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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【8月14日㈬~8月20日㈫】

今週のザジフィルムズは、ホアキン・コシーニャ ウィーク。ひろしまアニメーションシーズンで新作『ハイパーボリア人』のジャパン・プレミアに登壇、短編コンペティション部門の審査員の役目も終えた『オオカミの家』の監督コンビのお一人、ホアキン・コシーニャ監督を、月曜の夕方東京にお迎えしました。

17時半にホテルにチェックイン。一休み入れて頂いた後(一人でホテル周辺を散策して、軽く何か食べるつもりで入ったバーが“ジビエ専門店“だったらしく、仕方なくいきなりイノシシか何かを食したらしい…)、22時にロビーで合流。宮益坂を歩いて上り、22時半からシアター・イメージフォーラム『オオカミの家』上映後、舞台挨拶を行いました。

聞き手は、広島にも遠征されて、監督と同じ新幹線で東京に戻った、『オオカミの家』日本公開仕掛け人とも言うべきWOWOWプラスの山下氏。事前にXで募集した監督への質問に答えて頂いたり、映画を観終えたばかりのお客様から直接ご質問頂いたり、アッという間の30分でした。

トップ画像は一夜目、こちらは二夜目。
スーツケース小さいのに、着ているシャツが写真毎に違う!
パッキング名人!

ご来場下さった方もXでつぶやいていらっしゃいましたが、興味深かったのは、映画完成当時5歳だった息子さんが、映画祭(?)で監督と一緒に『オオカミの家』を観ていた時のエピソード。息子「オオカミは家の中にいるの?外にいるの?」監督「外じゃないかな」息子「いや、マリアの頭の中にいるんじゃないの?」と言った、というお話。「何年もかけて考えたことを、2秒で見破られた」とおっしゃっていました。息子、凄い!

トークが終了した時点で、すでに23時過ぎ。その後屋外で即席のサイン会が始まり、劇場前には長蛇の列。サービス精神旺盛なコシーニャ監督は、お客様が差し出すブルーレイやパンフレットにサインしたり(着ている「オオカミ」Tシャツにも)、お客様とのツーショット自撮りに応じたり、23時半過ぎまでご希望の皆さん全員に、ていねいに対応して下さいました。

私は、というと、お一人のお客様が監督と話し込みそうになったりすると、後ろに並んでる方々や、お疲れの監督、閉館時間を延長して下さっている劇場スタッフの皆さんに申し訳ないので、「そろそろ…」とお声がけしたりして、いわゆる“はがし”役をやったりしていました。“はがし”、アイドルの握手会で、ファンを引き剝がす役目のスタッフのことを言うのだそうです。初めて知りました。

撮影時間は23時25分頃です。ご近所は「何事?」と思ったことでしょう。

ちょうど去年8月19日に同じイメージフォーラムで初日を迎えた『オオカミの家』。丸1年後に去年と同じように満席の状態で監督をお迎えして、感慨深い一夜でありました。

翌20日は、前日と同じく22時にホテルで待ち合わせて、22時半からの舞台挨拶に臨むことになっていました。前日は約束の時間の5分前には部屋からロビーに降りてきた監督でしたが、22時を5分過ぎても10分過ぎても現れず。部屋に電話を入れても不在。携帯に連絡しても繋がらず…。ドキドキ…。

ちょっと焦り始めた頃、戻ってきました!良かった!この日は日中ひろしまアニメーションシーズン会期中に仲良くなったクリエーターの方のスタジオに遊びに行ったり、東京在住の友人と会ったりしていたそうなのですが、電車でホテルに戻るつもりが、別の場所にある同じ名前のホテルに向かっていることに気づき、気づいた時には携帯の充電が切れてしまってオーマイガーッ!状態。何とかタクシーを捕まえて帰って来ることが出来たそうです。結果的には15分遅れただけ。15分なんて遅れたうちには入らない、と思っている人も多いだろう中(笑)、謝り倒されてしまいました。基本は“時間を守るタイプ“の方なのです。ホテルのラウンジで、テーブルから離れる姿を遠目で見たのですが、忘れ物はないか席の周りをチェックしていました。凄くきちんとした方なのだなぁ、と感じ入りました。相棒のクリストバル・レオン監督とはどんなコンビネーションなのでしょう?お2人でいるところをぜひ見てみたい気がします。

舞台挨拶は二夜目も大盛況。即席サイン会の列は一夜目よりも長くなりました。監督は一夜目同様、お一人お一人に心のこもったていねいな対応。私はまた“はがし”役(笑)。

舞台挨拶イベントは終了しましたが、シアター・イメージフォーラムでの『オオカミの家』+短編『骨』のアンコール上映はこの後も8月30日㈮まで続きますので、スクリーンで体感されたい方は、ぜひこの機会にご覧下さい!

そして昨夜は監督にとってラストナイト・イン・ジャパン。お疲れ様&フェアウェル飲み会を企画しました。「日本にいるから日本食で」と監督からリクエストを頂いたので、思い切ってうちの会社の近くの、料理が美味しくて、日本酒の種類も豊富なローカルな居酒屋にお連れしました。刺身はもちろん、ちょっとマニアックな味付けの料理も(ぬた的なものとか)食べてくれて、大変喜んで下さいました。

監督、お酒結構強い。全然変わらず。

居酒屋の帰りに、うちの会社にも寄ってもらって、ポスターにサインしてもらったり、WOWOWプラス山下氏のリクエストで、某配信のための「観てね!」的な番宣クリップも撮影したりして、やって頂きたいことをすべてやって頂いた感じです。

そして本日午後、タクシーで羽田空港に向かうのをホテルで見送りました。広島、東京、2週間近い長旅、お疲れさまでした!!今頃は機上の人かな。来年『ハイパーボリア人』公開の際には、またいろいろお世話になるかと思います。どうぞよろしくお願いします!

texte de daisuke SHIMURA







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