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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月6日㈬~10月12日㈫】

早いもので、いよいよ公開まで半月とちょっととなった『MONOS 猿と呼ばれし者たち』。昨日10月12日は、~映画『MONOS~』とミカ・レヴィのスコアを堪能する夕べ~と題した、トークショー付特別試写会が開催されました。ゲストは、Base Ball Bearの小出祐介さんと、映画音楽作曲家で演奏家の世武裕子さん。オンライン抽選に当選した20名あまりのお客様に映画をご覧頂いた後、森直人さんの進行で、『MONOS』の魅力、ミカ・レヴィの音楽の魅力について語って頂きました。

会場となったのは代官山駅からほど近いシアターギルド。今年6月1日にオープンしたばかりなので、耳馴染みのない方も多いと思うのですが、観客は専用のワイヤレスヘッドフォンをつけて鑑賞する方式の、会員制サイレントシアター。大きなリビングルームのような空間で、それぞれ好きな場所に座って、くつろぎながら映画とトークを楽しんで頂く、プライベート感たっぷりな催しとなりました。濃いトークの内容は、追ってアップする予定なので、どうぞお楽しみに!

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映画館を作る。映画好きにとって夢ですよね。青梅に50年ぶりに出来た映画館シネマネコさんや、鵠沼海岸のシネコヤさん…、夢を形にした方もたくさんいらっしゃいます。私も会社を立ち上げた頃は、「いつか会社が儲かったら自分の映画館を…」と夢に描いてたのを思い出しました。あれから32年。映画館を作ろうと思い立つほど儲かった経験がなかったので、そんなことを考えていたこと自体、すっかり忘れていました(笑)。

今は亡き小学校時代からの幼なじみと「配給会社をやろう!」と高校時代に盛り上がるきっかけになったのは、川喜多長政さん、かしこさんの半生を描いたドラマ(檀ふみ、細川俊之主演のドラマスペシャル「青春を配達した女」)であった、というのは、昨年当noteで連載したHistoire De Zazie Filmsで既に書きましたが、もうひとつのきっかけについては書いていませんでした。それは84年に出た「突撃!グフフフ映画団」という一冊の文庫本。札幌で“ジャブ70ホール”という実在したミニシアターを開いた男性三人の話です。夢中になって読みました。

今、調べたら“ジャブ70ホール”は92年に閉館していたので、うちが会社を立ち上げた89年にはまだやっていたのですね。会社を軌道に乗せるのに必死で、設立のきっかけとなった映画館の存在は、いつの間にかすっかり忘れてしまいました。なんだか切ないお話です。一度は訪ねてみたかった…。ネット上には、なんと公式サイトがあり、当時の資料がすべて読めるようになっていますし、文庫もアマゾンで買えるみたいなので、35年ぶりぐらいに買って読んでみようかな。初心に還れるだろうか…。

さて。今週は、先週チラリと予告させて頂いた次なる特集上映企画、【奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション】(公式サイトは準備中です)もネット上での情報がオープンになりました。先日イメージフォーラム・フェスティバルのライブ演奏付で上映された『裁かるゝジャンヌ』の他に、『奇跡』、『怒りの日』、『ゲアトルーズ』の全4作品をデジタルリマスターで上映します。成瀬慧さんによるこんな素敵なビジュアルも出来上がり、ティザーチラシの配布も始まっています。予告篇も鋭意制作中。前売り回数券の販売も間もなく始まりますので、少々お待ちください。

ドライヤー ティザービジュアル

10月も半ば。来年前半のLINE UPも固まりました。情報解禁はまだ先なので、具体的には申し上げられないのですが、ドライヤー特集に続いて、春先にはしばらくスクリーンで観ることの出来なかったクラシック作品の上映も予定しています。どうぞ、コロナの第六波が来ませんように…と願いつつ。

texte de daisuke SHIMURA

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