実した善き一年だったと思う。こういうところをもっと宣伝した方が良いんじゃないか……?
ユーザー参加型・発信型企画
今年は例年以上にユーザー参加型・発信型企画が絶え間なく開催されていた年だった。具体例として、Enza対応版ゲーム内投票企画(第2回シチュエーションドラマを作ろう、マスコットグランプリ2024、シャッフリングアクティビティ)や、Note感想コンテスト、夏の動画コン、衣装コンペ等のクリエイター参加型企画、以下に列挙したX連動企画などが挙げられる
改めて振り返るとすごい量だ。こうした形でプロデューサー個々の「シャニマス/アイドルのここが好きなんだ」という感情を発信しあえる機会に恵まれているのは素晴らしいことだと思う
こういったユーザー主体の施策は今後も続けてほしいし、運営側にとってもユーザーの好みを把握するのに役立つためWIN-WINなのでは無いだろうか?個人的には2021年開催の #Pが語る担当のここがやばい は革命的な企画だったと思っているので、2025年版……或いは対象を担当アイドルから拡大させて #シャニマス紹介(プレゼン)コンテスト みたいなものが見たいと思っている。
Note感想コンテストのリベンジの機会があれば嬉しいのだが……該当投稿数567件。そりゃ受賞作品発表も4ヶ月延期する。
ドレスオーダー機能実装
2024年にシャニソンに起きた最も衝撃的な出来事、それは間違いなくドレスオーダー機能の実装だろう。これはエイプリルフールに突如実施された衣装交換イベント4lternative 1dentityを8月21日以降恒常化した機能で、これによりシャニソンに実装されている数百着をも超える他アイドルの専用衣装が、どのアイドルにでも自由に着せ替えられるようになった(一部制限有り)
この機能の凄いところは、背丈や体型といったアイドル毎の身体的差異による破綻が起きないように衣装が自動調整されることで、148cmの福丸小糸に175cmの白瀬咲耶の専用衣装を違和感無く着せ替えることだって出来てしまう。どういう技術なんだ……?そして、なんでこれをエイプリルフール限定の機能にするつもりだったんだ……?
ドレスオーダー機能の実装によってMV鑑賞ゲームとしてのシャニソンの価値が急上昇したことは言うまでもないだろう。そもそもシャニソンの強みは衣装や髪型、眼鏡などのアクセサリー類にメイクまでもを自由に着せ替えられることだったのに、その衣装の選択肢がいきなり実質28倍に広がったら……それってもう無限だ。本当にいつまでも遊べてしまう。
シャニソン1周年施策 – 小鳥たちの讃歌、1st Anniversary記念ライブイベント
2024年11月14日をもってシャニソンはリリース1周年を迎えた。前述の通りシャニソンはここ1年で改修に改修を重ね、MV鑑賞ゲームとしては文句の付けどころが無い出来まで昇華していったように思う。後は来年2月以降に実施予定のプロデュースパート大型改修を待つのみだ
11月付近はEnza対応版のハーフアニバーサリーと時期が重なっていることもあり、様々なキャンペーンの他特設サイトが公開されるなど盛大に祝われたこのシャニソン1周年だが、シャニソン側の施策として特筆すべきものは以下の2つだろう
▷ 小鳥たちの讃歌
シャニソン1周年を記念して実装された長編ストーリー。火星衛星探査計画のアンバサダーを務めることとなったアイドルたちを描く群像劇なのだが、Enza対応版では描き得ないシャニソンならではの3D演出や、彼女たちの軌跡の交錯が存分に詰め込まれており満足感があるシナリオだった。以下に当時の感想を載せておく
▷ 1st Anniversary記念ライブイベント
そんな小鳥たちの讃歌を受けシャニソンを見直したことをきっかけに、「人生で初めてランイベを走ってみよう」と思い立った。……0.5周年はそれほど鎬を削っていなさそうだったし。
