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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【8月16日㈬~8月22日㈫】
8月19日㈯、『オオカミの家』(同時上映:短編『骨』)が、渋谷シアター・イメージフォーラム、川崎チネチッタ、名古屋センチュリーシネマで公開され、おかげさまで“大ヒット”と言って差支えのない、満席回続出のロケットスタートを切ることが出来ました。暑い中、各劇場にご来場下さり、ご覧下さった皆様、誠にありがとうございます。渋谷ではご入場頂けずに帰られたお客様もいらっしゃるご様子。申し訳ございません!
ニュース・リリースを作成するにあたり、キャッチーな“〇〇新記録を樹立!”みたいな文句を入れ込みたかったので、情報を得るべくイメージフォーラムさんにヒアリングしたのですが、動員数では2006年公開のドキュメンタリー映画『蟻の兵隊』が1日8回(!)上映で満席続きだったので及ばず。ならば「全回満席は〇〇年ぶり!」みたいに謳わせて頂こう、とお聞きしたら、前回の全回満席の『バクラウ 地図から消された村』は“2年9か月前”ということでそんなに前の話ではありませんでした。意外と記事が作りづらい…。と悩んでいましたが、初日、翌日曜、そして週明けサービスデーの月曜日も満席が続き、「15回連続満席を達成!」という、それこそインパクトのあるフレーズを入れ込むことが出来ました。
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火曜以降も引き続き絶好調の興行となっており、川崎チネチッタでは今週25日の金曜日から<LIVEサウンド×レーザー>上映を実施。より高音響、高画質な環境でご覧いただけます。上映スクリーンのCINE 12の座席数は、なんと488!こんな機会はまたとないので、私も観に行こうと思っております。大スクリーンでザジのムービング・ロゴも見られるチャンス!(笑)
今回のヒット。確かに予兆はありました。公開前の時点でザジ公式you tubeの予告篇の再生回数は30万回を超え、劇場窓口での前売り券の販売数、メイジャーオンラインでの販売数も、当社作品比で過去最高。先週も書きましたが、Filmarksでは情報解禁時にトレンド3位入り。Clip数(気になる映画を忘れないようにダブルタップした人の数)も順調に伸びていました。が、しかし、実際にお客様が足を運んでくださるかどうかは、蓋を開けるまで(オンラインチケット販売を開始するまで)分かりません…。
そしてついに火曜日深夜からイメージフォーラム、チネチッタ、水曜深夜からセンチュリーシネマのチケット販売が始まりました。そこからは、あれよあれよという間に席が埋まり、イメージフォーラムは初日を待たず、前日のうちに全回がソールドアウトという快挙。チネチッタもセンチュリーシネマも好ダッシュで、ヒットが現実のものになりました。
土曜は朝からイメージフォーラムで初日立ち会い。出足が厳しい映画だと、246の信号を渡ってスタバの角を劇場のある路地に入ってくる人が、ただの通行人(笑)で、劇場の前を素通りしてしまうのですが、今回は路地に入ってくる方のほとんどが劇場に吸い込まれていきます。初回上映前には、パンフレット他の物販をお買い求めの方々の列も出来ました。立ち会いには、今回作品をご紹介してくださり、宣伝にも大きくご協力下さったWOWOWプラスの山下氏も駆けつけて下さいました。ご本人がX(旧ツイッター)で書かれていましたが、山下さんからアメリカ版のDVDを貸して頂いたのが2022年のお正月明け。1年と8か月かけてこの日を迎えたことになります。レオン&コシーニャ両監督も絶賛の素晴らしいビジュアルをデザインしてくださったデザイナーの塚本陽氏もいらっしゃって下さいました。塚本氏による日本オリジナルのビジュアルは今回のヒットの大きな要因の一つ。感謝!感謝!です。
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ホントは皆で乾杯したかったのですが、日を改めてその機会を設けることにして(そういえば“ピエール・エテックス レトロスペクティヴ”の打ち上げもまだ出来ていないけど!)、ザジチームはチネチッタに移動。トップに貼った画像は、240席以上あるチネチッタのスクリーン、CINE6が満席になった様子。滅多に見られないその光景を、しっかりこの目に焼き付けてきました。
イメージフォーラム、今度の日曜日、27日12:30の回上映後には、2019年の新千歳空港アニメーション映画祭で、本作を本邦初紹介した土居伸彰氏(ニューディアー/アニメーション研究・評論)、前述の山下泰司氏(WOWOWプラス)のトークイベントの開催が決定しています。面白いお話が聞けること間違い無しです。ご興味おありの方は、ぜひお早めにお席を確保の上、お越し下さい!
最後になりましたが、6月24日㈯から渋谷シアター・イメージフォーラムでスタートした“ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ リプリーズ”は、『オオカミの家』にバトンタッチする形で、8月18日、8週間の長きに渡るロングラン上映を終えました。ご来場下さった皆様、誠にありがとうございました!8月19日㈯からは横浜シネマリンでの上映がスタート、神戸 元町映画館、宮崎キネマ館では引き続き上映中、25日㈮からはシネマテークたかさき,
広島サロンシネマ、26日㈯からは大阪シネ・ヌーヴォでの上映が始まります。お近くの皆さま、ぜひご来場下さい!
texte de daisuke SHIMURA