Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【1月18日㈬~1月24日㈫】
次回配給作品『セールス・ガールの考現学』の公開決定が、先週末1月20日に一斉情報解禁になりました。新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷での4月28日初日を皮切りに、全国で順次公開されます。今週から公開に向けて、当通信でちょこちょこと裏話的なネタを披露させて頂こうと思っていますので、お付き合い下されば幸いです。
先ずは作品との出会いから。初めて観たのは昨年3月の大阪アジアン映画祭。2泊3日の滞在中、8作品を観た中の最後の1本が本作でした。当時のザジ通信には以下のように書いてました。
リアルタイムでラフに感想を記してるのでもお察しのとおり、観終わってすぐに買付けに動いたワケではありません(「これはうちで配給したい!」と思った作品は、競合する配給会社さんが現れたら交渉が難航してしまうので、公言せずひっそりと買付けを進めるのが常です)。しかしながら映画祭終了後、日が経っても「あの映画、良かったなぁ」と余韻がたなびいていたので(©竹内伸治氏)、先ずは通信でも書いたとおり「若い子が観てどう感じるか?」をリサーチするところから始めようと思い立ちました。結果、オンライン試写した弊社宣伝スタッフたちにも大好評でした。これはやるしかありません。
海外の主だった映画祭やマーケットに出品されている映画は、セールスする会社が決まっていることが多いのですが、この作品に関してはセールス会社はついておらず、監督自身のプロダクションと直接交渉することになりました。大阪アジアン映画祭の翌月の4月からやり取りし始めて、5月には契約の合意に達し、同時に国内でのメイン劇場ブッキングも開始。昨年の初夏には2023年ゴールデンウィークの公開が決まりました。そして遂に!1年がかりで、皆さんにお知らせ出来る日がこうして訪れたのでした。
公開前にあまり舞台裏を書いてしまうのは不粋かとも思いますが、またの機会に、邦題決定までの道程やポスター・ビジュアル制作のお話なども書ければ、と思っております。只今、予告編も鋭意制作中、今週はいよいよプレス向けの試写も始まります。皆さんのご感想を伺うのが楽しみ!
『セールス・ガールの考現学』に関しては今日はこの辺までにして、“ピエール・エテックス レトロスペクティブ”続報です。渋谷シアター・イメージフォーラムで、好評を受けて先週2週間の上映延長が決まったのは既報のとおりですが、1月28日㈯14:55~『ヨーヨー』上映後に、フランス文学者の野崎歓さんによるトークイベントが決まりました。また、今週末27日から上映が始まる関西地区でもイベントが決定。28日㈯には京都シネマで『ヨーヨー』11:55の回上映後 、29日㈰には大阪 シネ・リーブル梅田の『恋する男』12:00の回上映後に、2劇場ともに小柳帝さん(ライター、編集者、フランス語翻訳) をお迎えしてのトークイベントが開催されます。また、仙台チネ・ラヴィータでも引き続き2月2日まで上映中、静岡シネ・ギャラリーでは27日から、大分シネマ5では28日から上映が始まります。お近くにお住まいの皆様、どうぞこの機会にご鑑賞ください!
そして今日は最後に伏線回収(?)。当通信【12月21日㈬~12月27日㈫】の回で書いた、2022年の最後に起こった悲しい出来事、世に言う“ピエール・エテックス トートバッグ スペルミス事件”をご記憶の方はいらっしゃるでしょうか。絶望の淵から立ち直るべく、スタッフがこんなアイデアを考え、ひと手間かけてトートバッグが鮮やかに蘇りました!
PIERRE ETAIXの文字にカラフルな刺繍がほどこされて、モノクロ1色だったトートバッグのアクセントになっていて、なかなかキュートな仕上がり。先ずは、いくつかをイメージフォーラムでの大ヒット御礼のご来場者プレゼントにさせて頂こうと計画中です。その後、少量ずつ順次上映劇場で販売出来れば…と思っております。詳細はピエール・エテックス公式ツイッターでお知らせしていくので、チェックよろしくお願いします!
texte de Daisuke SHIMURA
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