目指すは担当アイドルである黛冬優子のSSS(上位100位)。今までさほどリズムゲームで遊んでこなかったため「スコア報酬で手に入れたジュエルでLB回復すれば永久機関じゃん」「1日30万人動員数を稼げばボーダー圏内だな」なんて余裕振っていたのだが、3日目で突如ボーダーが80万人跳ね上がる事件が起こる
こうなるともうフル稼働してもボーダーとの差は中々開かないし、「……どうして初めから頑張らなかったのかな……私」と自問自答しながら死に物狂いでCome’n Join Us!を叩き続ける以外の道が無い。そうしている間になんとか100位圏内でFinish……。なんで終了が土曜の21時なんだ。
イベント終了と同時に一週間の疲れがドッと押し寄せてきた。特段上位を狙いに行った訳でもないのにこの疲労感であることを思うと……上位層やPカップの度にこれを走っている人の気が知れないな。そりゃポエムも綴りたくなる。俺はもう走りません。
パラレルコレクション
2024年4月から始まった、あり得るかもしれない「アイドルのIFの未来」を描いた新たなフェス限定シリーズパラレルコレクション
何年後のどんな未来が描かれるのかはアイドルによって千差万別で、中にはアイドルが283プロから移籍していたり、ユニットを卒業した姿が描かれていることも。IFという体裁のもと割と自由にコミュが展開され、特訓数に応じてアイドルからの手紙が貰えたりもする
そんな設定の飛び道具感はさておき、パラコレが話題となった要因の一つには「チャージアピール」というパラコレアイドルのみが所持する特殊アピールが関わってくる。チャージアピールとは端的に言えば思い出ゲージが200%到達時に思い出アピールを発動することで発生する追撃のことだが、以下の2点においてグレフェスの常識を大きく揺るがえす存在となった
・チャージアピールの威力がパラコレpSSRの特訓度に依存していること(特訓はづきさん使用不可、2凸分のピースを有償販売)
・フェスにおいて加点対象となるためグレ7残留得点を出すために強く影響してくること
現状でグレ6以下の環境においてパラコレの所持が必須になっていないのが幸いだが、これにより上位層の編成自由度が狭まってしまったのは確かだ。後から凸るのも大変だし、パラコレが終了したらグレ7残留を目指す後追い新規がほとんど息絶えてしまう気がするのだが……グレフェスの明日はどっちだ。
各種限定相当sSSR群
この項で扱うのは年始を皮切りに襲来しまくった限定sSSR群(投票企画産sSSR、ワーキングスナップ 〜デート〜、パラコレsSSR(仮称)、sSSR七草はづき)についてだ
これらのカードはガシャ形式が少し特殊で、一部天井が250連に引き下げられていたり確定入手出来る有償ステップアップガシャが同時開催されるものの、基本的にsSSR1枚の単体ピックアップ形式のため入手には相応の度胸が試される
性能は汎用限定といったところで、バフ条件も汎用的なものが多いので新規Pが雑に引いて即編成に組み込める程の強さは有している。シャイニーPRオファーsSSR群や【ジューンブライダル2024】浅倉透、【サマーキャンペーン2024】幽谷霧子 に関しては「思い出ゲージ5%UP」というチャージアピール環境と相性の良い加速パッシブを持っているため最前線に据えて戦える力さえ有している
ワーキングスナップ 〜デート〜、パラコレsSSR(仮称)に関しては特訓度に応じて表情差分や消費アイテムを獲得出来るのだが……なんとコミュが付いてこないのだ。ライブキービジュアルsSRなど今までコミュが無いカードが実装されてこなかったわけではないのだが、イラストは無料で見れてしまうし表情差分も消費アイテムも誤差みたいなものなので、訴求力(カードを入手するメリット)がほぼ無いに等しい。なんとも信仰心が試されるガシャだ。というか引かなくて良い
新プロデュースシナリオ Say “Halo”実装
