Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【7月24日㈬~7月30日㈫】
“「この画が怖いね」と君が言ったから、8月19日はオオカミ記念日“。
先週の当通信の最後に予告した“もう一つの嬉しいニュース“の中身が、30日に情報解禁になりました。『オオカミの家』公開から1周年を記念して、東京、渋谷のシアター・イメージフォーラムで8月17日㈯からの2週間限定で、アンコール上映が決まった、というお知らせでした。満席続出だった、思い出深い去年8月19日の初日から、ちょうど丸1年の8月19日と、翌20日の2夜は、ひろしまアニメーションシーズンに参加するため来日中の、ホアキン・コシーニャ監督に東京に寄って頂いて、映画上映後に登壇して頂くことも決定しています。監督への質問等、前もって募れれば、と計画中ですので、公式Xをチェックしていて頂ければ幸いです。
依然、新情報が出る度に注目して頂けて、有難いことこの上ない『オオカミの家』なのですが、2024年夏のザジフィルムズ的には、いよいよ8月9日から公開になる『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』を、盛り上げなくてはなりません。「1話目だけちょい見せしちゃいますよ」という趣向で、7月21日にオンラインで行われたFan’s voiceオンライン最速試写会は、おかげさまでこちらの思惑通り「続きが見たい!」というリアクションをたくさん頂きました。字幕を担当した岡本太郎さんをお迎えしての、立田敦子さんとのアフタートークも好評でした。
昨夜は、日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホールで、やはり1話のみをお見せする試写会を開催(トップ画像はお客様が入る前の会場の様子です)。東京各地を覆った積乱雲の影響で、日比谷界隈も激しい雨が降り出した時間と重なってしまったにもかかわらず、お客様が多数ご来場下さいました。上映後は、東京大学 大学院人文社会系研究科 准教授の土肥秀行さんにご登壇頂き(聞き手は映画評論家・ライターの吉田伊知郎さん)作品の背景を分かりやすく説明して頂きました。
そして先ほど、新たな情報もネット上に解禁しました。先ずは、本編映像をチラッとお見せしています。事件の発端となるモーロ元首相誘拐の緊迫感溢れるシーン、2分あまり。朝、側近たちと車で出かけるところを赤い旅団のメンバーたちに襲撃される場面なのですが、「花屋は?」という字幕は、いつもは道路脇にバンを止めて花を売っているオヤジと挨拶をかわすのに「今日はいないな…」と、モーロがいぶかしく思って言うセリフです。こういうディテールの積み重ねが上手くて、グイグイと見入ってしまいます。
アザービジュアルもお披露目。今回ティザー、メインと、ノリに乗ってデザインして下さっている成瀬慧さんが、1エピソード毎に印象的なシーンを切り取って6種類のポスターをデザインして下さいました。迫力満点です!8月9日の初日からBunkamuraル・シネマ渋谷宮下に掲出予定ですので、ご来場の際はぜひご覧になって写メを撮り、SNSに投稿して下されば幸いです。私も初日に伺ったら、率先して撮らせて頂くつもりです。
最後は各界著名人の皆さんからのコメントをお届け。予告編ラストで一部を引用している、映画評論家 秦早穂子さん、映画誌・比較文学研究家 四方田犬彦さんのコメント全文の他、「激しい動悸と暫しの思考に時を忘れる」という久米宏さん(フリーアナウンサー)、「とにかく無類に面白い!」と激賞する佐々木敦さん(思考家)を始め、金平茂紀さん(ジャーナリスト)、宮崎祐治さん(イラストレーター)、銀粉蝶さん(俳優)、月永理恵さん(ライター、編集者)、中村由紀子さん(Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下 番組編成)、後藤岳史さん(映画ライター・編集者)、竹田ダニエルさん(ライター・研究者)、岡田秀則さん(フィルムアーキビスト/国立映画アーカイブ主任研究員)、全12名の多彩な業界の方々からの絶賛の声をご紹介しています。どうぞこちらからご覧下さい。
劇場で販売するパンフレットの制作も大詰めを迎えています。豪華執筆陣の作品評はもちろん、より深く時代背景、事件の背景を知って頂ける解説満載の『夜の外側』読本(教本?)となりますので、こちらもどうぞお楽しみに!デザインも当然カッチョ良いです!内容の詳細は、公式Xで公開直前にご紹介する予定ですので、もう少々お待ち下さい。
先週、「開会式の華やかな映像が流れたり、実際に競技が始まり日本勢の活躍がニュースになって、やっと関心が向き始める感じでしょうか?」と書いたパリオリンピックですが、やっぱり始まってみると盛り上がって来るものですね。8月9日からの『夜の外側 イタリアを震撼させた55日間』の興行に影響がないことを祈ります。ちなみに8月9日~11日の競技日程を調べたところ、陸上競技の決勝たけなわな感じ。10日は男子マラソン、11日は女子マラソンの中継があるようです。現地、朝のスタートとなりましょうから、日本時間では午後3~6時辺りがコアタイムかな。上映にバッチリ重なっちゃうじゃないですか!夜には再放送もあるはず!私は夜ゆっくり見ます!(笑)
texte de daisuke SHIMURA
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