Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【3月9日㈬~3月15日㈫】
ここ数日で、すっかり春めいた陽気になりました。原田知世さん(またかよ、ですね。笑)の名曲「ロマンス」がFMから流れてくるのが、よく似合う季節です。あぁ、旅心を誘われます。どっか行きたい!
…ということで、明日から大阪に行ってきます。3月10日から始まった大阪アジアン映画祭の後半戦に参戦するため(仕事です)。2泊3日で1本でも多く観てくるつもり。去年に引き続きのマンボウ中の開催なので、夜の回の映画を観終えたら、夕飯はコンビニ弁当しか選択肢がなくなってしまいますが、先発隊(謎)がまだその時間でも開いている店をリサーチしてくれているはず。あぁ、温かいものが食べたい…。という夕飯事情はともかく、映画祭の様子は来週の通信でレポートしたいと思ってますので、どうぞお楽しみに。
その『三姉妹』も、6月17日の公開に向けて昨日からプレス向けの試写が始まりました。前回も書いた通り、このコロナ禍でオンライン、DVDで試写されるライター、映画評論家の方も多いのですが、やはりスクリーンで観て頂ける機会はなくしたくないので、6月の公開前までの4回設定。初回の昨日から多くの方にご来場頂き、ホッと胸をなでおろしました。既に戦いは始まっています(笑)。ご来場者数は、作品の注目度の指標になるので。これから口コミでどんどん拡がって、試写も回を追うごとにご来場者が増えるといいな~。
ポスタービジュアルと予告編のネット解禁も間もなく!上映劇場窓口での、オリジナル特典付の特別鑑賞券の販売も週末から始まります(メイジャー、ムビチケオンラインも順次開始予定)。どうぞよろしくお願いします。
一方のザジ・クラシック路線(というネーミングは無いですが)、『テオレマ 4Kスキャン版』、『王女メディア』は引き続き、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館で絶賛上映中、“カール・テオドア・ドライヤーセレクション”も、アップリンク吉祥寺で24日まで、川崎市アートセンターで25日まで。18日からは富山、19日からは横浜、福岡で上映中が始まります。
クラシック路線と言えば、実はザジは全国のシネコンを中心に開催されている【午前十時の映画祭】にも、毎年というワケではありませんが、ヨーロッパの名画を提供しています。ハリウッド映画、ポピュラーな日本映画が中心の特集なので、ヨーロッパ映画はかなりの狭き門なのですが、今年4月1日から始まる【午前十時の映画祭 12】には、«イタリアの巨匠 競演!»と銘打って2本のイタリア映画をセレクトして頂きました。ルキノ・ヴィスコンティ監督作品『家族の肖像』とフェデリコ・フェリーニ監督作品『8 1/2』です。この2作品が上映されるのは今年9月23日から、とまだちょっと先ですが、全国津々浦々66の劇場での上映となりますので、お近くの劇場のスクリーンでぜひご覧頂ければ幸いです。近くになったらまた告知させて頂きます!
最後にもう一つ、告知を。日々のニュースをご覧になってウクライナの状況に胸を痛めていらっしゃる方も多いと思います。何か出来ることはないのかなぁ、とボンヤリ考えるだけの私なのでしたが、しっかり形にして動き始めている方がいらっしゃいました。元東京国際映画祭プログラミングディレクターの矢田部吉彦氏です。既にネットや新聞で記事を目にしてご存知の方も多いかと思いますが、ウクライナ映画人支援を目的とした映画上映会を企画、有志の方々と共に活動を開始しました。
『ザ・トライブ』(’14)のプロデューサー、撮影監督でもあるウクライナの映画監督ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチの『アトランティス』(’19)と『リフレクション』(’21)という2作品を、3月29日から31日までの3日間、渋谷ユーロスペース、ユーロライブで特別上映し、クラウドファウンディングでその上映経費、そしてウクライナ映画人への支援を募る、というものです。3月に入ってから始動した企画。素晴らしい機動力です。私もさっそく2作品の上映チケット+支援に参加させて頂きました。映画を観に行く29日には停戦になっていたらいいのに…。
texte de Daisuke SHIMURA
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