7月の時点で予告はされていたものの、年の瀬にいきなり襲来した新プロデュースシナリオSay ”Halo”。好きなアイドルたちを勧誘してオリジナルのチームを形成し、そのアイドルや成長に応じて様々な変化が発生する育成特化モードのようだ
自分はまだ触れていないので良く分かっていないのだが、どうやら2,3属性分ステを振る余裕があるし、お守りいらずでCe育成まで出来て、Say “Halo”専用アビリティも相当強いらしい……?実質有限アイテム依存でしかCe育成が更新出来ないS.T.E.P.環境が終わってくれそうなら何よりだがどうだろうか。
余談 – (主に公式Xの)管理体制について
2024年は(主に公式X上での)誤発信などが非常に多かった。そのほとんどが些細なものだし、自分自身がなにか被害を被った訳でもないので苦言を呈したいわけでも無いのだが、X上で「from:imassc_offisial ”お詫び”」や「from:imassc_prism ”お詫び”」と調べると流石に心配するレベルでミスが頻発していた
直近の話に限っても、後述するパラコレsSSR(仮称)【ゆめうつつ】小宮果穂 の実装日前日12時に誤ってゲーム内で4コマ漫画が先行公開され、更にその日の18時に誤ってゲーム通知が発信されたことで【ゆめうつつ】小宮果穂 実装が漏れた……という二重のミスが奇跡的に重なったことがあった。サービス開始6年目にやることか?
2024年を個人的に総括する
シャニソン、シャニアニの影響により様々なコンテンツが大量に押し寄せてきた2024年だったが、最後に2024年のシャニマスを個人的なランキング形式で追跡していこう
ベストシナリオ
今年出たコミュの総数を統計してみようかとも思ったのだが、Enza対応版のコミュ数は辛うじて計上出来てもシャニソンのプロデュースパート中に小分けされている個人コミュ、合宿コミュ、アイドル・ユニット毎のメインストーリーにNo MakeやAnniversary記念などのエクストラコミュ、イベントコミュ、尋常じゃない量のカードコミュ……を全て勘定に入れるのは途方もない作業すぎて投げ出してしまった。これだけあるがアルバム・開放機能が未実装のため大半が容易に見返せない。そんなことあるかよ。
Enza対応版に関しては、シャニソンサービス開始前に掲げていた差別化方針「Enza対応版は個人、シャニソンはユニットに焦点を当てて描く」(実際シャニソン発表後のイベコミュは月が焦がれる太陽/月や綺羅星ルックバックなど個人を掘り下げるイベコミュが多かった)の通りに、シナリオ比重が「イベコミュ<共通、カードコミュ」へと変化した1年だったように感じる。それだけカードコミュに気合いが入っていた
……この影響か、イベコミュでいくらでも題材に据えれそうなテーマやモチーフを軒並みpSSRコミュで消化していたため、カードを多く入手出来た人間とそうでない人間との視界域の差は一層拡大した感覚がある。「郁田はるきのことを知りたい?なら限定とトワコレとマイコレがおすすめだよ」みたいな現状はいつか緩和されるのだろうか
第1位 -【ア・冬優子イズム】黛冬優子
【starring F】で追想された彼女のペルソナの起源、G.R.A.D.編で再び示された”ふゆ”の覚悟、【幕間、沸々と高温】で明かされた”ふゆ”呼びの深意、【三文ノワール】【ノンセンス・プロンプ】で再考された”永遠”について――その全てを抱き、黛冬優子はアイドル”黛冬優子”を再定義しなければならない時が来たようだ
アイドルたちが自分の空を見つけ、Landing Point(着陸地点)に到達したその先の物語において、新たに強烈な問題提起を掲げてくれたことがとても嬉しかった。同様に、【SUGARLESS】緋田美琴や(事情は違うが)【Marry You?】鈴木羽那読了後にも似た感情を抱いたことを覚えている
これ以上は……何を言ってもネタバレになるな。恒常かつ前提コミュがある話でも無いので、未読の方は是非その目で行く末を見届けてほしい。この物語の続きはSay “Halo”編で描いていくのだろうか?冬優子担当プロデューサーとして今後の展開がとても楽しみだ
