Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【12月11日㈬～12月17日㈫】
先週、12月13日㈮からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋を始め全国13の劇場で上映が始まった『お坊さまと鉄砲』は、おかげさまで多くのお客様にご来場頂き、堅調な興行となっています。特筆すべきは、その評判の良さ。SNSには「クライマックスは声出して笑いながら泣いてました」、「むちゃくちゃ面白かった。びっくりした」といった好意的なコメントで溢れていて、「今年ベスト、というか、オールタイムベストに入るかも！」という方もいらっしゃいました。来週12月25日㈬のNHK キャッチ！世界のトップニュースでも、【特集 映画で見つめる世界のいま ブータンから問う民主主義】と題して、本作を取り上げて頂く予定です。ぜひチェックしてみて下さい。
今週末21日㈯からは札幌 シアターキノでの上映も始まります。お近くにお住まいの皆様、ぜひ劇場に足をお運び下さい！
『お坊さまと鉄砲』の宣伝に明け暮れている間に、世間はすっかり年の瀬ムード。忘年会シーズンたけなわで、私も先週からぼちぼち忘年会に参加しております。先週末は、日頃仲良くさせてもらっている同業者の方のお宅にお邪魔して、ホームパーティ、というか家飲み。久しぶりにお会いする他社の宣伝の方や、興行会社の方々と業界噂話に花を咲かせつつ（盗聴されてたら大変なことになる、あんな話やこんな話も…）、５時間に渡り飲み続けました。持ち寄り制だったので、私は庶民の味方である某スーパーで和牛ステーキ肉を合計1キロあまり買い込み、ホストの方に託してキッチンで焼いて頂きました（レアで！）。外のお店で食べたら数万単位の出費になってしまうこと間違いなしですが、家だと格安で旨いステーキが食べられます。それに 外のお店だと5時間も粘れませんし、家飲み、サイコーです！会場をご提供下さったホスト氏に感謝です。
そして昨夜は別の同業者の方々と、闘病の末に今年10月に亡くなってしまった某映画会社の方のお気に入りだった越後料理のお店に集まりました。その方とのお付き合いはザジを立ち上げて数年後からなので、30年以上になります。映画愛に溢れた方で、彼女との会話の9割方は映画に関することでした。近年は映画館で偶然お会いしたり、年末に自社カレンダーを送り合ってメールで近況報告をし合ったりするだけでしたが、今回の参加メンバーのお一人がめちゃめちゃ彼女と仲が良かったので、私の知らなかったいろんなお話を聞かせて頂いて、故人を偲びました。メールのやり取りの際、いつも「今度飲みましょう」と常套句のように文末に書いていましたが、「今度」なんて言っててはダメですよね…。
今週は“憧れの君”との謁見も叶いました。11月27日にミニアルバム『カリン』が発売になった原田知世さんのリリース記念のライヴが、17日に恵比寿ザ・ガーデンホールで行われたので、仕事帰りに参戦してきました。6月に開催された三都市ツアーのうち、東大阪と渋谷に伺ったので半年ぶり。当日は朝からソワソワで、ほぼ仕事になりませんでした(笑)。ガーデンプレイス一帯は華やかなクリスマス・イルミネーションが施されていて見物客で賑わっており、ケータイで写真を撮る人多数。ツリーをフレームに収めようと、後ずさりする人が、ライヴ会場へと急ぐ私に気づかずぶつかってきます。いつもなら険しい表情を向けてしまいますが、特別な日なので今日は笑顔です。“憧れの君”のためなら混雑も厭わない。
ライヴは、ニューアルバムからの曲以外は、普段は滅多にやらない曲が中心（MCではご自身で決められた、とおっしゃってました）。鈴木慶一氏との初のコラボとなった92年発表の伝説のアルバム『GARDEN』から「アパルトマン」、97年のトーレ・ヨハンソンのプロデュース『I could be free』から「雨音を聴きながら」。アンコールは96年の『クローバー』から「100 LOVE-LETTERS」と、コアなファンなら必ずや感涙してしまう選曲で、私的には「2024年はこれでもう思い残すことはない」という感じでした。
いやいや、勝手に2024年、納めちゃまずいですよね。残り1週間ちょっと、ちゃんと仕事もしなくちゃ、ということで、海外が一足先にホリディ・シーズンに入ってしまう前に、年内契約締結を目指しての交渉が佳境を迎えています。先週の当通信の最後にチラッと書いた2025年のLINE UPのうち、8月に開催予定の特集の上映作品の契約も大詰め。マニアックな作品を揃えられそうです。一方、劇場配給作以外に、旧作のパッケージ化のための交渉も進めていて、シネフィルの方に喜んでいただけるに違いない、あんな作品、こんな作品のブルーレイ化も準備中です。どうぞご期待下さい！
今週は明日の晩は社内納会、来週は忘年会をあと1件残すのみとなりました。今年もお世話になった劇場さんや関係各社さんへのご挨拶周りもまだまだ終わってないので、あともう一息頑張ります。知世さん楽曲でカラオケの歌い納めもするつもりです！
texte de daisuke SHIMURA