第2位 – 事務的光空記録
次にくるマンガ大賞 – Webマンガ部門12位にも選ばれた、事務員である七草はづきに焦点を当てた公式コミカライズ作品……なのだが、本編がアイドルゲームである都合上焦点の当たる機会の少ない天井努や八雲なみといった人物についても冴えた描写と異様な完成度で補完してくれている傑作
各回毎の話題に沿った展開をしっかりと繰り広げながらも物語の本筋は常に進行させる隙の無い構成には毎度感心させられるし、登場人物たちの生きた心情描写に、随所に仕込まれている原作愛溢れる小ネタの数々など……とにかく余す所無く見応えが詰まりきっている
ジムシャニ本編はノクチル加入以降の283プロの軌道を追体験するような形で展開されていくのだが、その軌道に七草はづきという人物の視点が加わることで物語の切り口は更に拡がり、より彼女たちの軌跡が彩られていく。俺らが愛してやまないシャイニーカラーズの物語が6年目にして再解釈されるのは願ってもないことだし、末永く続いてくれと祈るばかりだ
ここで、同時連載中のもう一つの公式コミカライズ作品であるコヒーレントライトについても触れておこう
こちらも次にくるマンガ大賞に選ばれており、アイドル作品ながらも「ストレイライトでバトル漫画さながらのアツい展開が見たい」という需要とまさに合致した作品なのだが……回を追う毎に少年誌感が増していっているように感じるのは気のせいだろうか。
「ライブ中・舞台上で物語が展開されていく」というシナリオ構成自体がゲーム内シナリオでは中々見ない(実現が難しい)構成であるため、漫画という媒体でアイドルたちのパフォーマンス中の想いや機微が伺い知れるのは新鮮だし贅沢な体験だなと各話毎に思わされる。新規Pがここからシャニマスの世界に入っていけるような内容だし、物語も抜群に面白いのでこちらも末永く続いてほしいものだ
第3位 – 小鳥たちの讃歌
シャニソン1周年を記念して実装された長編ストーリー。詳しくは前述しているが、シナリオの内容は言わずもがな「シャニソンの真骨頂を見た」感に当時はかなり心を動かされた記憶がある
ベストイラスト
シャニソンがサービス開始したことにより、シャニマスは毎月20枚程イラスト(+アニメーション)が供給されるコンテンツへと進化したらしい。そんなコンテンツあるかよ。
第1位 -【私のハルモニア】櫻木真乃
「何故彼女が283の看板アイドルなのか」……それはきっとCatch the shiny tailを読めば分かるのだが、そんな遠回りをせずともこのイラストを見れば櫻木真乃の神秘的魅力が十分に伝わってくれるのではないか?そう思わされるほどの圧巻の一枚
「中心で真乃が跳び上がり、彼女を祝福するように鳩が羽ばたいている」という言葉にしてしまえば単純な構図なのだが、表情や仕草、映り込む世界のその全てがこの一瞬を”特別”に変えているような妙を感じさせる一枚。ハルモニアというワードチョイスも良い。
第2位 -【輝いてアンドロメダ】大崎甘奈
コミュの内容に関わってくる……ため詳しくは説明出来ないのだが、「拘束具が解け、多重層の天球儀に浮かび上がる甘奈」という構図が息を呑むほど美しい。こちらも非常にシンプルな理由で、初めて【interStellar-Stella】櫻木真乃を見た時のような衝撃を受けたのを覚えている。283プロのアイドルって神聖的な衣装が似合うよな……。
遠景に映る星座群や天球儀の陰影など、見れば見るほどこだわり(と作画工程の果てしなさ)を感じる一枚
第3位 -【ラヴ・レター】杜野凛世
2024年のシャニマスイラストを語る上で欠かせないのがパラコレアイドルのフェスイラストについてだ
今までと一線を画すようで挑戦的な衣装や表現が存分に施されているパラコレのフェスイラスト群だが、特に印象的だったのがこの【ラヴ・レター】杜野凛世だ
彼女のモチーフである”和”の要素が全面に押し出されているこのイラストだが、よく見ると衣装背面の穴が月となり花札の絵柄となっていたり、16歳の凛世では表現し得ないような凛々しさが表情や所作、構図全体を通して惜しみなく伝わってきたり……と、意匠が凝らされまくった一枚
ベストソング
前述した新曲の多さも然ることながら、今年の楽曲群は例年以上に「シャイニーカラーズの新たな可能性を模索する」ような意欲的な楽曲が粒揃いだったように思える
第1位 – 放課後マギア
振り返ってみれば、今年は放課後クライマックスガールズ及び古屋真に何度も惚れさせられた一年だったように思う。ファンタジーを醸し出す旋律を古屋真手掛ける鮮やかな歌詞で彩れば、それはもうブロードウェイ・ミュージカルなのだ
軽快に展開される起承転結、どんな魔法よりも力強い「勇気」を描くテーマ性、冒険の余韻すら与える暇もなく日常が続いていくような「俺たちの戦いはこれからだ」END……。そのどれもが見逃せない輝きを放っている
同盤収録のパーティーマジックデザイナー、そして年末に実装された「怪盗Vを見逃すな」にも同じことが言えるのだが、今年の放クラ楽曲は「放クラを知らない観客も120%巻き込んでワクワクさせる」、まさに放課後クライマックスガールズの在り方を象徴するような曲ばかりだった
第2位 – mellow mellow
シャニソン楽曲は全体を通して「どのユニットも新機軸を模索する音になっている」という傾向があるように思うのだが、アルストの2曲目はLove letterで既に拓いていた「Kawaii Future Bass」という新境地を更に確立するような楽曲になっていた。もっとやってくれ。
そして楽曲の節々から醸し出される「音楽や歌詞の方向性やいつものアルストロメリアとちょっと違う」感は、イベント「Change from『Stable』」や「【配信!】おはこんばんストロメリア!」で語られていたテーマをまさに体現しているような仕上がりとなっている。シナリオイベントを通した文脈との合わせ技で曲が出せるというシャニソン楽曲の長所を凝縮させたような1曲だ
第3位 – Monochromatic
やはりSHHisはいつだって余裕で期待を超えてくる。イントロを聴いてすぐにそう理解わからされた。
この曲最大の魅力は、2人の声をあたかも楽器であるかのように扱って初めて楽曲が成立していることだと思う。イントロから繰り広げられるボーカルチョップがMonochromaticという曲を強く印象付けている一方、片方が欠けると――まるで「Not enough」の”2人だけの舞台”のように――すぐに曲自体が成り立たなくなってしまう脆さも同時に抱えている。そんなSHHisにとって象徴的とも言える一曲だ
後書き
本記事内では紹介しきれなかったが、今年は他にも下記に列挙したように様々な施策が実施され、なにかとコンテンツ全体が充実していた一年だったように思える。これに加えてコラボでの稼働も多かったし……全部追えた人は居るのだろうか
……あと、個人的な話になるが、今年はふゆみねが3回(はるきとみんなの夏の思い出第2弾、1周年記念ライブイベント告知動画、旅マス第3弾 – シャニマスin名古屋)も供給されたありがたい年だった。なんかもう2024年に思い残すことは無さそうだ。
…………にしたって、あと数時間で2025年を迎えてしまう実感がまったく無い。シャニマスがもう7周年を迎えるという実感すら無いのに。
来年の、サービス開始7年目を迎えたシャイニーカラーズはどうなっているだろうか。シャニソンの大型改修ってどうなるんだろう。Say ”Halo”コミュも[liminal;marginal;eternal]も楽しみだな。……そういえば、結局高山Pの名詞に添えられた文章の真意って次のLIVEを見れば分かるのだろうか、あの無限回廊の意味は……。
……先のことはあまり想像出来ないが、楽しみはまだまだありそうだ。